ぼくのおじいちゃんの頭は電球です。
いつも、ピカピカで暗い所を明るく照らしてくれます。
ぼくはお化け屋敷が嫌いです。
だって、暗いよ。それなのに幽霊さんが井戸からでてくるんだよ?そして、「わー」って驚かされるんだよ?僕おしっこちびっちゃうよ。
でも、お化け屋敷が大好きなお父さんに無理矢理連れて行かれます。
お父さんはおしっこをちびらせる僕を見るのが大好きだからです。
お父さんのいじわる……
だけど、おじいちゃんがいます。
おじいちゃんの頭がぴかぴかと光って、お化け屋敷を明るく照らしてくれます。
「おのれ……電球爺!」
とお父さんがぼそっと独り言を言いました。
翌日、おじいちゃんが行方不明になりました。
不思議なことにお化け屋敷がぴかぴかと光っていました。
ぼくはぴかぴかなら大丈夫です。
お化け屋敷の井戸はぴかぴかに光っていました。