Neetel Inside ニートノベル
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【星辰麻雀】
一回戦終了――修羅ラジ

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 シマ「というわけで」

 くう「わけで」




 



『千里の道も修羅場から! シマと空奈の修羅場のラジオ、略して修羅ラジ!!』










 シマ「ひどい名前」

 くう「死ねばいいのに」





 シマ「まー、なにはともあれ、最初の半荘が終わりましたねー」

 くう「そうですね」

 シマ「えー実況はわたくしシマと」

 くう「解説のカガミがお送りいたします」

 シマ「いえ―――――――――――ぃ!」

 くう「い、いえーぃ」

 シマ「なになに、くうにゃん元気ないじゃん。なんでさ」

 くう「私の彼氏がこんなに簡単に振り込むわけがない」

 シマ「ジョークにもヤンデレにも受け取れるね。いやーでも善戦してるんじゃん? 赤三枚引いてきたときは天馬(笑)って感じだったけど」

 くう「まあ天馬ですし。でも、思い返してみると雨宮戦からそんなに不運というわけでもありませんよ」

 シマ「え? そうだっけ。あー、あんま覚えてないなあ。もう二年くらい前になるのかな? よく憶えてるねぇ?」

 くう「べつに……」

 シマ「( ^ω^)ふーん?」

 くう「そ、そんなことより星辰麻雀の話ですよ。せっかく久々の出番なんですから張り切らないと給料出ませんよ」

 シマ「損得で勝負事をしたことはないっ!」

 くう「アカギもぜんぜん進みませんね。鷲巣の親番を何連荘させる気なのか、もう読者と福本先生の読みあいになってますよね」

 シマ「ムダヅモと角刈りすずめと麻雀小僧が看板になってくれればアカギも引退できるのにねー」

 くう「あはは」

 シマ「うふふ」

 くう「話聞いてる?(胸倉をつかんで)」

 シマ「は、話脱線させたのくうにゃんじゃーん……ぐうぇうぇ」

 くう「……それはともかく」

 シマ「まじめキャラって自分が反論されたらすぐそうやって逃げるんだから! そんなお約束にわたし負けない!」

 くう「(`・ω・′)」

 シマ「(:^~^)」

 くう「で、どうなんです、星辰麻雀は?」

 シマ「うーん……わたしだったらこう打つっていうのはあるよ?」

 くう「ほうほう」

 シマ「でもほら、わたしは実況だからさ。次の半荘始まらないと仕事にならないし? それに天馬の解説だったらさ、君のがお手の物でしょ? だからべつにわたしは言うことないかなァ」

 くう「妬いてる?」

 シマ「は?」

 くう「こほん。……まあ、そうですね、私が解説すると、あんまり麻雀のことは指摘できませんが……1.冒頭から二日酔いになってる、2.農家の人に迷惑をかける、3.たぶん風邪を引いている、4.知らない人についていく……結論、どこに出しても恥ずかしくないクズですね」

 シマ「判決は?」

 くう「可哀想ですが私の家に終身刑にします。社会的にも放っておくと危険ですし、これが妥当でしょう。陪審員も納得してくれるはずです……」

 シマ「怖いよっ! 目がイーピンみたいになってる……」

 くう「秩序のためには必要な犠牲もあるのです」

 シマ「ちつじょってなに?」

 くう「ばか?」

 シマ「ぐっ……自分だって低学歴のくせに……」

 くう「ふっ……まあせいぜい星辰麻雀が終わったら天馬を私の家に連行するお仕事に従事するといいです」

 シマ「ふん、のぼせちゃってさ。監禁なんてハナからムリだし」

 くう「?」

 シマ「天馬は暗所恐怖症かつ閉所恐怖症のケがあるからね。わたしとモーテル泊まったときもさァ、ブックスタンドの灯りつけっぱなしじゃないと眠れないとか言い出すんだもん、あの頃は寝不足になったなァ」

 くう「…………」

 シマ「…………」

 くう「あ?」











 ドカバキビシゴキドゴバガベキボキブチバンッ バンバンバンッ! タッタッタッタッ……


 シーン…










 場内アナウンス「引き続き、星辰麻雀をお楽しみください!」






 ワーワーガヤガヤ

 ガヤガヤワーワー





       

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