Neetel Inside ニートノベル
表紙

未来の空と過去の大地と。
序章〜楽しかった日々〜

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俺の名は如月 真(きさらぎ まこと)

普通のどこにでもいる中学生だ

俺の住んでる村はとても小さな村だった

観光名所なんてクソみたいな滝が1個あるぐらいで

他には何も思い出せやしない

あるとしてもどうせしょぼいだろう

しかもここ漁業が盛んだから

とにかく港が生臭い・・・・・

まあそんなとこに住んでる俺は今冬休み前だった

「お~い真!」

「お前は・・・・なんだ修平か・・・・」

「何だよそのノリは」

こいつの名前は飯島 修平(いいじま しゅうへい)

これといっていいところは無いな

ああ1つだけあったな

ただ単に面白おかしいやつだ

「お前冬休みは当然ゲームだろ?」

「ああ たぶんな・・・新作のやつぜんぜんやってないし」

というかやる暇がねぇんだよこっちは

「俺なんかもう序盤クリアしたぜ~」

勝手にやってろ・・・・・

「そういえばお前聞いた?」

「聞いてない」

「まだ言ってないんだけど・・・・」

「まあいいや 噂だと最近デジャヴ体験が増えてるって!」

「なんだそりゃ?」

「いや~俺も最近体験するんだけどね 皆デジャブが増えてるって」

「( ´_ゝ`)フーン」

「テレビでもやってたぞ お前は経験してないのか?」

「最近はな」

「というかデジャヴってのは記憶のエラーから起きるものでな 現象みたいに起こるもんじゃないんだよ」

「へ~」

「皆早めの正月ボケでもしてるんじゃないか?」

「そうかもね」

キーンコーンカーンコーン

「そろそろ終業式だな」

「そうだね 並ぼうか」

~1時間後~

終業式も終わり放課後になった

「じゃあ良いお年をな」

「おう!じゃあな!」

デジャヴのことは気がかりであったが

気にしてもしょうがないのでまっすぐ家に帰った・・・・・

  
ここまでは普通だった

     

冬休みになり俺はパソコンで適当にネットサーフィンをしていた

そして単身赴任の親父が帰ってきて

そんな普通の冬休みを過ごしてた

~そしてクリスマスの夜~

何もイベントごとがなく静かだった

「オカン!」

「なーに?」

「暇だしジョギングしてくるわ!」

最近体なまってたしな ちょうどいいだろう

家を出て五分ほど走った・・・

「皆家にいるな・・・・」

しかし俺は妙な違和感を感じていた・・・・

皆さんが俗に言うデジャヴというやつだ

今までにもそんなことはたまにあったが今日はいつもと違った・・・

前とは違う・・・・・

こう・・・大げさにたとえるとひどい偏頭痛のようにガンガンと頭にくる不思議なデジャヴだった

「修平の言ってたデジャヴってこんなにすごいのか・・・・・・」

気を紛らわせるために思いっきり走った・・・・

そして

3年前に住んでいたアパートの近くにきた

「ハァ・・・ハァ・・・」

「そろそろ前のアパートの近くだな・・・」

「あれ?」

「俺の居たところの明かりがついてる?」

ちょっと前まで空き部屋だったのに・・・

「見てくるか・・・」

前に住んでいたところのポストを見てみた・・・

「えっ?」

そこには如月 真(きさらぎ まこと)と書いていた・・・・

「俺の名前がある・・・・・」


おかしい なぜ?


まさか・・・な・・・

とはいえおかしいな・・・

俺と同姓同名なやつなんてめったにいないのに・・・

アパートを出るとき近所の窓からカレンダーが目に付いた

「え・・・」

「何で2007年なんだ?」

「今2010年なのに・・・・」

しかもちょうど12月なのだ・・・・

まさか・・・・・な・・・

年を気になるが・・・まあいいか・・・

喉が渇いたのでコンビニへ走った

村のくせにコンビニがあったのだ

「まったくこういうところは便利だよな・・・・」

コンビニへ入った

「そういえばデジャブのこと新聞に載ってるだろうか・・・

「今日の新聞は・・・と・・・」

「あれ?この記事見たことあるな・・・・」

「これいつのだ?」

三年前・・・・だと・・・・・

まさか!!!

「オイ!店員!今いつだ!?」

「12月・・・・」

「違う!!二千何年だ!?」

「2007年です・・・けど・・・」

「なんなんだよ・・・・いったい!!」

2007年12月24

そう・・・

俺はタイムスリップしていた

3年前のクリスマスに・・・・

       

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