新都社で漫画を書いている高校生の西村君にはインターネットで知り合った田中君という、西村君は友人だと思っている存在がいる。
そんな田中君から西村君にメールが届いた。
新都社に来るような人って、たいていいじめられたニートだったり
学校には普通に行ってるんだけど、友達もいなくて休日は自宅で漫画書いてたりとか、そんな人ばっかじゃん。
そういう人たちに聞きたいわけよ。お前らこんなことしてて大丈夫か、って。
もちろん新都社で漫画書いてることにどーこー言うわけじゃない。
ただ、新都社にかけている時間が異常すぎるんだ。
一日に何時間もPCをつけている人自体、(普通は)あんまりいない。
PCをつけて2chをして、2chの人と話すってことは、つまり自分の身の回りの人々との交流に使える時間を2chにまわしてるってことだ。
ずばり、きみだね。僕が大学から帰ってきて、寝る前あたりにPCをつけたりすると、きみは必ずメッセンジャーにサインインしている。
あまりにもタイミングが合うもんだから、聞いてみたらずっとPCをつけているって言ったね。びっくりしたよ。
「暇だから」「することがないから」といってPCやインターネットをする。
息抜きは必要だよね、でもきみのしていることは息抜きなんかじゃあない。
暇だから?することがない?
するべきことから、逃げているからだろう。逃げているくせに、逃げていないように装う。
するべきことが、見えていないのかな。
休日に遊んでくれる友人がいなかったら、服でも買いに行けばいいじゃない。
その服を着て、スタジオにでも行って楽器の講座でも受けてみればいいじゃない。数週間もすればバンド仲間ができるさ。