作中に出てきた曲(特に演奏されてるもの)のリスト+簡単な解説、です。
特にブラクラでも何でもないyoutubeのURLなので、暇な人は聴いてみてください。長いものもあるので、触りだけでもどうぞ。ちなみに選んでる演奏はyoutubeのうちからよさげな奴をチョイスしてるだけで、筆者の好みとは必ずしも一致しません。
2.Sforzando -突然に、アクセントをつけて- より
フレデリック・ショパン:『スケルツォ1番』
演奏:ユンディ・リ
http://www.youtube.com/watch?v=DOV243bFw20
【簡単な解説】
――ショパン初期の作品で、四曲あるスケルツォぽくないスケルツォの第一番。スケルツォだと二番のほうが有名なんですけど、個人的には一番も名曲だと思ってます。煌びやかで派手な音形が目立ちますが、中間部の甘い感じもすごくショパンぽいです。また、フィナーレの部分の盛り上がり方や緊迫した空気が尋常じゃないので、もし途中で飽きちゃったら飛ばして最後らへんだけでも聴いてみてください。テンション上がります。筆者としてはユンディ・リの演奏も好きですが、シプリアン・カツァリスが個性的で面白くて好きです。ようつべにはないです。
9.crescendo -だんだん強く- より
アストル・ピアソラ:『フーガ・イ・ミステリオ』
演奏:クレーメル&クルメラータ・バルティカ
http://www.youtube.com/watch?v=7QrI-Fmo9t0
【簡単な解説】
――ピアソラ作曲の、ノれる曲です。実にタンゴらしい和声やリズムの使い方をしてるんですが、フーガの形態はクラシック的ですし、ところどころにジャズっぽさも漂います。面白いですね。ぐぐったらピアソラを聴く人の入門用曲だそうですが、私自身この曲からピアソラにはまりました。いいです、とてもいいです。特にyoutubeのクレーメルの演奏はすばらしいです。ベタ誉めしましたが、それくらいいいです。頭をからっぽにして聴けますから。元はバンドネオンの曲だったりピアノアレンジもあったりするので、興味がでたら聴いてみてください。
10.a tempo -もとの速さで- より
J.S.バッハ:『イタリア協奏曲 第三楽章』
演奏:イレイン
http://www.youtube.com/watch?v=yOP7z54BXYo&feature=related
(※演奏は0:25~始まります)
演奏:不明
http://www.youtube.com/watch?v=FMpBahKJnaw&feature=related
【簡単な解説】
――音楽の父、バッハの作ったコンチェルトです。コンチェルトってのは一つメインの楽器があってそこに弦楽とかが加わる、みたいな感じの曲が多い(というか現代で知られているのはそれが多い)のですが、バッハのこれは楽器一台でその多様な旋律を表現しているわけですね。すごい。一つ目のURLは原曲。ピアノで弾いてるのもあるのですが、やはりこれはチェンバロで聞くべきだろうと。で、二つめのURLでは実際にピアノをソロ楽器として四重奏にアレンジした演奏です。面白いですね。
15.con brio -生き生きと- より
クロード・ドビュッシー:前奏曲集第二巻より『花火』
演奏:ホァン・ファム
http://www.youtube.com/watch?v=LOOebadY8Hw
【簡単な解説】
――ドビュッシー作曲の前奏曲です。この花火は前奏曲集の最終曲で、時たま難曲とか言われていたりします。確かにちょっとだけ難しいですが、『弾くこと』自体は見た目ほど難しくはなかったり。ただ、下手な人が弾くとただのカオスになってしまうので、『聴かせる』演奏をするのはかなり難しいです。やはりある種混沌としていてかつ幻想的な和声の変化、多種多様な音色を要求してくるあたり、実に彼らしい花火を的確に描いていると思います。まあ少なくともドビュッシーの入門曲ではないので、暇な人は『ベルガマスク組曲』とか『ゴリウォーグのケークウォーク』あたりを聴いてみてください、ようつべで。
以降準備中。もうちょっと増える予定です。