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俺は小説を書いている

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俺は小説を書いている
どんな内容かって?それが問題なんだよなあ
まず思いつかない。面白い内容なんてそうそう思いつくもんじゃないんだ。
というわけで俺は小説を書く俺を書くことにした。
なんてことはない。今の状況を書いていくだけだ
ってなんだこれ?w
ただの日記じゃないか。くだらない。
くだらない?
小説を書くこととはいったい・・・
人生とは・・・


まずなぜ俺が小説を書きたくなったかを述べよう。
ことの始まりは1つのアニメからだ。
「俺の妹がこんなに可愛い」
なんていいアニメなんだ!!!この感動を君たちにも伝えたい
しかしここではご愛嬌としよう
なによりアニメを見てくれた方が話しがはやいからな
さて、このすばらしいアニメ。なにがすばらしいって言われても分からないが
とにかくすばらしい。とりあえず感動する。
まず兄弟愛。そして日常。そして恋。
兄弟愛に感動し、のめり込み、やつらの日常をもっと見たくなってしまう。
そんな感じだ。ボケもあるのでとにかく笑える。
まず妹がオタクでありそいつの共感がすごく得られる。そこがでかいかもしれない。
ってなにやってんだ俺はこんな感想文を書いてる場合じゃないな。
それでなぜ小説を書くか、というとだな。
その妹が小説を書くことになりいきなり出版社に話しかけられるのだ!
なんてこった!こんな甘い世の中があるか!
まあそんな夢もあるがその妹の友達である黒猫も小説を書いているのだ
この黒猫がなんとまあ可愛い!可愛いというかいとおしい。
とりあえずそんな黒猫を見て俺も小説を書いてみたいと思ったわけだ!!
分かるだろう?この気持ち


さて、小説を書いていた俺はふとあることに気づいた。


これって小説じゃなくね?


次の日




今日も小説を書くかな。昨日みたいな失敗はごめんだ。
さてなにを書こう・・・。とりあえず俺が町に現れた変人と戦う話を書くことにした。
2, 1

  

変人の光線

「っせえ!ばばあ!!」
ガヤガヤ

外が騒がしい。
なんてことはない。いつもの変人だ。
しょうがない。俺の出番だな・・・。

よっ   スタッ

ベランダから飛び降りた俺は地面に着地した。
今日の変人は目から光線を出しているようだ。
ビルが斜めに切られ崩れていく。
さてどうしたものか。俺は目から光線を出すことはできない。
考え抜いた俺は鏡を持ち出した。これで光線を跳ね返すのだ。

「おい!変人!」
「んん なんだお前は」
「俺は狂気のマッドサイエンティ・・・ではなく・・覇気のゴッドエスパーだ!!!」
決めてやった。俺は髪を揺らす。が、短いのでなびくことはない。
「・・・うるせえ!」
奴が目から光線を出した。
が、俺には当たることなく横を飛んでいき遠くのビルが倒れた。
・・・なにやってるんだ?
また奴が目から光線を出す。
しかし当たらない。
また奴が目から光線を・・・。

こうして何十回。いや何百回。いや何千回。いや、
とにかくあたりは焼け野原と化していた。
いったいどうしてこんなことに・・・
まだ奴は目から光線をやめることはない
「ぜぇ・・ぜぇ・・・くそ・・なぜ当たらない・・・」
俺は鏡を持ち変人にずっと向けていた。
お前がここに光線を打ちさえすればこんなことにはならなかったのに・・・!
「くそ・・・なぜだ・・!なぜお前を見ることができない!!!」
変人は言う。
とっとと鏡を見てくれ!
おれは思う。
炎天下。真夏の8月。太陽が輝いている。
なにを思ったか、いままでよく見ていなかった変人の顔をよく見てみた。
なにかやつは眩しがっているようだ。
なにがそんな眩しいんだ?目から光線を出すくせに。生意気だな。
奴は目から光線を出すことをやめない。
しかし鏡には当たらない。
ちぇっもういいわ。家帰るわ。飽きたし。
そう思い変人に背を向けた瞬間
変人の光線が
俺に向かって
発射
された
まあなんだ。なかなかいいできなんじゃないか?処女作としては。
主人公が振り向いた瞬間光線が当たってさあどうなる!?といったところか。
なかなかいい展開だ。うむ。
小説を書き終えた俺は満足感に浸って寝転がっていた。
と外がなにやら騒がしい。

「なんだあ?うるさいなあ。この俺の満足感を邪魔するとは」

外を除いてみる。
どうやら一人のおっさんが騒いでいるようで、周りの通行人はそいつのことをちらっと見ては通り過ぎていく。
「っせえ!ばばあ!」
ガヤガヤ

は?誰に向かって言ってんだ。ふざけやがって。なんだあのじじい。
とベランダから見下ろしていると、同じマンションから一人の少年が飛び降りた。

「なっ!!!?!?」
なんだ!?なぜ飛び降りた!?自殺か!?
と思ったが少年はスラリと地面に着地し、直立していた。
そしてじじいに向かってこう言ったのだ。
「おい!変人!」
4, 3

  

ままま、まさかまさか、もしかして・・・?!
少年に注目していて気づかなかったがそのじじいは目から光線を出していた。
かなり眩しい。
って、ん!?!??!
俺はあることに気づいてしまった。
今、俺の書いた小説のことが現実に起きている。
これだけでも俺の頭はパニック状態であったがさらにもう1つの事実が俺の頭をさらに混乱させていた。
このままいくと・・・この町は焼け野原になる・・・・!!!!!!!!
んな馬鹿な・・・そんなことがあっていいわけがない・・・
いいわけがない!!!!!
ふざけるな!なんだこれは・・ありえないだろ・・・。

少年は鏡を取り出している。
変人は目から光線を出している。
無論鏡には当たらず、光線が回りに拡散している。

困った・・・いや・・なんだこれ・・・・
夢か?なんだこれは・・意味がわからん・・・
俺の頭は非常に混乱していた もう何も考えられなかった。
どういうことだかまったく分からん・・・

と、その時、変人の放った光線が俺の横をかすった。
うわああ!!!!!!
チュドーン!!!!!ボボボボ
うわっ!!燃えとる!!!!!あっちい!!!!!!!
とたんに俺はベランダから家の中へ引き返した。

うわあ・・・これは現実だ・・・
ベランダが燃えている。意味が分からない。
なんだこれは?現実?小説?
どうしてこうなった・・どうして・・・・
と考えていたところであるひらめきが起きた

「そうだ!!!!!!!!」
小説を・・・小説を書き換えれば!!!!!
小説を消した場合


くそっ書き換えるとしてもどうしたら・・・
焦っている俺の目に入った。
消しゴム
そうか。消せばいいんだ。消せば今まで起きたことが何事もなくなる・・・
のか?そんなのありえるのか?
いやそんなこと考えている場合ではない!!!
チュドーン!!!!ボボボ 外が騒がしい
早く消さなければ・・!!!

しかし・・消していいのか?
俺の処女作。変人の光線。
黒猫を夢見て書いた俺の小説。
そんな作品をこの消しゴムで消していいのか?
そんな思いが俺の胸をかすめた。

だがそんなことは言ってられない!!
外では悲鳴も聞こえている。とっとと消すんだ!!!!消せ!!!!!!!



そして世の中では何事も無かったかのように静まり返っていた。
いつも通りの商店街。
「なんか今日は寒いな・・」

俺は小説を書くことをやめた。
これ以上変なことが起こっては困る。何よりも家が燃えてしまったことがトラウマとなった。
書こうと思っていても書くことができない。そんな状態だ。
まあいいさ。俺の小説家人生。こんなもんだったってことだ。
また新しい何かを始めるかな。
こうして俺はまた違う何かを求めアニメを見ていくのであった。


次回「俺はゲームを作っている」


GOOD END
6, 5

目から光線が出てきた 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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