何事も狂気なしには為せないと書きものだけが君を狂わす
* *
弄ぶ冷たい髪が零れてく夢を見ていたきっとどちらも
「飽きたかな」彼女を騙すあの舌をわかっていても止めたくなかった
緩やかに褪せていくだけその色をいとしく思えた理由は分かる?
甘えてたけれど後悔しないはず摘み取る花を眺めるように
歌一つ記す度にちらついたあの人の影を胸に転がす
髪を梳くその感触を忘れたら次にはなにを忘れていこうか
袖を引く泣きそうな顔帰り道歩調を少し緩くしてみた
指先に触れる唇わらってる悪戯心を見透かせなくて
* *
花踊り舞うは春風透き通る遅咲き彼らに四季を巡らせ