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プロローグ

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一人の男が自身よりも数周り大きい大男に向かって走りだす。
手には剣、否、手が剣と言うべきか。
男はその剣を目前の大男に振り落とす。
だがしかし、斬撃は斬れることのない大男の腕によって防がれる。
刹那、大男の蹴りが男を襲う。
吹っ飛ばされる男、喉には流れる血の感触。
揺れる視界の中、再び男は敵に向かい走りだす。
全力で剣を振る、しかし同じこと。
再び斬撃は防がれる、大男の腕によって。
腹には蹴りの感触。
視界は天井、内蔵の破裂するような蹴りを二度も食らっては立てるはずもない。
何秒経過しただろうか、変化のない視界に大男が映る。
上げられる足、ドロドロに汚れた靴底が顔に迫ってくる。
なんとも言えない骨の砕ける音が室内に響く。
ここに勝負は決着した、大男は物になった男を残し去っていく。
残された男だった物、機能を失ったはずの脳が命令を下す。





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