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第2話 vs 老紳士

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「この世には正しいものは一つもない、
 今、正義といわれているものは人間と時代が決めたエゴイズムである。」
―哲学史家 ディオゲネス・ラエルティオス


此処は二郎インスパイア ラーメン新走店、今日もここにロットバトルの腕を磨く修羅が集い競い合う。

今、ワタシはいつものように店に入り、大豚W券をカウンターに置き椅子に座り店主からのコールを待っている。


「君、君ちょっといいかな」
唐突にコールを待つワタシに隣のシルクハットとタキシード姿の老紳士が話しかけてきた。
座高が高く、顔立ちはやや日本人離れしている。

「私の名はバズレエフ・ヤマザキ、協会のものと言えばお分かりになりますかな?」

「協会?二郎の風紀の名のもとに喰闘士(ロットファイター)達を潰していくクズどもが何のようだ?」
ワタシに皮肉をいわれるもバズレエフは眉一つ動かさない。

「これは、これは、私達も酷い言われようをしたものですね。
 別に私達は健全な二郎の普及のために働いているだけですよ。
 それに今日はあなたを我が協会の闘士として迎え入れるのが目的なんですよ。」

「闘士として迎えいれる……?」

バズレエフの話によると
バズレエフはUSSR協会(連邦ラーメン二郎普及協会)のスカウトで、
国同士の覇権を賭けたロットバトルを闘う代表者を探すことを専門としているそうだ。
今は某国の謀略によって北海道で起きている紛争を解決するために闘うものを探しているとのことだ。

確かに近年では二郎は食文化の域を出て、戦争に代わる新しい国際問題や紛争の解決方法として使われていることは周知の時事実である。
数年前日本の喰闘士が中国とのロットバトルに敗れ、ニューオークボとカワサキが中華民国 韓民族自治区になったことも記憶に新しい。

「そして、ここ最近、野試合で連勝を重ねているワタシに白羽の矢が立ったと……」

「おお、そこまでわかってくれていれば話ははやい、
 我々祖国の大地を守ってくれ、
 我々はあの豊かな大地を手放すわけにはいかないんだ!
 もちろん報酬はいくらでもだす。
 さらに貴方が勝利したあかつきには貴方を栄誉国民としてこれからの生活すべてを保証しよう。」

「栄誉国民……、悪くない」

「そうか、ではこの依頼受けてく……」

「――だが断る」
老紳士が先ほどよりやや興奮し熱っぽく話す言葉を遮る。

「なぜだ!?
 この混迷とした時代、生活が保証されることのありがたさがわからないのか?」

「確かに報酬は魅力的だ……
 だが、ワタシは誰にも属さず、ただ自由でありたいんだ。
 国にも、組織にも属さず、忠を尽くす気もない。
 もしも、忠を尽くすとすればそれは自分の意志だけだ。」

「ええいっ、わからず屋め
 ならば貴様にはここで死んでもらう!
 ロットバトルだ!」
ワタシの断りを聞くやいなや、老紳士の形相が鬼のように豹変した。
老紳士の態度と展開の急な変化に驚きつつも、ワタシはコールに備え態勢を整えた。


「よしっ、ルールは基本通りで良いな!」

「あぁ……」


「ヤサイマシマシ ニンニク― 
 ヘビースノーフォール」
老紳士がコールを叫ぶ。

「ヤサイマシマシ ニンニク… …
 ヘビースノーフォール!?」
老紳士の特異なコールに戸惑い、やや出遅れてしまった。


「USSR協会のつぶしルールといえば
 ニンニクヘビースノーフォールが基本ルールに決まっておるだろう。
 刻みニンニクの豪雪に埋まり凍死するが良い!」

―つづく

「このルール貴様もジロリアンであるなら文句はあるまいな」
老紳士が大声で叫ぶ。


ロットバトルとはいわば路上の喧嘩、スポーツのようなハッキリとしたルールは無い。
そのルールは全てお互いのプライドと流れで決まる。

第一、相手から提示された条件を取り消すことはジロリアンのプライドが許さない。


「どうだこのニンニクの量、まるで雪山のようであろう。」


「聞いたことがある。
 かつて、北国の二郎にはニンニクマシを得意とする伝説のロットファイターがいると……
 もしや……」


「そう、私の異名バズレエフとは古キリル語で樺太に舞う豪雪を意味する。

 私の闘う二郎ではニンニクの豪雪が吹きすさぶ。
 
 さあ、なぜ私がバズレエフと呼ばれているか、たっぷりと味わわせてやろう。」


言い終わると老紳士は懐から、スプーン状のなにかをとりだした。

「マイ…レンゲ…!?」


【レンゲ】
 正式名:散蓮華(ちりれんげ)
 レンゲとは中国や東南アジアで一般に用いられる陶製スプーンのことである。
 蓮の花(蓮華)から散った一枚の花びらに見立て、その名がつけられた。
 一般的に二郎店舗にはレンゲは置かれていないため、ジロリアンでもレンゲの存在を知っているものは少ない。


「(確かにレンゲを見るのははじめてだ。
 だが、実物を見たことがなくてもわかる。
 このレンゲ… …
 明らかに普通のものとは違う。)」


老紳士のもつレンゲは通常のものと比べ底面の幅が広く、メッシュ加工が施されている。
スープを飲むために使うものではないことは明らかである。


「どうやら、気がついたようだな
 これはレンゲの中でも特に二郎用に作られた業物(ごうのもの)
 そう、このニガヨモギの葉に似た形状から[サルコファガスの匙]とも呼ばれておる。

 まあ、焦らんでもこいつの恐ろしさは時期にわかる。」


老紳士の奇襲により、完全にペースを掴まれてしまった。
だが、このままペースを掴まれたままではワタシの負けは必定… …。

一度奪われた流れを取り戻すため、ワタシは二膳の割り箸を手にした。


「二刀天地返しッ!」
ワタシは掛け声と共に天高く積まれた野菜をひっくり返した。
野菜の回転とともに周りにニンニク臭のするスープが大量に四散する。

だが… …

「天地の終焉を見せてやろう!
 奥義 ―ミッドガル サルコファガス (石棺の毒蛇)― 」
老紳士も同時に叫ぶ。

今は天地返しの最中、老紳士の動きを見ることはできない。
気になりつつも天地返しが終了し、麺と野菜の天地が逆転した二郎が丼にもどる。

あとはテュルンテュルンの脂とにんにくをからめ食べ始めるだけだ。
だが、何か違和感が… …。


心なしか丼の盛りが天地返し前よりも多い気がする。
いや、明らかに多い。

ワタシは異変に気が付きつつも脂とニンニクをからめる。
丼をかき回すうちに不安は確信に変わる。

ニンニクの量が多い… …。
確かにニンニクマシマシスノーフォールは通常のニンニクマシマシの10倍近い量だ。
だが、この丼は少なく見積もっても15倍、いや16倍はある。


「バズレエフッッ! 貴様ッ!!!」
思わず声が漏れる。

「やっと気が付きおったか
 だが、私を恨むでないぞ 
 恨むなら不用意に天地返しをするお前自身の甘さを恨むのだ!」


そう、ワタシが天地返しをしている最中、
老紳士は自身の丼に載っているニンニクを大半をワタシの丼に載せ替えていたのである。

天地返しの最中は身動きがとれず、丼の上ががら空きになる。
老紳士はその隙をついたのである。

ようやくワタシは理解することができた。
あの特殊なレンゲはスープを飲むためのものではなく、
相手の丼にニンニクを移し替えるためのものであることを……


天地返しが破られたことに放心し一瞬箸が止まる。
だが、老紳士はその隙を見逃さない。

老紳士は箸とレンゲを足元のゴミ箱に投げ捨てるやいなや
ドンブリに顔を突っ込んで直接二郎を食しはじめた。


老紳士の攻勢に焦りつつも態勢を整える。
しかし、いつもよりペースがあがらない。


そう、これも大量のニンニクの作用によるものである。
ニンニクに含まれるアリイナーゼ酵素には体内のインスリン生成を抑制し食欲増進の効果がある。
ただし、それもニンニクの量による。
多すぎるアリイナーゼ酵素は逆に血中アドレナリン濃度を高め、食欲を減退させる効果をあらわす。

全てはバズレエフヤマザキのシナリオ通りにすすんでいたのである。


老紳士との差は約0.2ロット差

「(なんとかして、これを逆転する手立ては……)」

その間も猛全とドンブリに顔を突っ込み、直食いする老紳士バズレエフの姿。。


「(直食い… 直…… 
         ハッッ!)」

バズレエフの食法から、妙案が浮かぶ。
だが、あまりにも危険すぎる技法。


「(いや、迷っている暇はない。
 ここでやらねば死ぬことに変わりない。
 座して死すなら華と散れッ!)」


ワタシは丼の中のニンニクを直接手ですくい、
手元のコップに放り込み始めた。

ドンブリの熱さなど気にしている場合ではない。
「(今は勝つことだけに集中しろッ)」
そう、自分に言い聞かせる。

「血まよったか!
 そんなことをすれば二度と箸をもつことができなくなるぞ」
老紳士の声など、今のワタシには聞こえない。


ワタシはニンニクと水道水の混じったコップを手に取ると、
一気に飲み干した。


あまりの刺激に口腔、鼻孔、咽喉、胃壁
身体の全てが悲鳴をあげる。


「(後のことなど気にするな。
 死ぬ気で飲み込め!)」


老紳士も突然の事態にペースが乱れる。
先程までのロット差も幾許か縮んでいる。


ワタシはニンニクを処理し終わるとすぐに野菜にとりかかった。
老紳士はとうに自分のドンブリに残ったニンニクの処理を終え、
野菜を食べている最中である。


これ以上は絶対に離されてはいけない。
必死になって野菜を食べる両者。

だが、一度ついた差を埋めることはできない。
ワタシが野菜を食べ終えたときには老紳士は既に麺を食べ始めていた。
ワタシも急いで麺を食べ始める。

老紳士が麺を半分程食べ終えた時である。

「(そろそろかッ)」
一世一代の大博打ッ!
ワタシはドンブリを手にもつとフィニッシュムーブの態勢に入った。

【フィニッシュムーブ】
 二郎において野菜と麺を食べ終えた後に行うスープを飲む動作のことを指す。
 通常、二郎の店舗にはレンゲが用意されていることはなく、
 スープを飲むときにはドンブリから直接スープをすすることになる。
 なお、このスープをすする動作は店員のロットタイミングにも影響するため、
 野菜・麺の完食後以外に行うことはタブーとされている。
(なお、正確には
 ドンブリをもってすする→
 食べ終わったらそのままカウンターにドンブリとコップを戻す→
 テーブルを拭く→
 頭を下げて会釈という一連の動作を指す。) 
出典元:二郎コピペ大全 大河内書房刊


「なにっ、フィニッシュムーブッ!?」
老紳士が困惑した声をあげる。


だが

「カーカッカカカカ
 そんなチンケなワザにこの私が騙されるとでも思ったか
 貴様のフィニッシュムーブはただのブラフ(嘘)!
 ただの偽装フィニッシュムーブであろう!」


【偽装フィニッシュムーブ】
食べ終わってもいないのにドンブリをもってすする事。素人の陥りやすいミス。
周囲のロットリズムを乱しかねないミスなので、行うと重めのギルティが科せられる。
ロットバトルにおいては相手にプレッシャーを与えるために使用されることもある。
某ロットファイターを描いた漫画で取り上げられたことから一躍有名になった反則に近い大技である。
出典元:今この漫画が熱い!2011年6月号 大河内書房刊


ワタシの決死のブラフも老紳士に見破られる。

「往生際の悪さは見苦しい
 さっさと負けを認めて引くが良い!」

老紳士は自身の優勢を確信し、ロットリズムのギアを下げる。
食スピードは諸刃の剣、速すぎるロットリズムはミスを誘発する。
長年の経験から自らの食べる速度を落とす。


相手より優勢な場合はロットリズムを落とす。
近代ロットバトルの定石といわれているが、実戦でそれを行えるものは少ない。
優勢とはあくまで相手より有利なだけであり勝利ではない。
優勢になったことで逆に勝利への焦りが生まれミスを誘発する。
これは二郎のみならず、あらゆるスポーツで度々みられる現象である。


だが、老紳士バズレエフヤマザキは冷静に決断を下す。
勝つために策を積みすぎることは危険なことを理解しているからである。


「ロットバトルにおいては3つの"冷"が必要と言われている
 冷静(Clever),冷徹(Coldest)・冷血(Cheatness)
 これら全てを兼ね備えたのがこの私バズレエフヤマザキだ!」
老紳士がガラになく興奮して喋る。


だが、ワタシは老紳士の言葉に耳を傾けず、フィニッシュムーブの態勢も崩さない。


つづく
3, 2

  


『私が孤独であるとき
 私は最も孤独でない。』
―哲学者 キケロ


ロットバトルには魔が潜む。
優勢だったはずが、いつの間にか同等の位置に立たれている。
劣勢だったものが同等
否、逆転どころではなく、圧勝することさえも

優勢など勝負の途中の通過点に過ぎず。
ロットバトルの結果には意味をなさない。



特にロットバトル終盤の競り合いは深海での潜水に例えられる。
酸欠による死の恐怖はもちろん、
潜っている間は敵の姿が見えないことへの恐怖、
自分が勝っているのかどうかさえもわからない。

見誤れば死が待っている。

自分自身の強さが試される瞬間である。


そして、ここに潜りあいを制するものが……



ワタシがフィニッシュムーブの態勢をとってから1分程経過した頃。
老紳士は麺をすすりながら言葉を発する。
「カーカカカカ
 私を潜りあいに誘い込むとは良い度胸だ!
 だが、偽装フィニッシュムーブで私のロットリズムを乱そうと思っても無駄だ!
 貴様と私とではキャリアが違う!
 カネシとニンニクの海に溺れて死ねぃ。」


だが、長年のキャリアを積んだ老紳士にも何か言い知れない不安がよぎる。
「(偽装とはいえ、いくらなんでもフィニッシュムーブの態勢が長すぎる。
 勝負を諦めたのか、それとも命がけのブラフと見るか……。
 どちらにせよ、奴の狙いは私のロットリズムの乱れ
 ペースを乱せば彼奴(きゃつ)の思惑通りだ。)」



ワタシもまさに潜水状態、だが老紳士とは違う点がある。
老紳士はメンタル的に潜水状態、
対してワタシはメンタル・フィジカル(精神・肉体)共に潜水状態ということだ。



「(まだだ、まだ耐えるんだ。)」
ワタシはフィニッシュムーブの態勢のままドンブリを降ろさない。



フィニッシュムーブの態勢から2分経過。
老紳士はペースを乱さず麺の大半を食べ終えている。

「(ぐっっ、もうこれが限界か……)」
体力・体内酸素・嚥下力の限界から、ワタシの手がドンブリから離れる。


「カーカカカカ
 ついに貴様も諦めがついたか
 私を騙そうというその心意気だけは褒めてやろう
 だが……」
老紳士が何かに気付き言葉が詰まる。

「貴様ッッッ!!」
老紳士が歯を食いしばり、言葉を発す。




「お前、いつから自分が優勢だと錯覚していた?」
つい皮肉が漏れる。


そう、老紳士のドンブリにはスープと少量の麺が残っているのに対し、
ワタシのドンブリには老紳士と同量の麺が残っているのみである。


「貴様ッ!
 麺・それにスープはどうしたというのだ?」

「なに、お前と同じ事をやっていただけだ。」
老紳士の疑問に静かに答えた。



そう、偽装フィニッシュムーブと思われていた、アノ動きは偽装フィニッシュムーブにあらず。
ワタシはアノ動作の最中にスープをすするように麺をドンブリから直接すすっていたのである。
いうなれば
「 ― 偽 ― 偽装フィニッシュムーブ
 ダブルエージェント(二重の嘘)とでも言おうか 」



「だが、ドンブリの麺はアツアツ
 それに煮えたぎるスープも……
 私のような特殊な訓練を積んだもの以外は……
 ハッッ―!」

「どうやら、気がついたようだな」



そう、ワタシがこの大技を成功させられたことには一つの理由がある。


「天…地… 
    返しか……」


そう、始めに行った天地返しには野菜・麺の冷却効果があり、
熟練した術者は同時にドンブリのスープを捨て去ることもできる。
これがワタシにもドンブリからの直食い・ニンニクの手づかみを可能とさせた理由である。


「ワタシが手づかみでニンニクをコップをいれているときに気がつくべきだったな」

「貴様ッッッ
 許さんぞ、絶対に許さんぞッッッ!」
バズレエフが鬼のような形相で麺をすする。
だが、かたや麺のみ、かたや同量の麺とスープ。

 ――差は歴然である。


老紳士がドンブリに顔を突っ込み倒れる。
今度は麺を食べるためでなく、体力と気力の限界からだ。


「私の読み間違いか……
 あそこでペースを落とさなければ……」

「いや、違う お前は勝負の前に既に負けていたんだ。

  積みすぎていたんだ。

 ロットリズムと策の積み過ぎには気をつけていたんだろうが
 ロットキャリアの積み過ぎ、自分自身への絶対の自信と疑いのなさが負けを呼んだ。
 ただそれだけだ……」


「カカカカー
 積むことに気をつけていた私が
 実のところ一番積み過ぎていたというわけか
 カーカカカカ―
 カーカカカカ―
 実に愉快、至極愉快だ―」


続けて老紳士がポツポツとつぶやく。
「私はあの極寒の地ですでに死んでいたのかもしれないな
 ナカモト、アライ許してくれとは言わん
 罪は私が全て引き受ける。」

走馬灯をみているのか、それとも何か昔のことを思い出しているのか


カシュッッッ
突如、老人がドンブリから顔をあげ、カッと目を見開き全身を痙攣させる。


そして、ふたたびドンブリに顔を突っ込む。
「愉快……
 実に愉快……」
老紳士が静かに息を引き取った。


― 人は常に何かを抱えているものである。―

ワタシはカウンターを台拭きで拭き終えると席をたった。
後ろは振り返らない、振り返れば感情と未練が生まれる。
他人への思いやり、未練は己を弱くする。


ロットファイターは常に孤独でなければならない。
それがロットファイターの背負う業(ごう)であり、性(SAGA)である。


しかし、それは真の孤独ではない、今まで散っていった闘士達の魂が自然と背負われる。
これも業と言ってしまえばそれまでだ。
だが、ロットファイターは常に孤独であり、最も孤独ではない。
それが闘士 ロットファイター である。


つづく





























― 勝負を終え、店を去る私を遠くから眺めるものが数名。


「ニッポンの二郎も我が国に追いついて来たと聞いていたが
 この程度とは聞いて呆れる。」
「奴らジャップはまだ肉の食べ方も覚えられない野蛮人のようね」
「飛竜の流れも見極められず、野試合とは全く自殺行為だな」
「…… ……」

つづく
4

ヤナギ 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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