■作品名
Z軸を投げ捨てて
■作者名
はまらん
■あらすじ
少年は、生まれながらに呪いをその身に受けていた。
運命の神による、呪縛を。
「俺は運命とかそーゆーのは信じねー事にしてる。他人が信じるのは勝手だがな」
「封印されて300年、長かった」
「……彼等は頑丈な肉体と段違いの再生力と生命力を持ち、殺す方法も限られる」
「知っているも何も、有名人じゃないか。『火鬼』の大塚は」
その呪いは増幅する。
彼の大事な人達をも巻き込みながら。
「友達を見捨てて逃げるつもりなの!?」
「準殺害目標排除。駆動部損傷。総電力の78%を消費。戦闘力……13%に低下。任務の続行に支障無し。任務を続行します」
「……アンタの友達は今頃は生きちゃいないでしょうね」
「ここからいなくなるしかないなぁぁ目白ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「お前は運命とやらに負けるのか?」 「人は運命を変えられない」
「間に合わぬ。内臓を貫いておる」
「神田はお前がいなければ……死ななかった」
絶望と怨嗟の果てに、見つけた真実は――
「…………渋谷、俺もうこの世界がわかんないよ」
「これまでの事は全部、『四谷が原因』なんだよ」
「君はいわば、依り代。ただの生贄に過ぎないのでしょう」
――決して醒めることの無い、悪夢だった。
「お前は俺だ」
これは、死してなお逃れることはできない運命を背負わされた……
ある少年の、物語。
■作品URL
http://neetsha.in/8398
「運命感じちゃったりしません?」