北 千里(きた せんり)は高校二年生である。
学業優秀、品行方正で生徒会長でもある千里は学友の高槻茜を殴って停学処分が下される。
エリート家庭で将来を期待され育てられた人造エリートである彼女は、
栄光の道より脱線したことをきっかけに自身について一抹の疑問を抱き始める。
そんな折、髪を金髪に染め上げた千里を見た母親から「祖父母の傍にいてほしい」という事実上の追放を宣告され、
母方の実家である兵庫県は中部の生野町を訪れるのであったが、
到着早々、鹿とクラッシュし、その鹿の解体ショーを目の当たりにした千里はお嬢様なので寝込むのであった。これは金髪女子高生が田舎で過ごす小さなお話し。