設定
●世界間
大陸から南に細長く突き出たニンネパ半島が舞台。そこには二つの大きな国がある。
一つは南に位置する「魔法の国」、大陸に住まう魔獣との契約により魔法の力を得、日々の生活から軍事までと多岐にわたり活用している。
もう一つはほぼ大陸に近い北あたりに位置する「鋼鉄の国」、「魔法の国」とは違い、近代的な生活様式を営む。鋼鉄製品の産業を用い、高火力な武器、耐久性の高い鎧などを軍事に投入している。大陸の広範囲を支配しており、その手は今まで平和だったこのニンネパ半島にまで伸びてきていた……。
●用語解説
・アブソープション 『単語』
ビスビリオだけが持つ固有能力。
使い魔の魔力が魔女へと流れる際の目に見えぬラインに介入し、その魔力を自分の物とすることができる。いわゆるドレイン能力。
・王都ウェンティモイ 『地名』
メディアたちが住まう「魔法の国」の首都。ニンネパ半島のやや南寄りの場所に位置し、気候は温暖。
王宮を中心とした円形の街を形成している。
→王宮を中心に東西南北に区分けられている。その名前は始祖の魔女が4つの風を操る「風」属性の魔女だったため、四風を元に名付けられている。
(北風を司る)ボレアス区――貧困層が多く住んでおり、お世辞にもその地区の治安はいいと言えない。
(南風を司る)ノトス区――メディアが暮らす地区。最も人口が多く、国の主要機関の本部もここに置かれている。
(西風を司る)ゼピュロス区――
(東風を司る)エウロス区――穏やかな土地風土であり、郊外には穏やかな農村地域が広がる。
・契約の民
⇒マハルバの民
・鋼鉄の国 『単語』
「魔法の国」と敵対している大国家。大陸で最も大きな勢力で、ある目的のために「魔法の国」のあるニンネパ半島に攻め込んできた。
「魔法の国」とは違い、近代的な生活様式をしている。鋼鉄製品の産業が盛んで、それを利用した高火力な武器、耐久性の高い鎧などが軍の特徴。その圧倒的な性能に大陸の小国家群は成すすべなく敗北。
・五大元素 『単語』
魔獣の持つ魔力を分類した物。「地」、「水」、「火」、「風」、そして「エーテル」の5つに分類わけされている。
「エーテル」――エーテルとは本来、人間である魔女側に元来備わっている力。言い換えるとするならば『気力』。魔獣から経由する魔力を行使するためにもこの「エーテル」という力を使う。
「エーテル」属性を持つ魔獣の魔力は魔女の身体を著しく強化することができる。その代りに他の属性のような神秘の力を行使することは不可能なため、その使用・運用には注意が必要である。
・セント・ルーゼント 『地名』
王都ウェンティモイの北西に位置する地域。豊かな森と牧草地帯に恵まれた豊かな土壌。
契約の民と呼ばれる少数部族の村が点在している。
・使い魔 『単語』
魔女と契約を結んだ魔獣を限定して呼ぶ際の呼称。
・独立第01分隊トリスケイル班 『単語』
軍所属の部隊の一つ。人員は今のところセシリアとメディアの2名(+2匹のみ)。
任務の内容は多岐に渡り、いわゆる戦場の便利屋的な立ち位置。
・ニンネパ半島 『地名』
大陸から南に突き出した大きな半島。半島の中央から南は「魔法の国」が支配している。
この地は長らく平穏な日々が続いて来ていたが、昨今大陸をほぼ手中に収めた「鋼鉄の国」がこの地へ侵略の魔の手を伸ばしてきた。
・奔流の魔女 『二つ名』
セシリア・トリスケイルの二つ名。
「水」属性の魔女としての最高位の敬称。
・魔獣 『単語』
ニンネパ半島に住まう体内に魔力を有している動物の総称。
自身のみでは魔力を行使することはできず、魔法少女、魔女という媒体を用いなければならない。
魔力によってその身を保っており、普通に魔法を行使する分には魔力を失うことはないが、何かしらの方法によって魔力を失った場合、その身は消滅する。
・魔女、魔法少女 『単語』
魔獣との契約を結んだ存在。魔獣の魔力を、自身の身体を経由して発現する。
魔獣と契約できるのは未成年の時期に限られる。成人を超えてからも、既に契約を結んでいるのならば魔力の行使は可能。だが、個人差はあるが年齢を重ねるごとにその力は弱くなっていく。
成人未満を限定して魔法少女とも呼ぶ。
・魔導器 『単語』
魔女が用いる道具の総称。魔力を通すことで効果を発揮するため、魔女以外の者では使用することは不可能。逆に魔女であれば誰の魔導器であれ、使用することは可能。
→滑翔器――読んで字の如く、滑るように飛ぶことができる魔導器。最高速度は時速80km程度で飛ぶことができるが、安定速度以外では魔力の消費が激しい。
→防勢器――力の勢いを殺す見えない壁を周囲に展開する。だが、その力は過信するほど強くはなく、銃弾などは勢いを殺すことができない。
だが、普遍的に効果が働くため、近距離から遠距離まで多様に利用できるため汎用性は高い。
・マハルバの民 『単語』
別名、契約の民。
神代の時代、神との契約を果たしたマハルバを始祖とする部族。その出自ゆえ、同じ神を信じる「魔法の国」、「鋼鉄の国」からは一目置かれている存在。大きな力を持たないが、中立性を認められている。
世間の事に関しては我関せずといった姿勢で、他部族、他国家とは交わらない独自の生活様式を貫いている。
現在はニンネパ半島の北西部に位置するセント・ルーゼント地方に居を構えている。
・魔法の国 『単語』
ニンネパ半島の中央付近から南にかけた範囲を支配する国家。始祖の魔女が建国した国。
支配体制は女王を中心とした立憲君主制。王都ウェンティモイに王宮を構えている。