なんで人間は生きているのだろう俺はなんで死を恐れているのだろう
そんなくだらないことを考える。しかし答えは出ないままだもしかしたら理由なんてないのかもしれないと思うときもある。
この地球では人間は特別だとみんなは言う理由を聞けば考えることができるし知識を共有することもできると言われる。
たしかにそうだ魚は知識を共有してるようには見えない。もしもできるのならあんな簡単に捕まらないはずだ。
そう考えると確かに特別のような気がしてくる。
「おい」
いきなり後ろから声をかけられた俺は驚き体がピクっと反応する
「何そんなに驚いてんだよ。ボーッとしすぎだぞ」
俺はゆっくりと後ろを向いて相手が誰かを確認する
「なんだお前か・・・」
呆れた声で俺は言った
「なんだとは失礼だな、お前がボケーっとしてて危ないから声かけたんだぞ」
すこし怒り気味な声で相手は言った
「悪かったよ少し考え事をしてたんだ」
「お前はよく考えことをするからなどうせくだらないことなんだろ?」
相手は呆れたようにそう言う
確かにくだらないことだ自分でも思う。
「まあな」
俺がそう言ったあと相手は喋らなくなり少し気まずい空気が流れる。
「あ!」
何かを思い出したかのように相手は言った
「そういえば今日から高校生だな!新しい学校生活楽しみだな。」
「そうだな」
そうコイツの言う通り今日から俺は高校生だ、学校生活に興味がなかった俺も高校生になったことには少し興奮したものがあった。
「新しい学校生活・・なんかいい響きだな・・」
ふとそんな言葉を口にした。
「相変わらず厨二臭いこと言ってるな」
そういい相手は笑った・・
俺はコミュニケーションをとるのが下手だ相手の話を聞かないでボーっとするときもあるし自分から話しかけることはほとんどない
だからだろう中学の時に友達など全くできなかった。最初はみんな話しかけてきたが一ヶ月もすぎればコイツ以外話しかけてくる奴はいなかった。
まあ自分でも友達なんかいらないと考えてたから仕方ないことなだ
しかしこいつと話してる時は結構楽しい話題も合わないしくだらないことしか話してないのになぜかにやけてしまう
正直自分でも不思議だ。
そうこうしてるうちにもう学校が見えてきた。ここの学校は結構レベルが高く部活も盛んで有名な学校だ。野球部なんかは甲子園も何回か出場しているという
正直うかったのは奇跡だと思う。
「改めて見るけどこの学校でかいよなー俺らの中学校も相当でかかったけどその倍近くはあるぞ」
確かにでかい・・・校舎自体もでかいのだがそれ以上に土地が広いよくこんなでかい土地を使えたものだ
そうやって2人でつっ立っていると後ろから声をかけられる
「君たちそんなところに立っていたら邪魔になるから早く入りなさい」
そう言われ俺たちは走って学校に入っていった
後者の中に入った俺たちは上履きに変え自分たちのクラスに向かう。
それにしても広い後者の中で迷いそうだそんなことを考えていると
「なあ、こんだけ広いと迷いそうだな」
っとあいつはいった
なぜだがはよくわからないけど俺は笑った
「おい、なんで笑うんだよ何かおかしいこと言ったか?」
「いや俺もおんなじことを考えててな、なんか笑えた」
相変わらず変なとこで笑うやつだな相手はそういいまた歩き出した
さっき紙を見たのだがクラスがA~Gまだあるようだ
だからだろうかさっきから騒がしい。
しばらく歩いていると1年のクラスが見えてきた
「俺たちのクラスはCだから・・・あれだな」
おー・・中々立派な教室だ教室の広さも中学の時の倍近くある窓も綺麗で部屋もピカピカまるで新品みたいだ
どうやらほとんどの人が来ていたようだ。
みんな黒板に貼り付けてある座席表をみて自分の席に着いていた。
俺たちも座席表を見に行った。
「あ、俺の名前だ」
俺は前田と書かれた席に指を指す
おお、窓側の席じゃんいいなぁあいつはそう言いつつ自分の席を探していた。座席表には横に7列縦に9列の63席になっている。
これが多いのか少ないかはよくわからないが中学の時はクラスの人数はわずか28人だったのでそれに比べるとものすごく多い人数に思える
なんとなくだがこういうとこで本当に高校生になったんだなと俺は感じる。
「お、見つけた」
あいつはそう言いつつ木村と書かれている席に指をさす
しかしあいつは少し不機嫌な顔をしていた。どうかしたのか、そう思いつつあいつが指さしている席を見てみるとそこは
ちょうど真ん中あたりの席窓側から4列目前から5列目という席だった。さっきあいつは窓側が羨ましいと言っていたから確かに嬉しくない位置だろうけど
ここまで不機嫌になるものなのか・・?そう思いつつ俺はあいつに話しかけた
「窓側じゃなくて残念だったな、でもそこまで落ち込むことなのか?」
あいつはまあなといい話を続けた
「お前と離れちまったからなほらここには知ってる奴いないしできれば近いほうがいいじゃん」
・・・たしかにそうだ今の今まで考えていなかったがここには知ってる奴がいないコミュニケーションがうまいコイツならともかく俺には結構辛いことだ
高校生活もまだ1日たってないというのにもう諦めかけている自分になぜか腹が立った。
「まあそうだけどずっと2人でいたら周りが話しかけづらくなるだろうしいいんじゃない?」
そう言った俺をあいつは驚いたように見ていた
何か変なこと言ったかと俺はあいつに聞いた
「いや、お前がそんなこと言うなんて珍しいじゃん。まあそうだなせっかくの高校なんだから新しい友達たくさん作りたいよな!」
あいつは笑いながらそう言い俺もつられて笑っていた。
ガラガラそんな音を立てて教室のドアが開いき少し背の高い男性が入ってきた
「そこの2人早く席に座りなさい」
男性はそう言った
どうやら話していて気づかなかったようだ、俺たちはすいませんと言いつつ自分の席に着いた
たぶんあの人がクラスの先生なのだろう俺はそんなことを考えていた
「いきなり怒られるとは災難だったね」
いきなり話しかけられて少し驚いたちょっとおとなしめの人そうで安心した俺は本当にねとだけ答えた。
正直自分でもなんでそう答えたのかはよくわからない話を続ければ友達になれたのかもしれないのに・・・
ふとあいつの席を見たあいつはすごい楽しそうに周りのやつと話していてすこし羨ましかった
「さっきもあの人といたけど仲いいの?」
考え事をしたせいかその声に驚いてしまい声が少し裏返りながらえ、うんそうだよなんて答えてしまった
「なんでそんな驚いてるの?」
と相手は笑いながら聞いてきた。確かに変な言い方をしたがそんな面白いのだろうかそう思いつつ少し考え事をしてたからと答えた。
「君ってもしかしたホモなの?」
そんなことをいきなり言われ俺は驚き反射的に違うよと少し怒り気味な声で相手に言った。
相手はごめんごめんといい
「私は長谷川蒼っていうのよろしくね」
と言う。まさかそんなことを言うなんて思わなかった俺はえ、あ、うんよろしくなどとものすごいかた事になりながら答えた。
相手はまたそんな俺を見て笑いなんでそんな緊張してるの、友達作ったことないの、などとボロクソに言っていた。
こういう時中学の頃に友達を作らなかった自分が憎いと感じる。しかし悪い気分ではなかった。
中学の頃に比べると話していても苦には感じないそれにこの長谷川蒼とは仲良くできるような気がしていた。もしかしたら結構充実した高校生活が送れるかもとまで思った。
「私は名前を教えたんだから君の名前も教えてよ」
長谷川蒼はにやけた表情をしながらそう言った
前田海斗だよそう言うと長谷川蒼はなんか苗字と名前が合わなくない?などと言い笑ってきた。
失礼にも程がある俺はそう思いつつも確かにあまりいい響きではないなとも思っている。せめて前田仁とかそういう名前の方がよかった
と自分でも思うくらいだ。
「静かにしなさい。」
前にいる先生であろう男性がそう言いそして黒板に名前を書いていった
みんな話すのをやめたせいだろうかこんなに人がいるのに黒板に書く音しか聞こえないとものすごい違和感が出る。
「今日からこのクラスの担任をする上村隼人だよろしく」
そう言い終えた先生はこれからの学校生活について話し始めた。まず中学と違い携帯もゲームお金も持ち込んでいいことただし授業中に遊んでたりしたら没収ということ
そして再来週に実力テストがあるということこのテストは成績には入らないから別に勉強はしなくてもいいらしい。こういうのを聞いてると中学の時を思い出す
あまりいい思い出ではないが初めて中学に来た時は今と同じくらい興奮していた。まぁそのあとは結局あいつ以外友達ができずにそのまま卒業というひどい中学校生活だったわけだが。
そんなことを考えてるうちに先生がみんなに紙を配り始めた部活の体験入部届けの紙、入部届けの紙そして部活の名前が書かれた紙だ。部活は運動系が男女合わせて10個ほどある
まぁ運動系の部活はできないから関係ないのだが、小中学と1回も部活をやってない俺からすればこんなもの関係ないのだがこの学校は入部はしなくてもいいが体験入部はしないと
いけないという決まりがあるらしい。体験入部は1週間その部活に入れることができるものらしいのだが・・・部活なんかはなからやる気がない俺からすれば迷惑もいいところだ
周りの人は俺はサッカーやるあるいは軽音やりたいなーなどと友達同士で相談をしたりお前もやろうぜと勧誘したりしていた。
そんななかからあいつの話声が聞こえた。どうやらさっきなった友達とサッカーをやるらしい、あいつはサッカーがうまいからなー、などと考えていると
「海斗くんはどれはいるの?」
と長谷川蒼から聞かれた。何も考えていなかった俺はわからないと答えた。そしたらやりたいのないの?とかせっかくだから入ったら?などと色々言われた
お前は俺の母親かよとつい言ってしまった。
「いやだってそんなんじゃ友達できないよ」
と言われまぁ確かに、と俺は答える。しかし部活に入ったことがない俺にとってどれがいいかなんてわからなかった運動系はどれもやったことがないしまず体力が
そこまでないから無理だ。かと言って軽音とか演劇とかもやれるわけではない。どうやらこの学校は運動系の部活や吹奏楽部とかは盛んだがそれ以外は特にないようだ、
どれも気軽に入れるようなものではなさそうだった。しかし周りの人達は俺はこれやる私はこれかなぁなどと言っていて俺だけ取り残された気分だった。
この中で一番俺にできそうな部活は生徒会だ生徒会なら体力とかがなくてもやれるのだが・・・小中学の生徒会とは全く違うだろう文化祭や体育祭そっちの方も生徒会で企画する
ということもあるそれに生徒の前で発表とかもあるだろうし・・正直無理だな
「静かにしなさい、部活のことは後で決めてください。仮入部は来週までに出してください」
と先生は言った。来週までかまだ時間はあるからあとで考えればいいかと俺は思っていたのだが
「ねえ、明日までに部活なに入るか決めといてよ」と長谷川蒼は言った。明日までそんなこと急に言われてもできるわけがない
俺はなんでお前に言う必要があるんだなどと言ってしまった。言ってすぐに後悔したこういうことを言うから友達ができないんだよ
「別に何となく知りたいだけ」
とちょっと不機嫌そうに言われすぐにごめんと謝った。
そうこうしてるうちに先生の説明が終わったようだ。そして先生は各教科の教科書を配り始める。
9教科の教科書全て配り終え教科書の中身を確認して名前を書け、と先生は言った
教科書の中身を見る限り最初はそこまで難しいわけではなさそうだった中学3年の復習みたいなものだった
パラパラっとページをめくり終わったら名前を書くそれを繰り返した。名前を書き終えるのには結構時間がかかった副教科は教科書1個だがほかは2つだったり3つだったりした
自分が貧弱ということもあるがすべての教科書を持ってみると結構重い。みんなが書き終えたのを先生が確認すると残りの時間が自由時間だ11時になったら下校と言った。
今は10時30分だから30分も自由時間なのか・・・暇になりそうだ周りの人達はみんな話し始めたが俺はボーッとしていた。あれだけ前向きなこと考えていたのにこれだ
現実はそう甘くないなとかまた中学の頃の生活をするのかなどと考えていた。
「おーい大丈夫?」
いきなり声をかけられ体をビクンと反応した。
「大丈夫だよ」
と答えた。
「いや今すごいびくんって反応してたじゃんボーッとしすぎだよー」
長谷川蒼が言う、そんなにぼーっとしてたか?と聞くとうんすごい間抜けな顔してたよといい笑う。そして思い出したかのように部活どうするの?と聞いてきた
決まっていないとは流石に言いにくいなっと思い考える・・・がやはり俺がはいれそうな部活はない。あ・・・俺はあることを思いついてそれをそのまま長谷川蒼に言った
「部活を作ろうと思う」
そう言うと長谷川蒼は少し驚き部活って作れるの?と聞いてきた。まぁたぶんと俺は答えると長谷川蒼は呆れたのかため息をついた。
お前は何をやるの?少し勇気を出して俺は聞いてみた
長谷川蒼はうーん・・といい私も決めてないと言った。お前もまだなのかよと思いつつも嫌われたくはないので口にはしない
結局このあとは特に会話もせずに30分が立ちみんな下校し始めた。もちろん俺も荷物を片付け教室も出ようとしたその時手を誰かから手を握られ俺はヒッ・・・などと
すこし声が出てしまった。後ろを振り向くと手を握ってきたのは長谷川蒼だった
「何女の子みたいな声出してるの」と笑いつつ言う
俺は恥ずかしくて何言っていいか分からずただ立っていた
「海斗くんまた明日」そういい長谷川蒼は教室を出ていった
俺はこの時初めて長谷川蒼をちゃんとみた、背は俺よりも高く髪の毛はショートですごい手入れされているのだろう見てだけでわかるほどサラサラしていた。
顔は・・・誰に似ているとかはよくわからないけど可愛い女の子って感じなのかな・・・たぶん。
きっとああいう子がモテるんだろうな優しいしなどと考えていると
「おーい何またボーッとしてるんだ?帰るぞ」
とあいつは言った。俺は考えるのをやめわかってる今行く、といい俺たちは下校した。
その時の会話は特になかったアイツがサッカー部やるとか友達が出来たから紹介しようか?とかそんな感じだ。まあとりあいず高校生活1日が終わった正直この先が不安だ
また中学の頃にならなければいいのだが・・・そんなことを考えていると家についていた。
ガチャっと音を立てドアを開ける。俺はただいまといい靴を脱ぎ自分の部屋に行く。
ふう、疲れたと1人ごとのようにつぶやき制服を脱ぎシャワーを浴びた。今日は結構暖かい日だった寒いのは苦手ただから暖かいのは嬉しいのだがそのせいで汗が大量に出てしまった
こういう時に少しぬるいシャワーを浴びると気持ちいい疲れが癒される。そのあとは頭と体を洗いシャワーから出たまだ昼前だがパジャマに着替え自分の部屋に戻る。
そのあとは少しだけ長谷川蒼のことについて考えていた、なぜ俺に構うのだろうかなんで部活のことについてあそこまで言うのだろうかといろいろ考えていたが
自分がバカらしくなってきたよく考えてみればとなりのやつと仲良くしよとすることは当たり前だ変に意識してる自分がおかしい・・・
少し強引に答えを出したあと俺はそのままベットに横になり寝た