豆知識その二十一「古事記の誕生と稗田阿礼」
くぅ~疲れましたw これにて「天孫降臨編 そして伝説へ…」完結です!
……あっ、当該作品『学者が助走をつけて殴るレベルの「古事記」』自体はまだまだ続くので、あしからず。そしてご心配なく。
そういうわけで、この作品の元ネタであり中核であり根源である「古事記」は、このようにして誕生したわけですね。豆知識の方で説明した「何故、サルタヒコが重要な神様なのか?」については、事程然様な理由だったわけです。ちなみに古事記は、作られた当初は「こじき」ではなく「ふることぶみ」と読みました。
実際、古事記本文では「登場して案内して終わり」な感じなのですが、このサルタヒコとアメノウズメを重要視している古事記系文献は結構多いような気がします。古事記を紹介する上で欠かす事が出来ない神様達ですから、それも必然と言えば必然かな、と。
ただ、前にも申し上げましたが、稗田阿礼(ひえだのあれ)というのは、藤原不比等(ふじわらのふひと)のペンネーム的なものじゃないか、という説もあります。なので、それが正しいとなると「お前のエピソードガバガバじゃねーか!」となってしまうわけです。んっふ、困ったものです。
しかし、現に大和国添上郡稗田村という場所は存在するらしく、現在は奈良県大和郡山市稗田町と言うらしいです。……言うまでもなくウィキペディアからの抜粋です、いやぁスイマセーン。
そして、この稗田阿礼という一人の人物の面白いところと言えば、何を置いてもまず「正体不明」という事です。
本当に、気持ちいいほどわかっていません。何もかもが、もう聞き飽きたでしょうが「説」のままで止まっており、明確に判明しているものがほとんどないのです。驚くべき事に、性別までハッキリしてないのですよ。
更に更に、その数少ない判明している要素の一つである「神がかり的な記憶力」というのがまた面白いですね。こんな美味しい素材、使わないわけにはいかんと思い、この説を適用させていただきました。
また、今回の「天孫降臨編 そして伝説へ…」に関しては、ちょっと個人的に見栄えを考慮した上で、豆知識を省かせていただきました。多少はね?
……あっ、ちなみにこの「天孫降臨編 そして伝説へ…」の最終頁の口頭古文に関してはテッキトーなので、ガバガバなのは見逃して下さい。良い子は参考にしないようにね!
それでは、次回から舞台は再び奈良から時を遡ります。今度は、今章で全くの脇役だったニニギが活躍します。活躍するというかやらかすというか、そんな感じで。
というか、そもそもこの天孫降臨編の主人公はニニギなのですが、筆者の魔改造の末こうなりました。だが私は謝らない。