俺は、モテなすぎて頭が狂い、自殺しようと海に行った。
真夜中、その海の深いところまで歩いて行った。
もう肩まで水に浸かっていた。
俺「もうこの世に未練はない。天国で美女とつきあおう。さようなら現世!」
その時、誰かに声をかけられた。
謎の美女「死んじゃだめ!私とつきあいましょう!」
俺は、状況を良く理解できなかった。
月の光に照らされている彼女は、まるで天国の天使のように美しく、抽象的で、現実感がなかった。
だけど、すぐに現実感が戻った。
なぜなら、物理的な接触があったから。
・・・俺の唇と彼女の唇の接触・・・。
月だけが、俺達を見ていた。
第一話 謎の美女