トップに戻る

僕は夢見の大五朗

単ページ   最大化   

  僕の名前は人見大五朗(ひとみだいごろう)。僕の名前から察する通りに、僕の体は大変ふっくらとしていて……
まぁ平たく言うとデブ。可愛く言うとポッチャリ系だ。
  僕には不思議な能力があってなんとある程度の未来が予測できるのだ!どういう方法かって?それはね、夢で未来を見れるんだ。
  そう、僕は結構夢を見る。昼寝をしているときに見る夢や、修学旅行前日、ワクワクして寝れない日や、ぐっすり眠る日に見る夢……
  素敵な夢を見る日もあればとんでもない悪夢を見る日もある。そのなかでも妙にはっきりと、起きた後も鮮明に覚えていることのできる夢に出会うんだ。
  きっかけは……そう!小学生の時だ。初めて見た正夢。詳しくは忘れたけど確か財布をなくす夢だった。そのときはなんか嫌な夢見たなぁ、気を付けよ。という感覚だったんだ。面白いことに、その日に財布をなくしたんだ。笑えるでしょ?
  次の日もまた夢を見るんだ。次は財布を見つける夢。土手の近くを散歩してたらたまたま財布を見つけるんだ。その日のことははっきりと覚えてるよ。忘れないように夢の内容をノートに書いて、放課後に近所の土手に向かったんだ。そしたらあったんだよ、僕の財布が!お金は抜き取られていたけどね。
  それ以来はっきり覚えている夢をノートに書くようにしたんだ。そして「今日は何に気を付けよう」とか、「どういう風に過ごそう」とか……
  そうすることで嫌な思いをする機会は減ったんだ。
  本当はこんなことは話したくないんだ。だっていきなりこんなことを言われてもみんなは「頭のおかしい子だなぁ」なんて思うでしょ?まぁ、これも夢で見たことがあるんだけどね。
  そして、中学生までは自分の夢しか見れなかったんだけど高校生になって初めて他人に起こる夢も見れるようになったんだ。
そんな僕の夢のような、本当の話を君たちは聞いてくれるかい?
1

ノンストップ奴 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

トップに戻る