今回は、「借り暮らしのオヤジッティ」比家千有先生の漫画について論評しよう。
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=20493
一読した瞬間、強烈なインパクトと気持ち悪さにのけぞった漫画である。
この漫画は、本当のテーマ最初わからなかったのだが、何回か読んだ後、
テーマがやっと、つかめた。
オヤジッティは、この家族の中にいる引きこもりの長男なのだと思う。
この漫画は、引きこもりの主観的な体験を漫画にしたのだ。
この長男は、引きこもりなので、普段、家族と顔を合わせたくない。
なので、家族が出かけた後に活動する。
できれば、家族の中で、いないものとして扱われたい。
だけども、違和感を持つ自分自身からは逃れられない。
それが、あのオヤジッティの姿なのだ。
その引きこもりの葛藤をファンタジックに表現したのが、「借り暮らしのオヤジッティ」なのである。
ページ数が短いので、書ける論評も限られてる。
絵も上手いのか、下手なのかよくわからない。
ただ、これは、決して、癒し系の漫画ではない。
ハードな葛藤を描いた、かなり重たい漫画である。