3月13日更新ニノベ作品感想その1
新都社10周年おめでとうございます!
4月を待たずして文芸・ニノベ作品感想2が始まった。 どないすんねん(ボケー!
でもまあ10周年だし、めでたいことだし、後藤先生これで感想最後だし、もういいや!(ボケ―!
お祭り騒ぎでどんどん更新こいこいと煽ってたわ(ボケ―!
文芸ニノベ作品総数22作品、どないすんねん(ボケ―!
嬉しい洗礼と思っておくわ―(ボケ―!
ええっと。
今回13日更新の文芸・ニノベ作品についてのみ、ルールの枷を緩めました。それは…、
感想を書いている作品がたとえ感想をageる前に更新されても、13日に更新された作品についてのみ全て感想を書きます。ということでした。
文芸・ニノベ作品感想をageるまで作家には更新行為を待たせることになるので予防策として今回はこの策をとりました。ですから速筆の作家さんは感想を待たず気にせず次をage更新してくださってかまいません。文芸・ニノベでは今回は常になく更新数が多いのですからね。お祭りだからいいでしょう!
しかしながら全作全話完全読破して速攻感想を書くのも無理な話。膨大な時間を要します。だから読めたところまでで順次感想を更新していきます。Twitterのほうでツイートしてますので既にご存知かと思います。長編作品ですと感想を2回3回に分けるつもりです。あらかじめ了承願いたい。そこは甘えさせてもらう。
4月以降は既存のルールのまま進行しますのでご承知の程よろしく。
4月までに書き終わるのかこの感想(ガクブル
そんな感じです。
ではいくぞ、覚悟はよいか。
岩倉キノコ版文芸・ニノベ作品感想、開始。 セヤッ!!
「ドラゴンズペニス」 和田 駄々 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17529
ニノベ作品更新トップバッターはこの作品でした。2015年3月13日11時59分59秒に更新きて下さりました。その姿勢はまさに文芸作家のあるべき姿。ニノベ神の申し子といえるでしょう。さすがです! 感服の極み。そして強烈な破壊音の轟くような作品タイトルからは、あの殿堂入り作品HVDOをしのぐかの勢いで読者の期待はすでに膨らんでいる模様。コメント数早くもえらい延びようです。
駄々先生は速筆なので未読の方はぜひ一読して置いていかれないようにしておくと良いかもしれません。
■各話ごとの感想
1
うわっ。いきなり痛い描写、なんだこれ。でも心掴まれる感じ。
本作主人公グラーグは戦で活躍をみせた傭兵団の女兵士に拷問を受けています。痛い痛いです。
もう、耳の次は目。あかん。その次はどこを取られる!!? あ、泣く。
しかし幸か不幸かとりあえず地現状回避には良かったのか、グラーグに運が巡ってきたようですね。結果どうあれ彼はちょっといい思いして脱獄に成功したんですから。
いや、羨ましい。
2
ひょんなことからグラーグと一体化した(爺さん喋りの)竜。
マブズラウフア……やっぱりなんかあくび出そうな名前。
グラーグは竜の野望に加担する方向みたいですね。おいおい、歳考えたら心配になりますが昔の人はタフだったから大丈夫という事にして読み進める。
体質が変わったからって、その後の展開でもグラーグへの嫉妬は変わりません。
13歳のお姫さんだと、犯罪だぞ現代じゃ。くそう、羨ましいぜ全く。
3
一国の王女が手籠めにされた。しかもその相手にホレてしまった。
王様の苦悩、察するに余りありますね。そこへ出てきた魔女カルベネ。魔女?……というよりなんだよこの名乗りは、あはははははー長い。
馬に乗れないグラーグにまた笑う。
そして手当たり次第やっちまいたい竜。伝説の生き物のカリスマ性とかゼロ。
「やめろ。この方だけは別だ」
うん、無理。いつかやるねこいつ。
グラーグの同僚リアンいい感性してる。彼の乾杯に正しい方向性を感じた。
4
プラプラプータラするのかな? 戦う事しか能のないグラーグ。無事帰還は果たしましたがこれからどうするつもりでしょう。そんな彼へ竜から一案出されます。
完全虜になってる王女フラウリーチェ。
若すぎるが故でしょうか彼女の固い意思と熱意に王様折れます。無事グラーグ見つけられるといいですね。
5
魔女カルベネこの人いいとかもしれない。しかし女性キャラがでてきたらいつかこの女もと期待してしまうのは仕方ないのでしょう。
グラーグを追う道中、魔女の古道で一行はワーム(巨大うねうねモンスター)に遭遇。
このシーン凄かった。何がってカルベネのハッタリに感服。
大人の女性の魅力感じた。
彼女の学者めいた好奇心に満ちる淡い描写の下りにもキャラクター性がよく表れていて良かった。
6
やっぱそうくると思ったよ!!! 傭兵団。
この竜とグラーグの漫才さながらのしゃべりがいちいち笑いを誘う。
ハイスック胎児とかもうなんか凄そう。
■聖剣のありかを知るグラーグが(爺喋りの)竜と契約し色々やると思しき本格派ファンタジーノベル。
冒頭掴みの一文でぐっと一気に物語の中へ引き込まれました。特徴的な書き方や、技巧を凝らしているという文章ではないのに、流れるようにしなやかな文体で表現されていく物語の世界はみごととしか言いようがありません。がっはがっはと笑いながら読んでいるものの同時にその文章力に寒気すら感じてました。地の分に余計な無駄はなくセリフもキャラクターごとに個性があってとても魅力的。私のような小者が到底及ぶことない作家さんです。主人公グラーグと竜の掛け合いが漫才じみてたまらない。しかしまだこの作品連載始まったばかりですので駄々先生の真骨頂が見えてくるのはこれから先といった感じですね。これからどんな物語で我々読者を魅了してくれるのか実に楽しみな一作です。
本格派ファンタジーということで、ファンタジーを目指す作家さんは一読の価値あり。
18R指定でしょうか? 全く軽く思えるのですがね。
■作中特に印象深かった箇所
・「さて、もう一度選べ。『片方』か『両方』か、だ」
どちらを選んでもそれは苦渋の選択にしかならず。この苦しみは女子には分かるまい。ああ、辛い!!
・「わしの児を作れ。100匹でいい」
期限が決められていないところにせめてもの慈悲感じました。もしもこれが一年以内だとしたら年齢的にも相当キツイ仕事となるでしょうね。いや、昔の人はタフだったから平気かな。
・「そうじゃ」「じゃろう?」
爺喋り笑うわ。
・「こんなに堂々とオナニーを自慢してくる奴ははじめて見たわ」
爆笑。一人暮らしをはじめたばかりの男子は色々やりますがこの竜も似たような口だったのでしょうかね。
・黒の画面を白が一閃する。
視覚に訴える強い一文。眼前を駆け抜けていくモノのビュルルッ!て音までも聞こえてきそうでした。
・「未来は自分の手で切り開くものですわ」
カルベネさんの言葉です。登場したころ胡散臭い美人と思ってましたが、この変まで読んで彼女、実はいい人? と思い始めた下りでした。
・「女だけの傭兵団」
実際には花の園というわけにはいかにと思いますよ。女の人顔に出さず怖いことしますから。ただ夢を見たい。せっかくのファンタジーですから。駄々先生お願いしますよ!
以上、この作品について13日更新分の感想はここまで。
「平和と混沌の学園」 崩砂糖 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17052
2014年10月29日より連載のこの作品早くも現在第80話まで更新されています。この速筆さただ者に非ず。既に文芸作家の間では有名作の一つになっていますね。しかし速筆だけがこの作品の顔ではないのもまた事実。この作品で読んでいたのは実は第7話まででした。おそらく来るだろうと予想していたので、13日更新が来てその後第40話まで一気にひと晩かけて読みふけりました。
翌日空が白んできたころ私の目は窪んでました…あはは~
■各話ごとの感想
第一話 新しい風
見た目とは裏腹の荒んだ放課後世界を持つ私立・陽光が丘高校。いつもとかわらに公認無法時間がそこにはありました。フィクションだから良いものの、現実だと相当怖いですね。そこへ現れる本作ヒロイン愁井こよみ。舐めた口きくいけ好かない野郎を早速ぶちのめします。サクッと爽快!声高な頂点へ立とうという宣言の姿も勇ましく、ぐっと引き込まれました。
第二話 もう一人のルーキー
暴力支配を校内の一基準とするなら、ルーキーという言葉がとてもしっくりくる。既に幾人もの敵対勢力が待っている予感に心躍ります。渡辺ツバキというもう一人のヒロイン(率いるその仲間)登場。彼女も凄腕の格闘レベルで陽光が丘の頂点を目指すつもりです。いずれ女子同士のライバル対決見られるのかなと期待高まる。
第三話 激震の地下格闘議場
にらみ合うこよみとツバキ。そのとき前にツバキの仲間が深手を負って倒れてきます。ツバキは彼らを手にかけた如月凛慕の自分の扱いに不満が絶えない模様。プライド高く強い女性、好みですよ。いつものバーでいつもの一杯じゃないですが、凛慕の’’いつもの構え’’に笑った。
第四話 始まりの終わり
ここで出てくる如月凛慕の通り名でしょうか、自称でしょうか、凄いですね。必殺技ネーミングも強烈。序盤にもってくるカマセなのにキャラも濃くて、彼の薄キモダサさが光りますね。凛慕をものともしない余裕の戦いっぷりのツバキも涼しい。彼女もここで学校頂点へ立つ宣言。こよみとツバキのダブルルーキーが揃いました。おおお、何か起ころうとしている。大きく激しい渦が今…。
第五話 動き出した生徒会
愁こよみにお友達できました。晴空水夏です。彼女実は本作の重要人物ではないかと思いました。後述の総観としても書きますが、おいしい立ち位置にいますね。あ、こよみツバキに生徒会から勧誘が来ていました。
第六話 宣戦布告
こよみとツバキ生徒会へ参加するのでしょうかね。いやいやありえませんよね、そうこなくっちゃ。勧誘にきた夕凪みのりを酸っぱく追っ払う模様。敵対組織は多ければ多いほど盛り上がるバトルジャンル基本法則。ありがとう! 勝手ですが、女子の名前が平仮名というの、私好きですね。
第七話 群雄割拠
ユリ期待。
第八話 部活荒らし
水夏の不安をよそにこよみは手慣らし程度に部活を荒らしにいくようにみえました。手じかなゴロツキはあきたからちょっと辛い物食いたくなった感じなのでしょうかね。ボクシング部出ました。格闘といえばその構えの野生感に本能がすぐられますね。
第九話 愁いこよみVS 保志圭次
男のボクシング部員、しかも主将に全く動じない本気の色を見せないこよみ。彼女の強さは何なのだ。そして戦う事へのこだわりや、哲学も彼女自身固有のものとしてすでに完成されているかのようにそのセリフからうかがえる。こよみ、ごいよ!(水夏感動てる。いいのかお前、よく考えるんだ!)
第十話 放課後ガールズトーク
私は思う。水夏はこよみの容姿へごく普通に羨んだりできるごく普通の可愛い女の子なんだと。そしてその気持ちをすっと持ち続けて欲しいと。けして血みどろ戦を目にして「うおっしゃー、おらー!」と雄叫びをあげる女子に変化していかないで欲しいと。
第十一話 ガールミーツボーイ
怪しい袋ってなんだろう。学校の教室に広がる飲食空間。このギャップが実現されるのは多くの場合学園祭。ですがこの学校では毎日のようにみられる模様。ああ、行きたいな。おっさん世代には嬉しいでしょう景色。酒も出してもらえるのなら仕事帰りに立ち寄って…とか思うけどその前に身ぐるみはがれそうですね。
もう一人の重要人物滝川アヤキ登場でした。
第十二話 いざ決闘の舞台へ
アヤキはこよみと中学が同じだったらしいです。酒好きでちょっと一癖ありそうに見えますが悪いにおいはしない兄貴って感じです。この学校で顔になにやらありました。さてなんでしょう。教えない。
閑話休題が入りました。
合気道部の主力部員、九条護の登場です。
第十三話 二人の合気使い 前編
合気という道。みなさんご存知でしょうか。私は実際よく知りません。漠然とですが動く物の流れに沿って最大限その力を利用し相手を打つみたいな認識です。あってるのかなこれで? ともあれ、勝負の世界に卑怯もクソもねえやと思う私としても、こよみの戦いっぷりに好感持てました。
第十四話 二人の合気使い 後編
九条の過去話。ふむふむ、ふむふむ。へー。て、恋しちゃったんだー。や、これ恋でしょこれ。ビビビッとってやつでしょきっと。葉月部長の犬め。
合気道部部長、葉山葉月登場でした。
第十五話 祭りの幕開け
陽光が丘高校の生徒会長、儚木緑を軸とする生徒会メンバーの主力が紹介されています。彼らはこよみとツバキを反勢力と認識、これをたたく方向でみたいです。そんなことにお構いなく続くこよみの部活荒らし。そこへ生徒会長権限で行われる頂上トーナメント宣言が放送されました。
ここから本格的に話が動き始めますね。ここまでの読みごたえもよかったですがどんなバトルが始まるのかワクワクしますね。
第十六話 悲喜こもごもの宴
あ、言い忘れてましたけど、未成年飲酒はだめですからね。
第十七話 狂騒の陽光が丘 前編
頂上トーナメントには選抜メンバーが決められています。8個の枠はどうやら有志が自力で獲得しなければいけない枠。ここで、野田昭一と初瀬希衣の競り合いが勃発。リズムとスピード織り交ぜた初瀬の描写シンプルながら丁寧でした。彼女の残したセリフも好戦的でありながらも可愛い。
第十八話 狂騒の陽光が丘 後編
ユリ期待。(二回目)
第十九話 負け犬の晩歌
序盤で登場していたツバキの仲間三人が何やら反省会をしています。かれらこのあとどうなるのでしょう。とおもっていたら変な人物登場しました。瞬く間に教室内は破壊の渦と。痛い!痛いそれ。足をはさみでバッサリとか、想像すると怖いから。しかも相手見えてないから。正体の見えない敵、鳥月玲奈登場でした。
家庭部部長橘蜜柑のトーナメント参加枠、ミステリアスでした。
そういえば、切り裂きサイコパス女子の神田未知子全話で登場してました。
第二十話 揃い踏み
こよみの隣にいながら彼女からもらう刺激、確かにそれは楽しいことでしょうね。水夏はこよみを危うくも見つめる。一緒にいると朱に交わり彼女もいずれ刺激に麻痺していくかもしれないと思わされますが、ここではまだ彼女にその気配はない。弱者ながらにこよみに付き添う水夏の優しさと芯の強さが沁みますね。
頂上トーナメントパーティーって皆さん敵同士で怖い集まりですね~、うわあ。会場は華やぎつつもギスギス感ありますね。コワイコワイ。こんな血の気の多いパーティーはいやだー。(褒めている)
第二十一話 ルール説明と対戦カード
タイトルどおりそのまんまの内容でちた。うん。
第二十二話 頂上トーナメント、開幕
ウォームアップ後ツバキは試合開始です。彼女にしてみればたかがままごと遊びという学校での戦い。果たして本当にそうでしょうか。あくまでも気高い。すき! 対戦相手は生徒会長の色んな意味での懐刀、琴田響一郎。こいつ、羨ましいぞ! 一方こよみとアヤキの中がちょっと微笑ましいシーンも有。嫉妬!なんか今回むらむら、むかむかする回でした。
第二十三話 ミラクルルーキー
ツバキのかっこいい名前の技が決められていってます。しかーし!
第二十四話 天才たる所以
耐久力=タフネス。これ、かっこいいです。栄養ドリンクタフネス新登場!あったらなんか元気になりそうです。響一郎が散っていくフラグが視界にゆっくりと現れるようでした。ざまあ~。ははは。
第二十五話 初戦決着
負傷しながらも気高いプライド崩さないツバキ。彼女実はかなり面白い人なんじゃないかと思えてきました。精神的にも肉体的にも実はマゾ?心躍ってますね完全に。
第二十六話 思考する獣と合気の申し子 前編
一回戦二試合目の始まり。瑠璃島樹理と九条護の対決。それを観戦しながら話す葉月部長の言葉も印象的でした。おかげで結末の想像はつくけど九条と葉月との信頼関係みたいなつながりが良く書かれていたと思いました。あくまで葉月さんにとって九条は良き部下みたいな存在なのですね。
第二十七話 思考する獣と合気の申し子 後編
ああ痛い。格闘戦を読んでいて出てくる「切る」という字面、これを見ると良作からは心身ともに痛みを覚えますね。本作もそうなのですが九条の戦いっぷり、とても引き込まれました。
次の三試合目は忍者同好会(笑う)笛吹奏とメイド部(これまた笑う)木坂ツクシの対決のようです。どっちが勝ってもネタですね、これ。
第二十八話 異色対決・忍者VSメイド 前編
「き、貴様ッ!?」 「しょ、正気か貴様……!」これでメイドの強さお察しかと――。
第二十九話 異色対決・忍者VSメイド 後編
負けながらもなぜか終始上から目線の忍者。笑う。そして以前少し登場していた初瀬希衣彼女はカポエイラ使いらしいです。生徒会副会長の片倉亜実と対決です。因みにカポエイラ? ググった。とりあえず陽気そうな名前ですが楽器ではありませんでした。
第三十話 生徒会副会長・片倉亜実
片倉副会長の圧勝。おそらくほんの数秒もなかっただろう一戦。ですが、初瀬という人物をしっかり書くことで感情移入しやすくなっていました。間接的に敗北を見せていく書き方が上手いなと思いました。
あと、ユリ期待。(しつこい)
第三十一話 開戦・Bブロック
一回戦Aブロックの勝者はすでに出揃い、次はBブロックへ。水夏と一緒に滝川アヤキのかこについてもやつきましょう。いったいいつになったらこの兄ちゃん過去がわかるんだろう。
第三十二話 愁井こよみの合気空手
Bブロック初戦はこよみと柔道部の矢岳昇介。なんかごっついの出てきた。とりあえず勝とうが負けようがこよみがぶん投げられることは分かった。関係ないですが「鳩尾」ってなぜこんな漢字なんだろう。ググった。
第三十三話 復讐の拳士と放課後のジョーカー 前編
え、滝川アヤキの過去がついに暴露される――!? …………。
Bブロック二試合目はボクシング部の保志圭次と苅夜巫女人の対戦。この試合見どころが多かった。ボクシングって試合前に減量して体重測定に臨み、その後また本戦へ向けて体つくりをするらしいですが、ここでも圭次はそんな風にしたのでしょうか、なんて思いながら読んだりしてました。
第三十四話 復讐の拳士と放課後のジョーカー 後編
水夏、よく何年か前の年末総合格闘中継を覚えてる。実は彼女マッチョ萌え属性でもあるのか?(ポジティブ)
第三十五話 金色のエンターテイナー 前編
割と気に入ってた圭次でしたが負けてしまいました。憎たらしいですけど苅夜という男の場数にはかなわなかった模様。残念。次のBブック三試合目では謎の女子が参戦します。
第三十六話 金色のエンターエイナー 後編
異色といえばそうなりますがこれまた毛色の異なる両者の両突。少しいわくのある神風ミリルとプロレス同好会の西園寺逢衣。高校にしかも女子でプロレス同好会があるのも面白いですが、前話とあわせて生徒会の鬼畜っぷりが引き立つ良い回でした。
第三十七話 正真正銘の強者
Bブロック最後の対戦は生ける伝説の柊渉と神田未知子。この試合が始める前に出会った御堂ゆずきという人物とこよみは試合を観戦します。
第三十八話 青空水夏という存在
異常者である未知子のあっけない敗北。とはても勝ち負けで戦ってなさそうだから負けた意識とか彼女にはなさそうかな。こんなサイコパスにも目をかけてくれる人っているんですね。世の中そんなに悪くない。
あ、フィクションやったこれ。現実はもっと……。
御堂ゆずきと視界観戦をおえた後、こよみは水夏のもとへ帰ります。こよみの宿り木はやはり水夏なんでしょうね。うんうん。(ユ…あかんてコラ!思いとどまれ!)
第三十九話 波乱のCブロック始動
うわーなんかだんだん内容濃くなってきてる。これ40話以降感想どうしよう。ってまだ一回戦だから序の口なんだろうけど、うははー。
第四十話 奮戦!田嶋恵士郎 前編
プロレス姉ちゃんの友人という事らしいですね。もうその設定だけで笑える。応援される田嶋、もう後には引けない様子。頑張ってほしいですね。
■外部からは平和を築いているかに見える学校。しかしその姿は放課後に一変し力がすべてを支配する。
バトル少年漫画を小説へ。この作品にぴったりかと思われます。第40話で読みましたがここまでで二つのセクショに大きく分けられると思いました。メインキャラクターが出揃い頂上トーナメントに人選される。頂上トーナメント試合開幕。この二つです。物語は愁井こよみと渡辺ツバキという二人のヒロインが軸になっていますが、それを取り巻く人物も魅力的。こよみの連れとなる晴空水夏の視点もいい具合に読者を物語へ誘導してくれる感じでとても読者に親切。彼女の丁寧な心理描写があるからこそバトルばかりで無味乾燥とせずこよみの周囲の変化を追っていくことができます。モブキャラの使い方も作者がきゃっきゃと楽しんで動かしているところがうかがえて、負けフラグもむしろ爽快なくらいです。モブの使いこなし方が理にかなっていてキャラクター作りにとても好感が持てました。たとえモブでも丹念にキャラクターを作られていて使い捨て感がない気がしました。
また特筆すべきなのは作家の文章力。バトルシーンのテンポの良さや人物の動作表現、バトルものならではのかっこいい各話のタイトルにセリフ回し、必殺技のネーミング、おみごと! 一話ごとの文量も最小限といった量に抑えられているように見受けられましたが、その中で余すことのない作家の的確な言葉選びにかなり高い技量を感じました。
携帯電話で書いた小説であるとのことでしたが、弘法筆を選ばずといったところでしょう。力を見せつけられる一作です。今後バトルものを書こうとしている方は一読の価値ありですよ。本当に。
■作中特に印象深かった箇所
・「私は’’この時間’’を制覇します。」
戦うヒロインこよみによる宣言の一部。この時間とはどの時間。読んだ私は知っている。大きな激流へ向かって流れていく初めのワクワクをここで感じましたのでした。
・しかしほたるには’’居残り’’をしなければいけない理由があった。
第40話まで読んだけどまだその理由は出て来てなかった気がする。気のせいか? 何だろう。
・「読み合いは戦いから切って離すことのできないものなのに、あなたはそれから逃げ出すような技に頼ってしまっている」
ゥぐ痛い。痛いところを突かれている。脳筋で戦いは勝てない。自分にも格言めいたことをいわれて辛いです。
・嫌われる覚悟も傷つく覚悟も決めてまで、なぜ彼女は戦う道を選ぶのだろう――と。
こよみと連れ合う水夏という少女の気持ちの一節。水夏の中で大きくなっていくこよみの存在感、同時に浮かんでくるこよみへ疑問。彼女の心の微妙な揺れが作中で何度も深みを付けている気がしました。
・「この学校自体が悪夢なんだ。悪夢の中で夢なんか見れねえよ」
自分の学校について言いきるこの言葉。おそらくこの人(誰!いひひ、教えない)いい思いしてないんでしょう。
・女性であるというハンデも、彼女には関係ない。
もう一人の戦うヒロイン、ツバキを表す一文。この下りまで読んだときふと思ったのでが、むしろこの物語、女性ばかり戦っている印象。そして一様に女性キャラが皆強い。うん。これは女子バトルノベルだ。
・負けてしまえば、知ってしまえば、もうやるべきことは一つしかないからだ。
ハッと目が覚めるような文ですねこれ。どの世界でも沢山の負けを経験している人はやはり強いです。少々のことで心折れない。投げ出さない。そんな深さを感じられた一文でした。
・俺は自分自身を自動(オート)で動かせる。
!!? これは!!? 難しい。 しかしどこか新しい!
この作品に関しての感想は今回ここまで。
第41話から第80話(13日更新分)まではた後日読了後感想書きます。
「人を旅す」 もってぃ 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17568
力作が出揃う更新の中、ニノベでは初見の作家さんの作品。新連載ですよね。勇猛果敢さに感服。漫画のほうでは作品を沢山発表されている模様。文芸ばかり読む傾向にある私、漫画作家さんとはまだまだ交友が薄い現状です。漫画作家さんの文芸・ニノベ作品執筆への挑戦はとても嬉しいかぎりですよ。
意外とね、漫画を描くことに慣れきってしまうとパッと文章が出てこなくなるんですよ。頭の中でイメージ(画像)ばかりが先行して。ですから文章を書いて残すという行為はある意味でとても頭を使うので脳みそへよい刺激が行きますね。書くと描くでは使う脳みその場所違うんでしたっけ?
■各話ごとの感想
はじめに、ご挨拶
初見です。よろしくお願いします。おおお、おっさんノベルがきたか。(褒めています)雑踏は雑踏であり、雑踏ではないのだ。では何だ?
一章 空、泳ぐ
1
文章読みやすい。イカローテスとは昔ギリシャのあれでしょうか。あれからきているのでしょうか。
旅先でのマップ。アミューズメントパークでのマップ。ああいうものってどうしてすぐ捨てられないんでしょうね。私はよれよれになるまで放置して旅の熱が去ったころ廃棄します。
2
なかなかファンタジックで興味深い世界観です。
非現実でありながらおっさんの挙動に妙な共感を覚えて笑います。トイレチェックとか。わっはー。
芋虫うげー。旅先での食は醍醐味ではありますが…勇気ないのでいつも妥当なところでおさまってしまいますね。つまらない人ですよ私。
人魚、どうやってホバーボード乗っているのだろう!? そこがまたファーンダズイイ~。
「うむ。濃いな。」おっさんの真顔浮かびそうで笑う。
3
いつも飲み食いにいく店って座る場所がきまってくるんですよね。で、その場所があいてないととても悔しい思いをしたり…。飲食仕事経験のある私はよくお客さんにゴメンナサイしたこともありました。ああ、懐かしい。
人魚の歌声、この表現とても大事。これ書くの難しかったんじゃないかなあと思いました。
文章書くのに慣れないとこの辺の下りってきれいに書けばいいやと美文ぶつけてしまいますが実際そうではなくて…。私なんぞが書いてもおそらく達者に書けませんこういう箇所。ゴトケン先生、どうです?(投げてみる)練習あるのみでしょうね。
最後の一行。
>何回目かの乾杯は本物の乾杯へとなった。
これは良かった。良い幕引きの文だったと思います。
■ちょいヒゲおっさんが行くファンタジー世界の気ままな旅のドキュメンタリー。
人懐っこい書き出しの挨拶文で物語は始まります。本文はいたって柔らかな文体が多く角がない感じ。おっさんドキュメンタリーでありながら水色世界観を感じてしまうのにはっきり言って嫉妬を覚えました。(褒めている)40半ばの脂けはどこへやらといった感じです。(褒めている)主人公の設定がしっかりしているのか物語を追うのが楽でした。文章も読みやすいし、おっさんの目線で共感できる部分も多々あり面白かったです。良い意味で凝った表現をされておらず好感が持てます。
もってぃ先生は小説のほうこれが初作なんでしょうか。怖いですね。上手いです。今後書きなれてこられたらどうしましょうね。文芸作家の皆さんおちおちしておれませんよ。
■作中特に印象深かった箇所
・ふと目に入ったオレンジ色の温かみのある照明が嬉しい。
夜の間接照明ってどうしてこうありがたいんですかね。目が疲れているせいでしょうか。最近老いを感じる。
・「うむ。濃いな。」
笑った。
・「常連っていうのはああいうところが良いね。」
共感。
・透明感のある透き通った歌声は耳にやさしく、喜ぶ。
んん!ここも、やはり前述しましたが表現に苦悩を感じる。しかし良いでしょう。伝わってきます人魚の声色。
以上、この作品について13日更新分の感想はここまで。
「蟲籠Ⅱ」 黒兎玖乃 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17247
2014年の岩倉キノコの個人的文芸・ニノベアワードで大賞を獲得した一作の続編になります。実はこの作品蟲籠Ⅰから書きかえをなさっています。元の作品は「蟲籠 -deity world-」でいいでしょうか。こちらの連載はかなり前。読んでいたかもしれませんが記憶にない。闇鍋先生の挿絵がついていたのはこれだったのでしょうか…。蟲籠 -deity world-のほうもぜひ読んでみたいと思います。
黒兎先生も文芸作家ではかなりの速筆の類。2015年3月現在では4作を並行連載中という多産ぶり。別名義の作品を含めると…もう一作あるっぽい。
文章書きビギナーはこの作家さんから学べる所たくさんありますので研究していきたいところです。
■各話ごとの感想
よくわかるあらずじ
蟲籠Ⅰを読まずしてⅡを読めるのか。答えは「読めはします」。そりゃね。因みにこのあらすじを読んだ時点でⅠを読んでからⅡを読む選択をしたのは他でもないこの私。ですがこの選択がなかったら蟲籠Ⅰは2014年の私的アワード大賞はなかったかもしれません。つまり、Ⅰから読め。おかげでバカ正直に一話ごとにコメント投入して蟲籠Ⅰをホット入りさせたのも今では良い思い出。がははははー。
零幕 少女の試練
いいですか皆さん、「零幕」ですよ。これ普通パッと使えますか? この字面だけで作品のニュアンス、足音聞こえませんか?
あるとき‘お姉様’を失い、それ以来満たされない気持ちを引きずる本作ヒロイン蓮水瑛理香の描写から本作は始まります。かなり病んでるっぽい瑛理香。女性は憧れの対象である同性を真似る傾向にあるらしいのですが、瑛理香はそこへすっぽりはまってる。 意地らしい。
お姉様こと能美火澄はなぜ消えた。「――必ずや消息を掴んで見せます、お姉さま」 ギイイイィ―バタン!
壹幕 影への誘い
一方、主人公の秋月静馬は瑛理香のもとから消えた張本人、火澄に中二風おちょくりを受ける習慣。蟲籠Ⅰから相変わらずですね、うざそ~。
人の心の闇とは何か――
そこに生まれる感情を餌に蟲は人へ巣食う。そのとき人に残された選択は――
蟲籠Ⅰを読まない選択をしたとしても、この幕を読めば世界観は一発で把握できるかと思います。
弐幕 眼球
静馬が自分の蟲から受けた後遺症、想像するとウグッオエェ。肉だけでしたら…一興? かもしれませんが血も混じるとなると難しい。大量の鼻血を経験したことありますか? あれを飲んでしまっとき結構辛いんですよ、味もさることながら胃が重い。感覚近いでしょうか。
蟲籠Ⅰですったもんだの末見事? 蟲使いになった静馬、そのアジトである雑貨屋アトランジェへ火澄と向かいましたがそこで何か違和感にふれた模様。さてさてなんだろう。
参幕 土屋という男
蟲使いだからって、そう、人だから色んな人いますね。新都社作家だからって、そう、人だからいろんな人いますね。会ってみるとアラ意外~。普通の人。怖い人。イケメン。やっぱりクソ。そういうの面白いですな。ああ、オフ会とか行ってみたい。
静馬を取り巻く蟲使いが個性的であることから、紹介された隣町(春壁市)の蟲使い土屋正博も彼にとっては意外なほど定型な一般人に映ります。この土屋、本作では誘導役になるのかな。
今回静馬たちの仕事は土屋の担当区域での協力らしい。ほほう。
静馬はそこで知らない誰かと組む。馬が合うといいのですがね、どうなんでしょうか。火澄の笑いが意地悪めいていて気になります。
四幕 目醒め
アトランジェを拠点とする静馬の蟲使い仲間、瀬川祐二彼の物忘れ癖は蟲の後遺症でしょうか? 私もよく物忘れます。眼精疲労からと勝手に解釈してますがどうなんでしょう。目は第二の脳。関係ある?
前作蟲籠Ⅰで大暴れした女子、雛沢未咲が登場。瀬川、目覚めたばかりの怪我人になに言ってるんだ! 病院で、そのセファッションセンスで、そのセリフ、恥ずかしい。笑った。
伍幕 隠れ家の水月
静馬がおもむいた先の春壁市は彼の住む三城市と違って都会だった。人ごみに酔いながら土屋の話、ちゃんと聞いてるのか~? 無理っぽい。そして一緒に組むことになる蟲使いの少女とであうことになる。
瑛理香は蟲使いだったんですね。火澄の笑に妙に引っかかったのは…。なるほどやられた。
ここで自棄の悟りに入ってる静馬に泣けてきます。
六幕 傀儡師
「かいらいし」ですか? 蟲使いの反対勢力ということで。そいつらが春壁市に潜んでなにか企んでいる。
お姉様への気持ちを引きずっている少女とは思えない瑛理香の静馬への強気な態度。良い! 当事者大変でしょうが見てる方は面白い。
七幕 軋轢
瑛理香と静馬彼らはお互い協力できるのか。ははは。なんとなく先はみえる。
火澄の習慣的おちょくりも相まって静馬の心労絶えない模様。いいぞ。もっと心踏まれろ。
八幕 蟲より団子
女子ってなんであんな菓子好きなんですかね。絶対鞄に菓子もってますよね。本能ですねあれ。
この作家さんホント女子高生の特性よく掴んでる。よく観察されてますね。よく観察されてますね。
よく観察されてますね………………ぷっ
九幕 誘蛾のささやき
カフェの描写とても良かった。それだけではなく他にも多々ありますが、前に出てきた酒屋の下りでもこの作家さんの地の文にはいつも想像をかき立てられる非常に丁寧な文章構成が施されています。どういうモチーフを持ってきたとしてもそれは変わらず、書くうえでの言葉を選び使うということの凄さを見せつけられます。
「パーカ」
「パーカー」
どっちなんでしょうか? どっちでもいい?
拾幕 影が欲しかったモノ
瑛理香、とりあえず汗ふいて落ち着くべき。 そういう隙が彼女をダメにする。
街中を巡回していた静馬に傀儡師が動き出したとの連絡がきます。静馬完全孤立状態に笑う。
火澄もいるのでまあいいやん。
拾壹幕 不知火
>蟲を駆逐してしまえば、お姉様も私を認めてくれるはず
う~んそう決めつけてしまうのは違うんだな…。一生懸命すぎ瑛理香は盲目になってる。そう思うのならなぜすぐに目の前にいる静馬の首ひっ掴んでお姉様のこと聞かない?
その盲目さもまた若いが故の青さなんだろうな。だからいてもたってもいられず走り去る。
拾弐幕 思惑
お姉様火澄の言ってること分かりたくない瑛理香。もうこれ独占欲ですかね。
「私の」という思いが先行して色々間違っていってしまう人物の思考が深く書かれていました。
痛い気持ち。
瑛理香にある兆しが表れます。
そして静馬は瑛理香が一緒にカフェへいった童門深琴とであう。静馬はそこで何を感じたのでしょうか。
拾参幕 開闢の火花
傀儡師、童門深琴とぶつかることとなった静馬ですが火澄の協力を得て瑛理香を探しに行きます。
この幕でややぼんやり気味だった火澄がやっと本腰入れて表に立ってきてくれました。今まで黒い背後霊みたいでしたからねぇ~。せっかくの中二ですから中二らしい活躍もしてほしいです。期待高まる。
拾四幕 昏
期待裏切りません。火澄の存在感いよいよ大きくなってきます。瑛理香の中にある彼女の存在にしても、静馬との関係にしても。
アトランジェ蟲使いメンバーは静馬と火澄がいればやっていけそうな気さえしました。
琴子(そんな子もいるんですこの話は)にいたってはテレビショッピングで「うーん」、「ああ~」と相槌うってるだけみたいな存在になりつつある。
瀬川、電話音声のみので久々に登場です。
拾五幕 鬼の素顔
この物語で双子がくる想像はしていませんでした。いや、アリですよアリ。こういう出方なら全く問題ない。
静馬の兄、秋月創魔の登場です。
拾六幕 刀槍矛戟
静馬のお兄ちゃんですから直ぐには死にそうにないですね。瑛理香を探しに行きたい静馬はお兄ちゃんを相手にしている場合ではありません。
ここで作者人員投入してきました。わはっ! キタ彼女。
何で笑えるんでしょうか。あははははは――っ。
拾七幕 譲れない正義
なんやかんやで静馬って女子に構ってもらえてますやん。
彼、リア充指定でいいと思いました。建前がどうあれ自分のために何かしてくれる女子がいるのはそれだけでもう良しとしましょう。逆もまたしかり。
ホワイトデーにむけガトーショコラつくっていた作家を許すな。
拾八幕 眠り鬼
火澄のほぼ一人語りで綴られるものすごい幕。よくこんなん書いてくれる! このシーンの尋常じゃない程の凄みある空気がハンパなく伝わってくる。ビギナー作家研究材料になりますよ。
作家も完全に世界に入ってると思われる。火澄になりきって部屋中練り歩いてたとすると……。想像したら色んな意味でコワイです。(褒めてます)
拾九幕 悦び
「ように表現」というのは時として実に難しい場合があります。人と同じ感覚を共有しつつ、それでいて世界観にマッチして、違和感なく物事を例え、間接的にそれを表現する。文章を書くうえで多用される表現でごく当たり前にそれらは日常でも使われます。
この幕では例にもれず作家の苦悩がよく見てとれました。(キノコ偉そうにテメーなに様?)
文章ビギナー作家は向学のために自分の好きな作家の「ような表現」逐一全部書き出してみるといいですよ。ここで私は何が言いたいか。
作中での野球選手の肩がそうであるようには斬新だったかもしれん。笑った。
弐拾幕 一転攻勢
人はなぜ相手をフルネームで読んでしまうのでしょうか黒兎玖乃先生。
そこには何か強い感情があるのでしょうか黒兎玖乃先生。
相手をキメているってことなのでしょうか黒兎玖乃先生。
三回フルネームで呼びかけてみましたが、ちょっと恥ずかしいですね。
まあ、その、なんというか素朴な疑問は上手な人に質問するとそれらしい回答を得られると思います。
弐拾壹幕 業火の怪人
瀬川さんも一様仕事をする気はあるようですね。安心しました。まあ、初心者駆りだしておいてほったらかしというのもないでしょうからきっちり働くべきですね。
悪役の格言を吐き捨て敗走していく創魔。この後また会いまみえるのでしょうか…。
弐拾弐幕 光と光
破壊の限りをつくしつつも息が切れないのでしょうか。瑛理香に静馬、戦いながら二人ともよくしゃべります。
マックで喋るテンションよりまだ高い。
そこへ現れる火澄、この物語いよいよ終盤でしょうね。うう、見逃せない!
■己に宿る蟲を使い新たなる蟲の出現に立ち向かう「蟲使い」たちの異能ノベル。
この物語のキーとなる文字それはおそらく「異」であると思われます。作中に出てくる奇怪な恐れるべき存在たる蟲の数々を作家は異形とも表します。「異能」「異形」「異質」「異様」「奇異」など…。巧みにこれらを一作の中で自由に、かつもったいぶらず表現しているのではないでしょうか。異能ノベルは数あれ本作ほどその「異」という意味合いに磨きがかかっている作品、そうそうお目にかかれるものではありません。見聞のいる特殊な漢字の使い方もこの作家にはただ物語の世界観を作りあげる一要素でしかなく、憎たらしいくらいさりげない使い方です。自分の作風に合う言葉を選んで違和感なく随所に盛り込んでくるところなんかも見事な判断力と経験がものを言っているところではないでしょうか。新参で文章に磨きをかけたい作家さん、これから異能ノベル執筆を考える作家さんはぜひ一度この作家さんの文章にチェックを入れながら読んでみて欲しい。
いや~濃かった。他にも紹介したいことあるけど書ききれない。欲というか勝手ではあるのだが、私はこの作品の蟲籠Ⅰを昨年のアワード大賞に選んだ。そこには今後の蟲籠シリーズへの期待も重々に含めてのことだ。だから今後の展開この作品のさらなる発展、可能性を大いに楽しみにしている。その辺黒兎先生にはよろしくたのみたい。頑張ってほしい。
■作中特に印象深かった箇所
・三城に住み慣れた人は別段、この景色を神秘的に思わないものだ。
風情があるのは理解できるが観光都市として京都を持ち上げられないほど私は残念な人です。故に共感。
・今日もその‘影’が、ぬらりと浮上する。
脳の視界に広がる黒い影。それは揺れながら瞬く間に黒の紗を覆っていきます。
・蟲というのは元来日本で生まれたものなんだ
人口ランキングとの比較、静馬はいい目線だと思った。しかし人の負の感情から生まれる異形なら、日本は自殺大国であることを先に考えてしまった。悲しくもストレスを抱えるのが得意な国、それが日本であると。
・狂っているのだが、無秩序な狂い方ではなく至って正常に狂っているのだ。
タチ悪いのわるいサイコパス。こういう人模範的失病患者になれないので担当医を意図せず苦しめそう。
・じゃきじゃきじゃき、と無数の刃が腕から伸びる。
音良い!
・全身を赤々と燃える炎が舐める。
「舐める」に火の色と形と勢いを乗せてるい魔術的表現。良い!
以上、この作品について13日更新分の感想はここまで。
「稲妻の嘘」 顎男 作
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17543
大人の事情で新都社から作品が消えるのだとすれば真っ先にその名があがるのはこの方でしょうか。
速筆にして完結作品数の多さは横に並ぶものを知らず。玖悦した文章力から紡ぎだされる文語の魔術は自らの心身を切り裂き作品を生み出す強力な魔剣と化す。地獄を舐める不屈の作家。多くの読者が愛してやまない新都社文芸の一等星とはこの方のことでしょう。かくいう私もこの作家さんの作品は好きで好きで仕方がない。この方の作品に夜ごと心持ってかれ朝まで枕を濡らしたことがいったい幾度あっただろう。(言い過ぎ)
何はともあれ、もしここでこの作家さんについて初見の方がおられましたら是非作品にふれてみて欲しい。彼もまたひときわ磨きのかかった文章を書かれます。
脈打つ命文、血潮をそこに見ることになるだろう。
■各話ごとの感想
ラードノベルとは
冒頭にもってくる心憎い気づかい。ありがたい。
第一話
主人公の真嶋慶。どこかで会った気がする…ああ、いつだったかな…あれ。
自由とは当たり前のものではなく、いつも横たわって一歩先にある。そいつは自ら掴みにいかないと決して得ることのない幻で、一たび掴んでみた途端すでにその意味を失っている。
誰だって所詮自由の中でなんか歩けない。いい加減気づいているのにまた懲りずに求める。
生前は賭博師の真嶋慶、彼は何を掴むんだろう。
会話文、地の文、ともに深い内容。すごいのぶつけてきた今作。作者攻めてきてる感じします。
第二話
幽霊客船アリューシャン・ゼロでは乗客(幽霊)をバラストグールと呼ぶ。
そこは死者たちのカジノ。 慶は金髪奴隷エンプティを手に入れた。
世界観を作る抜群の描写にぎゃふん! ほらみろ、いつかのぎゃふん、言ってもた。
第三話
なるほどラードか。新しいな、そういうの。
この船で夢を叶えて船を降りる。亡者の叶えたい夢――。
どう読ませてくれるんだろうワクワクが踊りながら走り出します。
慶を待ち受けるは六人の賭博師(フーファイター)たち。彼らから慶は勝利をもぎ取れるか。ああ、震える。作家への信頼と安心感を私は期待に上乗せする。
第一の勝負相手フーファイター、セルディム登場でした。
賭けが始まる前からの慶の強気な決めゼリフ、かっこいい。これがないとギャンブルは始まらない。
第四話
ここでのセルディムの自分語り、淡くそれでいて深い。その微妙な感覚の見せ方が巧妙。読ませることで物語を追うだけでなくそこにいる登場人物の感情、心、精神的な温度までもが手に取るように伝わってくる。あくまでも読者の視点を慶に置かせ、なおかつ揺れる勝負の天秤を早くも色濃く感じさせてくれていた。
ここから本格的に賭博師慶の本領が発揮され出す。
慶が選んだと勝利への最初の一策は――。
エンプティの従順さはまるで犬。金髪美少女型忠犬式奴隷がんばれ。
第五話
発想の泉。例えるならこれしかない。しかしその泉は作家の血肉からなる。ここにまたその片鱗を見た。いい、いいぞこの作品。
勝負のカギを握るセルディムの謎かけ。これに慶はどう勝ちに行く。
しょっぱな勝負で出し惜しみせずがっつり読ませてくれます。本作、本当に舐め尽くし噛みしめてのどごしまでも味わうラードノベル。
私は作家に感謝し涙する。こういうの書いてくれるん待ってた!!
奴隷人形エンプティの手に確かなぬくもりを感じた。
第六話
静かに迫る敗北の気配。だがそれはまだ事実上の負けではない。
慶の勝負はまだこれから。ここから彼は本当に勝ちに行く。
そこにあるのは切り札の感触
負けるというのは、弱いというのは、慶の思いがいちいち胸をえぐられます。痛い、痛い。やめてくれ。やめないでくれ。どっちやねん。
第七話
セリフ凄い。
誰もが何かを強く欲するとき、その気持ちは果たして真実か、それについてセルディムは慶に語りかけます。そこでの慶の返しが実にみごとで清々しい。
ブタミンチ、これからはラードと認定したい。
我々の住まう生活環境下のフードサイクル(食べ物の循環)を感じた。食事は栄養バランスよく食品添加物も適度に摂取、化学調味料は英知の賜物。感謝の意を込めその業を得るのが私のスタイル。
■本作における読みどころ、それは登場人物への深い感情移入であるように思われました。慶はその中で確かに物語の太い軸となっていますが彼を通じて見えてくるのがやはり彼も含めた周りの登場人物の内面であり、価値観や人間性といった精神的な部分。実際そういったものを色濃く感じさせる描写が丹念にまたふんだんに盛り込まれています。この作品を発表される前までの顎男先生のサクサクノベルから比べると一転重い作品であるでしょう。しかし個人的にはかなり嬉しい傾向です。またモチーフとして舞台をカジノ(賭博場)に置いていますがそこでのギャンブルのルールを知っていなくても親しめるようにもなっています。今後はどういうゲームで勝負していくかは十二分に期待できるところ。
文章を作っていくうえでもなかなか隙を見せてくれません。さすがとしか言いようがない連戦の猛者の貫録すら感じさせます。細密でありながら煩くない文ごとに極めて高い技術力やセンスも感じる。推敲なくして文は書けないのが普通ですが、この作家さんは既にその段階は頭の中でやりきっている模様。完全形を指先にのせ吐き出すタイピングの音が聞こえてきそうで読んでいて非常に気持ちいい。なんでもいい、この作家の作品とりあえず知らない人は読むべき。
■作中特に印象深かった箇所
・死ねば自由になる、そんなのはみんな嘘さ。
生きていようが死んでいようが、どこへ行ってもつまりそれは変わらず。自らを置くべき場所はどこなのか確かな答えは自分の中にしか見つからない。そんなこと考えさせられた。
・蝋を開けられた封筒が、笑うようにそよ風に揺れていた。
封筒を見る者へ誘いを投げている文。良い!
・欲望を制御するに長けているが、その代償として有害な人格をしている。
いつの世もどこの地でも何かに没頭する者は皆共通点がある。
・食べ物にも困る暮らしで委縮しきった精神に、それは酒よりも熱く火を点けた。
強い、鮮烈! 大人になった今だからこそ過去をふりかえって生まれる表現。時間の重さを感じさせられる一文。
・「貰った」
勝ち行く精神、決るセリフ。良い!
・慶が選んだ戦略。それは、(以下内緒)
惚れ惚れします。涼しく使てくるこの戦略作者、キザたらしいぞ!(褒め言葉)
・『垢で汚れた灰色の背広を着た、どこにでもいる普通の男だった。――以下割愛――ピンク色の肌をして、縮れた尻尾を生やし、潰れた鼻で床の臭いを嗅ぎまわる、それは豚だった。』
ここの描写見習うべき。文末「た。」「る。」「だった。」の使い方が作中ひときわ美しい。一瞬ごとの情景がまるで映像ワンカットで表現されている錯覚にとらわれる。テストに出したい。
・絨毯が吸い取った衝撃と音の余韻が溶ける中、亡者と賭博師は睨み合う。
静寂が訪れセリフが入る段階の一瞬前の描写。とても絵になる。良い!
・それを口にすることは、間違っている気がした。だが、喰わねばならない。
この世界で生きるためのフードサイクル感強い。良い!
・もう一カ所あるがそれ伏せよう。
以上、この作品について13日更新分の感想はここまで。
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17543
大人の事情で新都社から作品が消えるのだとすれば真っ先にその名があがるのはこの方でしょうか。
速筆にして完結作品数の多さは横に並ぶものを知らず。玖悦した文章力から紡ぎだされる文語の魔術は自らの心身を切り裂き作品を生み出す強力な魔剣と化す。地獄を舐める不屈の作家。多くの読者が愛してやまない新都社文芸の一等星とはこの方のことでしょう。かくいう私もこの作家さんの作品は好きで好きで仕方がない。この方の作品に夜ごと心持ってかれ朝まで枕を濡らしたことがいったい幾度あっただろう。(言い過ぎ)
何はともあれ、もしここでこの作家さんについて初見の方がおられましたら是非作品にふれてみて欲しい。彼もまたひときわ磨きのかかった文章を書かれます。
脈打つ命文、血潮をそこに見ることになるだろう。
■各話ごとの感想
ラードノベルとは
冒頭にもってくる心憎い気づかい。ありがたい。
第一話
主人公の真嶋慶。どこかで会った気がする…ああ、いつだったかな…あれ。
自由とは当たり前のものではなく、いつも横たわって一歩先にある。そいつは自ら掴みにいかないと決して得ることのない幻で、一たび掴んでみた途端すでにその意味を失っている。
誰だって所詮自由の中でなんか歩けない。いい加減気づいているのにまた懲りずに求める。
生前は賭博師の真嶋慶、彼は何を掴むんだろう。
会話文、地の文、ともに深い内容。すごいのぶつけてきた今作。作者攻めてきてる感じします。
第二話
幽霊客船アリューシャン・ゼロでは乗客(幽霊)をバラストグールと呼ぶ。
そこは死者たちのカジノ。 慶は金髪奴隷エンプティを手に入れた。
世界観を作る抜群の描写にぎゃふん! ほらみろ、いつかのぎゃふん、言ってもた。
第三話
なるほどラードか。新しいな、そういうの。
この船で夢を叶えて船を降りる。亡者の叶えたい夢――。
どう読ませてくれるんだろうワクワクが踊りながら走り出します。
慶を待ち受けるは六人の賭博師(フーファイター)たち。彼らから慶は勝利をもぎ取れるか。ああ、震える。作家への信頼と安心感を私は期待に上乗せする。
第一の勝負相手フーファイター、セルディム登場でした。
賭けが始まる前からの慶の強気な決めゼリフ、かっこいい。これがないとギャンブルは始まらない。
第四話
ここでのセルディムの自分語り、淡くそれでいて深い。その微妙な感覚の見せ方が巧妙。読ませることで物語を追うだけでなくそこにいる登場人物の感情、心、精神的な温度までもが手に取るように伝わってくる。あくまでも読者の視点を慶に置かせ、なおかつ揺れる勝負の天秤を早くも色濃く感じさせてくれていた。
ここから本格的に賭博師慶の本領が発揮され出す。
慶が選んだと勝利への最初の一策は――。
エンプティの従順さはまるで犬。金髪美少女型忠犬式奴隷がんばれ。
第五話
発想の泉。例えるならこれしかない。しかしその泉は作家の血肉からなる。ここにまたその片鱗を見た。いい、いいぞこの作品。
勝負のカギを握るセルディムの謎かけ。これに慶はどう勝ちに行く。
しょっぱな勝負で出し惜しみせずがっつり読ませてくれます。本作、本当に舐め尽くし噛みしめてのどごしまでも味わうラードノベル。
私は作家に感謝し涙する。こういうの書いてくれるん待ってた!!
奴隷人形エンプティの手に確かなぬくもりを感じた。
第六話
静かに迫る敗北の気配。だがそれはまだ事実上の負けではない。
慶の勝負はまだこれから。ここから彼は本当に勝ちに行く。
そこにあるのは切り札の感触
負けるというのは、弱いというのは、慶の思いがいちいち胸をえぐられます。痛い、痛い。やめてくれ。やめないでくれ。どっちやねん。
第七話
セリフ凄い。
誰もが何かを強く欲するとき、その気持ちは果たして真実か、それについてセルディムは慶に語りかけます。そこでの慶の返しが実にみごとで清々しい。
ブタミンチ、これからはラードと認定したい。
我々の住まう生活環境下のフードサイクル(食べ物の循環)を感じた。食事は栄養バランスよく食品添加物も適度に摂取、化学調味料は英知の賜物。感謝の意を込めその業を得るのが私のスタイル。
■本作における読みどころ、それは登場人物への深い感情移入であるように思われました。慶はその中で確かに物語の太い軸となっていますが彼を通じて見えてくるのがやはり彼も含めた周りの登場人物の内面であり、価値観や人間性といった精神的な部分。実際そういったものを色濃く感じさせる描写が丹念にまたふんだんに盛り込まれています。この作品を発表される前までの顎男先生のサクサクノベルから比べると一転重い作品であるでしょう。しかし個人的にはかなり嬉しい傾向です。またモチーフとして舞台をカジノ(賭博場)に置いていますがそこでのギャンブルのルールを知っていなくても親しめるようにもなっています。今後はどういうゲームで勝負していくかは十二分に期待できるところ。
文章を作っていくうえでもなかなか隙を見せてくれません。さすがとしか言いようがない連戦の猛者の貫録すら感じさせます。細密でありながら煩くない文ごとに極めて高い技術力やセンスも感じる。推敲なくして文は書けないのが普通ですが、この作家さんは既にその段階は頭の中でやりきっている模様。完全形を指先にのせ吐き出すタイピングの音が聞こえてきそうで読んでいて非常に気持ちいい。なんでもいい、この作家の作品とりあえず知らない人は読むべき。
■作中特に印象深かった箇所
・死ねば自由になる、そんなのはみんな嘘さ。
生きていようが死んでいようが、どこへ行ってもつまりそれは変わらず。自らを置くべき場所はどこなのか確かな答えは自分の中にしか見つからない。そんなこと考えさせられた。
・蝋を開けられた封筒が、笑うようにそよ風に揺れていた。
封筒を見る者へ誘いを投げている文。良い!
・欲望を制御するに長けているが、その代償として有害な人格をしている。
いつの世もどこの地でも何かに没頭する者は皆共通点がある。
・食べ物にも困る暮らしで委縮しきった精神に、それは酒よりも熱く火を点けた。
強い、鮮烈! 大人になった今だからこそ過去をふりかえって生まれる表現。時間の重さを感じさせられる一文。
・「貰った」
勝ち行く精神、決るセリフ。良い!
・慶が選んだ戦略。それは、(以下内緒)
惚れ惚れします。涼しく使てくるこの戦略作者、キザたらしいぞ!(褒め言葉)
・『垢で汚れた灰色の背広を着た、どこにでもいる普通の男だった。――以下割愛――ピンク色の肌をして、縮れた尻尾を生やし、潰れた鼻で床の臭いを嗅ぎまわる、それは豚だった。』
ここの描写見習うべき。文末「た。」「る。」「だった。」の使い方が作中ひときわ美しい。一瞬ごとの情景がまるで映像ワンカットで表現されている錯覚にとらわれる。テストに出したい。
・絨毯が吸い取った衝撃と音の余韻が溶ける中、亡者と賭博師は睨み合う。
静寂が訪れセリフが入る段階の一瞬前の描写。とても絵になる。良い!
・それを口にすることは、間違っている気がした。だが、喰わねばならない。
この世界で生きるためのフードサイクル感強い。良い!
・もう一カ所あるがそれ伏せよう。
以上、この作品について13日更新分の感想はここまで。
10周年のお祭り企画という事で4月以降のガチ感想よりは気楽に感想書かせてもらってます。
文章作法などについても今回全く気にとめていません。いや~、実際わが身を恥じるところも多いです。笑えない。今回もきっと何か誤字とかありますでしょうね。その辺は適度に突っ込んでください(冷汗
文章において私は誤字の多い人間です。僅かな字数のツイートですらあの様です。フォロアーさんの「キノコまた…」というため息が毎度太平洋をこえて聞こえてきます。
ですがこういう作品を全体的に見たときに、実際誤字はとても小さな失敗でしかない。まずは作品として書くことが大事。そうわけで13日更新分につては今後も文章作法などについて基本せっついたりしない方針です。
ただ、4月以降の感想ではプロ志望作家さんも連載陣営にはいらっしゃるようですので、発見できた範囲で「こんな字面を発見したしたけどこれは誤字誤植ですか?」程度に表示をしていきたいと思います。
分かりづらい、文意がとりにくい文章についても、むしろ自身の向学のためにとりあげます。
作品の長所短所も率直に述べていく方向です。
とはいうものの、現状把握しているプロ志望作家さんは限られますので、作家全員殺しに行くようなことはしませんよ。ええ、そりゃもうね。だからそんなに好戦的に構えないでくださるとありがたい。私だって素人の不得手。分をわきまえず薀蓄ばかりを垂れる気ないですよ。基本楽しく感想を書いていくつもりですので作家の大切な発想や執筆への姿勢を縛ったりしないつもり。創作への意欲を委縮させないでもらえると非常に嬉しく思います。
一緒に楽しんでくださればと思います。
次回の感想は同じく13日更新分。以下の作品を書け次第age予定しています。しばらくお待ちください。
平和と混沌の学園第41話から第80話
マゾでかぐやな乱れ咲き!
女中の袖に手を入れて
×××の塔
週末のロストマン
上記の作品の中で以下二作品は感想を分けて更新します。
女中の袖の中に手を入れて
週末のロストマン