ぷげらその1/顎男
『よんこまんが』
キョータ先生の四コマ漫画。ヤングVIPでも連載されている方のようで、そちらも読ませていただきました。シュールでバイオレンスな画風が特徴です。
不穏な始まり方の後に力任せにぶん殴るような三コマ目と読み手を呆然とさせたまま突き放す四コマ目が独特の味があります。意味が分からないっていいですよね。意味が分かる漫画って誰が書いても同じになっちゃうと思うんですが、ワケわかんないからこそクスっと出来るというか。
夜疲れて家に帰ってきたあと寝る前に読みたい。そんな四コマでした。
なんかねぇ、悲しみを感じますね。どうにもならない悲しみが。
『ない!』
作者は中野先生。あきちゃんという女の子が少しずつ成長していく四コマです。
俺は結構、こういう「あるある系」の日常モノって好きで、とても楽しく読めました。
いそうなんだけどいない、そんなバランスの優しい人々が暮らしていくのっていいですよね。
最近、うちの妹が嫁にいったんで、むかしのことを思い出しました。うちの妹もなあ、むかしはこんなんでなあ・・・
俺んちの場合は妹を友達んとこ連れてくと喜ばれたんですが(俺はほっとかれた)、普通はあきちゃんちみたいに「連れてくんなや!」って言われちゃうんだよねお兄ちゃん。
これお父さんは麻雀打ちにいったりしてるけど雀ゴロだったりするんですかね・・・? いやそんなことはないはず・・・ふつうの会社員だよね?
『隣の宇宙人観測日記』
えいじゃー先生の作品。わりと最近始まった作品なのかな?
グロいのあるって聞いてちょっと泣きたくなった。俺はグロはほんとに駄目なのです。こわいのです。でも読んでいこう。
冒頭はなんか重い感じ。アンニュイでセンチメンタル的な? 女の子可愛いなー。
宇宙人の女の子と暮らしていく話みたいですね。アリサちゃんのキャラがいい。
主人公(?)の男の人が高校教師ってのが面白いですね。二十四歳でタバコが似合うバンドマンみたいな髪形した高校教師っていろいろ問題が発生しそう。ワクワクする。
なんかメガネの同僚が出てきたけど、恋敵的なポジション・・・? なんかアリサと絡み始めたし。グロはだめだけどNTRは大丈夫なんでバッチこい。
(「アリサが売られてるー」にめっちゃニヤニヤした)
なんかありそうだなと思ったら教え子に連絡先を聞かれてる・・・
こういう子って狙ってる男には男受けするユーモアを振りまきつつ興味ないやつには全部「で?」で済ませてそうでこわい。
主人公には過去があるみたいですね。「しょうこ」さんというらしい。宇宙人が人間の色恋沙汰に巻き込まれるって結構新鮮で面白いですね。だいたい「生命のすばらしさ」とか「地球にはまだ希望がある」とかそんなテーマに流れ込んでいきがちだけど。俺はこういうドロっとした方が好きです。
(アリサちゃんどんどん幼児化が進んでいる・・・)
わりとキャラはどんどん出してくスタイルみたいですね。つつもたせ?なビッチが出てきた。
グロは最後のほうにちょっと(グロというかホラー)があっただけでしたね。
過去にいろいろあった系かー。なんか重そうですね・・・
マスターとその周囲の人たち結構いろいろあったけど普通につるんでて、そこがまたリアリティがある感ありました。人が死ぬってこういう感じするね。人は大きすぎる出来事にぶつかるとなかったように振る舞うのだ。
面白いです。続きが気になりますね。いろいろ謎があって楽しい。
『粉砕骨折くん』
右手先生の作品。右手が超心配になるタイトル。
砲丸キャノ子が好きです。あのねーなんか覆面かぶってるのかと思ったら顔が砲丸だった。びっくりした。
ひとくい君も登場回数二度とかなのにインパクトありますね。服に血がついてたり目が完全になんらかのグールかゾンビな感じを出してて笑う。
『帰ってきた!悪の組織スーパークオンタム』
銀紙(人外萌え)先生の作品。
特撮ふうの世界観を題材にした作品のようです。ぼくはファイズとブレイドが好きだけど新しい時代へ進んでいくことも大事だと思うから福士蒼太くんが好きだ。
第一話はそんなに重くない感じ。新入社員っぽい。特撮の悪の組織は現代におけるブラック企業のメタファーなのだろうか、などと難しいことを考えていました。
(「ライス=しらみ」になるほど!と手を打った)
なんかヒーローが出てきた! ガム噛んでる・・・
速攻で死んでケモミミの女の子が登場。いいですね。とてもいい。
「おゆはんが食べられないわ!」はめっちゃ可愛かったです。そうだね、お兄さんと運動しようか。
というわけで八話まで読みました。とても読みやすかったです。
難点を言えば、キャラがちょっとゴチャっとしててわかりにくいかな?
もうちょっと誰かに焦点を絞って起承転結のある日常の一幕を差したりすると構成がシュッとすると思います
あと出てきた~と思ったキャラがすぐ死んだりとくに話に深く関わることもなく出て来なくなったりするので、軸になるお話というか、「いまこの舞台では何が起こっていて、みんなが何を感じているのか?」みたいなのが明確にされると、読者もついていきやすいかなと思います。
そんな感じです。
『チクトモ!』
ユミキチ先生の作品。
最初にタイトルを見た時、「家畜の友達かな?」と思いました。ぼくって穢れてる。
小学生にスポットを当てた日常四コマかな? 遊びにいってボール忘れるのあるあるで笑った。
(こうすれば二人で飛べるよ、になるほど!とふたたび手を打った)
第二話ではメガネのマツモトくんが登場。いろいろ実験していく系の話は好きです。
ふんふんと思ってたら最後の一コマでキーボードに突っ伏して「うあああああ」ってなった。俺・・・弱いんだこういうのに・・・・マツモトくん・・・・
三話でキリちゃん登場。女の子です。
なんかズッコケ三人組みたいな雰囲気がいいですね。俺好きなんだこういうの。
クッキー作ろうっていってるのに棒持って「二刀流!」とか画面の中で勝手なことしてるうっちーが面白いですね。
キリちゃんはいつも怪我するうっちーのためにお小遣いを包帯代にしているもよう。なんていい子なんだ・・・これが昭和? 俺は平成なんてクソだと思った。ファックユー。
オチでうっちーの描いた絵より頑張った時に怪我した指を見てぐっときてるキリちゃんに俺もぐっとした。
第四話ではアンニュイな感じのカオリンが登場。ベーシストかな?
赤いランドセルに黄色いなんかあの垂れてるやつ懐かしい。俺の学校でもあった気がするけど、どういうときにつけるんだっけ・・・
なんかいろいろ細かいところに拘ってて、いいですね。差し色みたいな。
カオリちゃんがかなりフリーダムで笑いました。時計を壊したり屋上を占拠したり・・・うっちーに「誰が好きなの」って聞いて「カオリン!」って答えられて顔赤くするの超可愛い。
そしてラスト。・・・俺・・・・こういう街で生まれたかった・・・・
第五話。
俺、普段泣いた泣いたって言って全然泣いてねぇけどこの時すでに目がうるんでたのを白状します。ほんとうによわいんだ俺はこういうのに。
で、またまた新キャラ。・・・・しんちゃんだ!!! この顔はしんちゃんで見た!!!
金色のポニテが可愛いですね。お嬢様キャラとお子様男子って凄まじい相性の良さだと思うんだよね。
ハンペンというあだ名がいやなほのかちゃん。人を自分ちに呼んで議題が自分のことっていうフリーダムっぷりがとても可愛いです。そして犬とほのかちゃんの違いを分かってないうっちー。「おまえたまに小さくなるな」でかなり笑った。かなクスした。
で、ここまで読んで気づきました。これって全五話じゃなくてだいぶ長く続いてる漫画だったんですね。俺は最新五話だけ読んでしまったようです。でも面白かった。
これ凄く面白かったんで、全部読もうかな~とも思ったんですが・・・なんか十本だけ厳選されてたのでそっちを読むことに。いつか全部読みたいですね。
『チクトモ!』
トモッチの離婚話。
引っ越しっていやですよね。俺もすごくいやだったなあ。
トモッチはめちゃくちゃ近所に引っ越してたことが判明。場所は知らされてなかったのかな?
父親と母親、どっちに引き取られたんだろう。
『センセイ!』
先生ってたいへんだよねという回。モンペなんてこの世界にはいない。
『ドリーム!』
「オレの夢は消しゴムなんかじゃ消せない」に尾崎豊的情熱を感じる。
トモッチの9歳とは思えぬ達観ぶり。
でも、引っ越しちゃってむかしの友達に会えない俺はどうしたらいい・・・? そんな思いを涙と共にぬぐった。
『キャット!』
捨て猫を見つけたゾ!(しんちゃん風)
山野先生は人生苦労しそうだなあ・・・ていうか苦労してるなあ・・・・
『フラワー!』
ひまわりを植えるぞ! な回。
最後がすごい壮大な感じで終わった。俺は好き。
『フレンド!』
のっとふぁうんど・・・
『ジュギョウ!』
なんだかんだトモッチが寝てるところ初めて見た。
こういう授業の一幕みたいなのいいよね。なんでもない一日なんだけど、あとで「あったあった」ってみんなが言い出すやつ。
そしてラストでウッときた。おれ・・・ほんとよわいから・・・こうゆうの・・・
『デンシャ!』
無賃乗車うっちー。やたらと逮捕されたがるの分かる。
ほのかちゃんも登場。最初はももかちゃんじゃなかったっけ・・・? いろいろ変更があったのだろうか。
先生の妹が登場。なんとなく先生の妹だってわかるな・・・
『カワアソビ!』
河原で何をしようとしてたか忘れるうっちー。さりげにトナリンを初めて見た。
最後のオチがいいですね。なんかむかしの漫画であった感じ。なつかしい。
『ボスネコ!』
のっとふぁうんど・・・・
そんなわけで、いくつかつまみ食いさせてもらいました。とても面白かったです。
特にオチがいいです。ふわっと始まった話がドカッと一点に落ちていく様は見事。
これからもちょくちょく覗かせてもらいます。
『dog居る』
作者はカレー先生。
犬を飼おう! とヒゲのおっさんが言い出す話です。これ家族関係どうなってるんだろう・・・? パパなん?
何か提案したら即座に否定されるのって悲しいですよね。だからこそあやめちゃんの「グッ!」に希望がある。
包容力って大事だなって思いました。あとまだ犬が出て来てねぇ。
『灰めき』
作者は細胞ちゃん先生。
どんな話なのか予想ができないのですが、鬼娘とかが出て来る話かな?
結構好きな題材なので期待です。
結構のんべぇな鬼ちゃん。小さなじいとの掛け合いが楽しいです。
ロリよりちょっと歳いってるほうが好きなのでこれは好印象。
月を肴に酒飲む鬼よ。
第二話。
男の娘だ・・・! 鬼ちゃん友達いるんだ。
神棚(?)でスマホ充電してるの笑いました。いいね。
特に男の娘の活躍はなかった・・・
第三話
魔女が出てきた。いろいろな属性持ちが出て来て闇鍋状態ですね。
パスポートの写真がかなり残念。なんだろう、最近多い残念系女子ってやつだろうか。
鬼ちゃんが人には見えないことが判明。かなしいね・・・
第四話
こどもには見えるらしい鬼ちゃん。七つまでは神のうちっていうしね。そういや最近じい出て来てねーな。と思ったら出てきた。
ラストでおじいちゃんになった桐坊が・・・神様ってかなしいね・・・
いい話だけど同じテーマのラストが二度続いたなあ、という印象もありました。
第五話
なんか鬼を探してる青年が出てきた。これなんか最後またかなしいことになるやつだ・・顎美わかる・・・
鬼ちゃんの過去(?)がちょっと明かされる。平安時代?
あべのせいめいとかあしやどうまんとか、そんな気配をかんじる・・・
第六話
これって男の娘? ふつうの男の子になってる・・・・
幽霊が二日酔いというのも面白いですが、キャラづけを失ってしまった男の子くんがちょっとふびん。
必殺技を空撃ちしてる鬼ちゃんもあいまってなんとなくやることない休日みたいなもの悲しさのある回。
第七話
ウンラとかの過去話がちらっと。情報がかなり小出しにされてますね。
そしてウィロメナちゃん再登場。かなりいろいろ満喫されているご様子。
なんかじいが吹っ飛ばされたところから真っ黒で見えないんだけど俺だけ・・・・? それとも演出?
ウィロメナちゃんがやらかしたっぽいけどどうなるのか・・・
俺は結構、キャラ同士の喧嘩とか悲しくなるんで、つらい回でした。
更新分はここまで。
まとめると、ちょっと話がふらふらしてるかな~という印象でした。
各話に明確なテーマとかオチがないというか、ウタちゃんの過去を少しずつ「じりっ じりっ」と見せるヒキの連続なので、謎が明らかになるのかならないのか、いまいるみんなの役割はなんなのか、ちょっと「う~ん?」と思うこともしばしば。
もうすぐクライマックスなのかな? 完結した時の話数によって、読みやすい短編だったのか、ちょっとダラっとしちゃったのか、評価が分かれそう。
<まとめ>
どの作品もとても楽しく読ませてもらいました。
僕はほのぼのとした漫画が好きなので、あまりグロかったり、いじめとか暗い話がなくてありがたかったです。僕の本棚、『とらぶる』と『ヨコハマ買い出し紀行』が並んでる下に『らいかデイズ』が壁にしてあるからね。つかれてるんだ。
そんなわけで、俺は結構四コマが好きなのです。なのでぷげらも好きです。面白くて部屋の中を歩き回ったの久々だった。
十周年企画ということで感想を書かせてもらいましたが、先生方がこれからも面白い漫画を更新していってくださることを期待しています。
顎男でした。