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10月19日更新文芸作品感想

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■10月19日更新の文芸作品感想

 作品更新数:2作品

 今回更新された作品はどちらとも既に感想を書いたことがある作品! いいですね。熱意を感じます。最近は文芸ニノベともに勢いが衰えてしまっている感じがありますので、ぜひともガンガン更新して欲しいところです。一回の文量なんて三千字もあればオッケーなんです。一日千字書いてしまえば、なんと三日周期で更新出来てしまう……とは行かないと思いますが、良い文章を身につけるコツのひとつに「とにかく毎日書く」というものもありますので、積極的に執筆をしていきましょう!
 例のごとく、以下の点だけご注意お願いします。(※は意見を反映させての変更点)
 ・感想を書く順番は更新された順。
 ※感想を上げるまでに更新されて場合、その時点までの感想を書く。
 ※感想が不要の場合、申告していただければ書きません。
 申告は作者コメント欄やTwitterなどでよろしくお願いします。
 それでは気になる更新作品リスト。(表記は更新順)

「ミシュガルド戦記」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18210
「黒兎物語」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18317

 変更点は「更新があっても感想を書く」という点。感想回避システムは特に機能していないようなので、黒兎感想においては廃止することにしました。ご了承ください。
 ラジオに関しては内容のあるものになりそうであれば実姉します。
 ※絶賛試行錯誤中のため、項目名変わってたりします。

「ミシュガルド戦記」 作者:後藤健二先生

【まえがき】
 ミシュガルド屈指のファンタジー作品、ミシュガルド戦記の作者はミシュガルド・サーガ先生……ではなく我らがゴトケン先生だったというオチ。前回のラジオで暴露してくれました。特定班の情報によるとバレバレだったようです。開き直って後藤健二名義での連載ということで、これからの更新にも期待がかかります。前回10話までの感想を終えているので、今回は11話のみということに。

【ストーリー】
 若き日のゲオルクを描く。もうほんとゲオルク記だ。ゲオルクがハイランドを建国するまでを書くとなるとかなりの長さになりそう。以前質問された「どうして過去編が始まると読むのをやめてしまうのか?」について少し触れると、過去の出来事というのは不変のものであるわけで、たとえばそこでゲオルクが危険な目にあっても最終的に国を作って王になるというのは分かっているので、緊張感がなくなるから、というのが一つあると思う(これに関しては後述)。このミシュガルド戦記に関しては、ゲオルクの在りし日々と考えて読めば問題ないのでアリっちゃアリ。むしろどんどん掘り下げて欲しい。
 さて、ここからハイランド建国に至るまでの経緯が描かれるわけなのだろうけど、ゲオルクは相棒(?)を引き連れて遺跡の探索を行うことになる。その遺跡を抜けた先に後のハイランドがあるのだろうか。ハイランド地方と銘打っているのだからそうなのだろう。ボルトリックや配管工によく似た双子が気にかかる。

【キャラクター】
 新たに出現したのはボルトリックと富豪ストライア兄弟。
 ゲオルクに相伴するボルトリックは、犯罪で手を黒く染めた元ニンフの見た目トロルおっさん。食欲が半端ない。こちらもあごひげたくましいおっさん。ゲオルクが若い分おっさん成分が足りないと判断しての投入だろうか。美少女をくれ美少女を。出てきても強姦されそうだけど。しかし男臭いというのは戦記の鉄板でもある(適当)ので、これでいいのかもしれない。
 兄弟はなんというか違う王国に行ったほうがいいんじゃないのか。キノコがいっぱいあるところなんかいいと思う。

【世界観】
 あらためて年表(10話参照)を見なおしてきたけど、戦争長いな! 七十年も戦争していたということになる。今の日本で例えるなら戦後と呼ばれた時代から今日に至るまでだ。だいぶ技術革新が起こっていそうだけどその辺りはどうなるのだろう。突っ込んでいくべきか見て見ぬふりすべきか。まあなんでも良いのだろう。その辺ミシュガルドという作品の自由さが窺える。

【文章】
 ストライア兄弟のところ、最初誰が話しているのか分かりにくかった。ハーモニーのように重なり、という時点でようやく「ああ、二人がほぼ同時に話しているのか」と理解出来た。擬音を効果的に交える書き方はとてもアニメーション的というか情景が浮かびやすいので良いのだけど、たまにこうして一瞬頭をかしげる部分がある。あと、改行はもう少し少なくてもいいかも? 多いと読みやすいけどその分情報が並列化してしまうので、重要な部分は改行するなどの工夫があるといいと思う。以下に一例を挙げます。持論なのであまり気にしなくていいです。

 ■修正前 
 いや、やはり侮れない。
 ボルトリックの濁った目には、抜け目ない知性が浮かんでいる。
 逆に知性の欠片も無いのは、先程ゲオルクが皆殺しにした野良オークの集団だ。
 ある玄室に入った途端、10体ばかりの石斧や棍棒で武装したオークが現れた。
 言葉も通じず、無闇に襲いかかってくる。
 やむを得ず、ゲオルクは長剣を抜く。
 ボルトリックも石弓を手に戦おうとしたが、その出番は無かった。
 ゲオルクの動きはまさに鉄の暴風のようだった。
 若いゲオルクは俊敏で、荒々しく、そして情け容赦なくオークを葬っていく。 
 ボルトリックが石弓の矢を1本も放つ暇もなく、決着は着いてしまった。

 ■黒兎独断での修正後
 いや、やはり侮れない。
 ボルトリックの濁った目には、抜け目ない知性が浮かんでいる。
 逆に知性の欠片も無いのは、先程ゲオルクが皆殺しにした野良オークの集団だ。ある玄室に入った途端、10体ばかりの石斧や棍棒で武装したオークが現れた。言葉も通じず、無闇に襲いかかってくる。やむを得ず、ゲオルクは長剣を抜く。ボルトリックも石弓を手に戦おうとしたが、その出番は無かった。
 ゲオルクの動きはまさに鉄の暴風のようだった。
 若いゲオルクは俊敏で、荒々しく、そして情け容赦なくオークを葬っていく。ボルトリックが石弓の矢を1本も放つ暇もなく、決着は着いてしまった。

【総括】
 いよいよゲオルクのハイランド建国の謎(?)が明らかになるのか、という11話。ゲオルクはゴトケン先生のキャラだし、実はゴトケン先生これが書きたかっただけなんじゃないか!? と思ってしまうほど、ゲオルク戦記と化しつつある同作品。ミシュガルド文芸作品の筆頭として今後も邁進して欲しいです。
105, 104

  

「黒兎物語」 作者:バーボンハイム先生

【まえがき】
 ディオゴとセキーネの物語というか、兎人族をめぐる物語。ミシュガルド戦記と並び立つミシュガルド文芸作品の双角ともいうべき存在。終始シリアスでハードボイルドな雰囲気が漂う作品。かっこいい男の姿が好きな方は必読ですが、今回感想対象箇所では男どもが股間をびしょ濡れにしていたりとなんとまあユーモアにも富んでいる作品です。以前は20話まで感想書きましたので今回はそれ以降。

【ストーリー】
 セキーネ王子によってたけし軍団が続々と暗殺されていく。ピエロとして描かれることが多い(と勝手に思っている)セキーネ王子だけどこの作品ではとにかくかっこいい。さしものディオゴも母性の軍神と讃えるほど。Gスポット(下ネタではない)のおかげもあって戦況はなんとか拮抗状態にあるが、ある人物の手によって一気に覆されてしまうと。丙武もビショビショです。何かって、それは我慢じ……やめろ! これ以上淫猥な用語を書かせないでくれ!
 ニッツェ嬢は見ただけで逆レイプされる現場を想起してしまい、ナントカ汁が滝のように溢れだしてしまうそうで。パブロフの犬に似たものなんだろうか。一度お目にかかりたいものですね。いや、別に下心とかそういうものはないんですけどね。

【キャラクター】
 たけし軍団は特に描写されることなく死んでいったので割愛。セキーネとディオゴは本当に良いキャラクター。男気にあふれている。かたやゼット将軍や丙武の非情さで、ここが今まさに戦争の最中であることを再認識させられる。悪逆非道の限りを尽くす丙武。二人の兎人の怒りも募るに違いない。物語はそろそろ佳境を迎えるのか……? ミシュガルド戦記に繋がるような部分もあるので期待。ニッツェはエロい。

【世界観】
 各所で大きな動きが起こりそうでワクワクが止まらない。ダニィなどはもう出てこないのだろうか。年表を考えるとなんとなく先の展開は予想できる気もするが、それをバーボンハイム先生がどう料理してくれるかに期待がかかる。言い方は悪くなるかもしれないけど同先生はいつも予想外の展開を仕込んでくれるので楽しみ。

【文章】
 作家を志す物書き、として言うとかなり読みにくい文章ではあるが、いちWeb小説の読者としてはこれで問題ないと思う。本になる小説はそれなりの体裁を整える必要があるけど、Web小説では別にそんなことは気にしなくていい。行数が少ないのは先生なりの工夫なのかもしれないし、現に黒兎物語はこのままでいいというのが感想。
 ただ、以下に挙げる点は修正すると読みやすくなる可能性がある。いち読者の意見として受け取っていただけると幸い。

・文末には「。」を付けるということで統一する(ところどころ無い部分がある)
・文章の途中で改行しない(妙な間が空いてしまう)
・空白行の位置(これを入れるなら地の文と台詞の間? 作風もあるかもしれないので変更はしなくてもいいと思う)

【総括】
 ストイックに更新され続ける同作品。作者のバーボンハイム先生には前回のラジオに参加していただきましたが、同先生からはかなりの熱量が感じられました。おそらくかなりの力を注ぎ込んでいる作品だと思うので、これからも展開が見逃せないと思います。あと淫猥な描写が饒舌なのはさすが過ぎます、先生。
■全体の総括

 今回は2作品の感想となりました。
 少ないですが、ただいま絶賛引っ越し作業中の身としては非常に助かりました。しかし企画者としては喜べることではありません。この調子だと更新数ゼロの日なんてこともあり得るかもしれない。この状況を打破する方法を考える必要がありそうです。打破するにはどうすればいいか? 色々考えはありますので、ラジオなのでつらつら語らせてもらいます。今考えているのは該当作品へのFA……うへえー死ぬ。それは死ねる。
 でも、それくらいやる気概は見せねば!
 今回も項目名ちょこちょこ変えています。次回辺りにはテンプレートを確定させたいです。というわけでガンガン更新よろしくです。
 次回感想日ですが、ラジオ中にサイコロを振ろうと思います。よろしくお願いします。
 ニノベ作者の皆さん、今から懐を暖めていてくださいね!
107, 106

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