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12月31日・1月1日更新小説作品感想

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■12月31日、1月1日更新の小説作品感想

 作品更新数:10(9)作品

 あけましておめでとうございます。新年一発目は二日間の両雑誌ということで、10作品が名乗りを上げてくれました。錚々たるメンツです。早くも虫の息です。中盤までには終わらせたい。福袋の中身は大したことない。
 例のごとく以下の点だけご注意お願いします。
 ・感想を書くのは小説作品。
 ・感想を書く順番は更新された順。
 ・作品数が多い場合は複数日に分けてアップする。
 ・感想が不要の場合は作者コメント欄などでひとことください。
 それでは気になる更新作品リスト。(表記は更新順)

「ミシュガルド戦記」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18210
「力に憑かれた彼の場合は」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18559
「トゥー・レイト・ショウ」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=15754
「黒兎物語 ~ラディアータ~」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18659
「黒兎物語」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18317
「ボクとヤムおじちゃん」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18692
「力を持ってる彼の場合は」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17463
「きかんしゃトーマム」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16507
「混沌の学園」http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18485

※「井生明の風俗堂々巡り」はレポなので、対象外とします。

 加えて現在、2015年新都社文芸アワードのアンケートも実姉中です。
 http://goo.gl/forms/h54pfu3qZh
 こちらの結果につきましては投票数を公開するかということを考えた上で、次回感想ラジオの時に発表をしようと思います。ゲストも募集中です。よろしくお願いします。
 では、アデュー!
「ミシュガルド戦記」 作者:後藤健二先生

【まえがき】
 ほぼ毎回更新を合わせていただける作品です。ゴトケン先生は先日漫画が無事完結したとあって、更新速度が以前にも増して上がっている気がします。ありがたい! たいへんありがたいのですが、最近なかなか小説と向き合うことができていない自身のことを考えると、仕事しながらすごいなって思うと同時に、何を書いているのか分からなくなってきたので感想を書きます。今回はゲオルク編の一区切りまで。

【ストーリー】
 エレオノーラがどこぞの爺さんに嫁がされてしまったのでゲオルクは奪還に向かう。捕まったり侵入したり色々あったけどエレオノーラには拒絶され、ゲオルク一行はハイランドを目指す。それでそこで色々頑張ってたらエレオノーラがきてハッピー。ゲオルクがどうしてエレオノーラの元まで辿りつけたかは実際に読んだほうが楽しめると思う。あんな生物が日本に溢れかえったら大変なことになりそう。いや、日本にかぎらず世界のどこでも。

【キャラクター】
 ゲオルクやボルトリックはいつもどおりという印象だけど、ディオゴが変貌していてびっくりしてしまった。ガザミは少し落ち着いたけど、ディオゴは悪いほうに落ち着いてしまったイメージ。ディオゴはこれから一体どうなってしまうんだろうか。

【文章】
 ゴトケン先生の文章は書き進めるたびに洗練されて読みやすくなる印象がある。情景の描写が少なめなのでキャラクターが際立っている。逆を言えば背景(歴史という意味じゃなく、単純な風景)はある程度想像を任せられている。ゲオルクは何処何処で~、みたいな説明はいらないだろうけど、どういうところで何をしているか、ということだけは知りたい。

【総括】
 ゲオルクをメインに据えた話は終わり(まだ続く?)、今度はクラウスという人物を主軸に話が進んでいく模様。どこまで続くのかはしれない(三十話くらいと言っていたような気もする)が、傑作に仕上がることが保証されているほど読み応えがあるので、未読の人は今から読んでも遅くない。いや、読もう。
76, 75

  

「力に憑かれた彼の場合は」 作者:ソルト先生

【まえがき】
 本編の登場人物、東雲由音の話。ついに完結。

【ストーリー】
 (多分)前回から数話で完結しているから特に触れる点はないのだけど、結局のところ由音は守羽が調整を手伝ってくれているから今のように元気でいられるようになったということ。「持ってる」が始まった時はただ絡んでくる変なやつみたいな印象だったけど、まさかここまで密接に関わっていたとは、そして《大鬼・静音編》の予告も。面白いから文句はないのだけど、外伝・スピンオフという印象は弱くあくまで本編の補完というイメージが強かったので、本編内でなんとかなったのではないか? と思うこともある。

【キャラクター】
 由音がこれだけ明るくなれたのは他に特別な理由があるんだろうか。結局のところ調整を手伝ってやる→とまあこんなわけで……みたいに過程はカットされてしまっているので、竜頭蛇尾というか、それからの話をもう少し見てみたかった。ただ週に一度殴りあっていたというわけでもないだろうから。

【文章】
 若干、会話の台詞に違和感があるような。「俺、神門守羽。お前は?」「あ、オレ…由音。東雲由音だ」というやり取り……間違ってはいない、これで良いのは良いのだけど、もっとうまく言い回しができたんじゃないだろうかと思ってしまう。ようやくできた自己紹介、と直後にあるので、もう少し印象深く描写しても良かったかなー、という、重箱の隅をつつく発言。

【総括】
 守羽と由音の過去エピソードが終わり、続いては静音さんと茨木童子を倒した時の話。興味ある、興味あるのだけど、これは本編でやってほしいというのも事実。本編とひとつづきになって書かれていないと違和感がある。本筋と関係のないエピソードなら問題ない。ただそういうわけではないので、本編に密接に関わってくる話はできるだけ本編で書かないと、本編だけしか読まない人は分からないままだ。
「女中の襟に手を入れて」 作者:えろま先生

【まえがき】
 長編予定作品。他の「女中」シリーズは未読。長編はよっぽどのことがない限りそれ単体で読んでも問題ないから、今回は「襟」のみ。

【ストーリー】
 今日はマルカの誕生日で、ハルと三日月(満月)の二人が今日だけはマルカをお嬢様として扱う? なら普段はそうじゃないのか。特別な説明はなかったのでわかったのはそれくらい。お嬢様としての一日を堪能した後に、ハルと満月はクリスマスプレゼントについて考える。で、ハルは街中でペット(女の子)を連れて帰ってきたと。ここまでの話で推測すると、本当はハルが家の主人で、満月はメイド? マルカもメイド? 続き物の長編で一から百まで説明はしなくてもいいけど、人間関係・現状あたりは話ごとに明示しておかないと、続き物は読者を獲得しにくいので注意。

【キャラクター】
 具体的な性描写はなかったので、それぞれ少女漫画の登場人物のような感じで想像した。と言うか冒頭をちょろっと読んだだけだとなぜか「ホスト部」のような情景を想像した。メイン3人の役割がバランス良く出来ていると思うので、詳細が理解できなくても読み進めようと思える。発言から人間性がにじみ出ているのはいいね。

【文章】
 過不足なくていいと思う。「……」の多用は少し目立つ。「……」は僅かな時間の経過を示すだろうから、もし多用してしまう場面があるとすれば、おそらくそこはまだ描写を足すことができるという裏付けなので、そういう部分があった場合は一度見直すといいかもしれない。今回だと「…………ハルくんと三日月さ……三日月くん、食べないの?」といったセリフか。

【総括】
 キャラ立てがしっかり出来ているので事前知識がなくてもある程度は読める。前作のほうをまだ読めていないので、これから読む。キャラクターの掛け合いはかなり良いのだけど、それに引っ張られすぎて、説明文が少なくなりがちなのがやや不安点。
78, 77

  

「黒兎物語 ~ラディアータ~」 作者:バーボンハイム先生

【まえがき】
 ダニィとモニークの過去。黒兎物語の前日譚。諸所に心が痛くなる描写があるものの、これがあるからこそ作品が映えるといえる。

【ストーリー】
 ダニィとモニークが結婚。そのハネムーンの途中で二人は襲撃され、怒りに震えるディオゴがその仇を討った。それぞれの人物が黒兎物語にたどり着くまでの経緯がよく分かるので面白い。これ自体で話が完結しているので、黒兎物語を読まずとも楽しめる。どちらも読んでいない人はさきにラディアータを読むと楽しめるのかも?

【キャラクター】
 モニークを犯したアーネストと、妹を思っていたディオゴ。その本質は変わらない、同じ穴のムジナなんだということが印象強かった。確かに感情の差異はあれど、ディオゴの考えていたことはアーネストと大差ない。ディオゴがもし実行に移していたら非難を浴びたのはディオゴだったわけだから。懊悩するディオゴの姿に彼のキャラクター性が一層深まっていく印象を覚えた。あれだね。黒兎物語はいつだって「悩む」物語だね。

【文章】
 感情をそのまま吐き出したようなキャラクターのセリフが刺激的。ディオゴがアーネストでいたす部分は筆者の熱が感じられて良い。モニークの強姦ともども、確かに酷い場面ではあるのだが、これがなければ彼らの個性はこれほどまでに際立たない。本来なら書きたくない、書くべきではない部分を包み隠さず書ききった点に筆力の高さを感じた。

【総括】
 話は黒兎物語に続く。これ自身も一つの作品として成り立っているので、黒兎物語を骨の髄まで楽しみつくしたいのなら、一語一句見逃さずに読んで欲しい。
「黒兎物語」 作者:バーボンハイム先生

【まえがき】
 ダニィはモニークを生き返らせたい一心で、甲皇国入植地ガイシに向かう。愛したものが強姦されるだけではなく殺され、更に自身も鞭打ちに遭いながら、それでもダニィは諦めない。

【ストーリー】
 少しややこしくなってきた。話が定点で進まず、いろんな人物の視点・場所から描かれるので、今の話の主軸がどこなのか混乱してしまう。特に少しの間読むことから離れていると、「今はどういう話で、誰がどこで何をしようとしているのか」分からなくなってしまう。ただでさえ本来のミシュガルドより以前の時系列の話を描いている部分が多いので、話を進めるなら一度決めた時間軸の方向はなるべく変えないほうがいい。少し読み進めるのに抵抗を感じてしまった。

【キャラクター】
 ダニィ、ディオゴなど以外のサブキャラクターは印象が薄い。戦記系統の作品を読んでいて思うことなのだけど、戦記とはいえ登場人物を多く出しすぎると混乱を招く。黒兎物語の場合は数が多くてもそれぞれのキャラクターを強く描写しているから印象には残っているはずなのだが、それらが強すぎて把握しきれない。たとえば久しぶりに読んでもダニィがどういうキャラクターだったか、ディオゴはどういう男だったか思い出せるのだけど、マルネ・ポーロは分からなかった。これは私自身の理解力不足なのかもしれないが。

【文章】
 読み進めるのが苦痛、となるほどではないものの、やはりここまで巨大な作品になってくるとどうしても目についてしまう。不自然な改行・空白は意図的になされているものなのだろうか? さすがに小説から逸脱しかけた点が目立つので、可能であれば他の作品を読むなりして作風が崩れない程度に改善して欲しいとは思う。ストーリーもあり、読み進めるのが少し難しかった。WEB小説だから問題ない、という定型句を今まで使ってきたけど、もう使えない。

【総括】
 ほぼ毎回更新を合わせてくれるので、今回は少し辛辣に突っ込ませてもらった。あくまで個人感想であり、読み込んでいる読者からすればもしかしたら理解が進んでいないかもしれないと思われるだろうけど、なかなか読むのが難しくなってきた。次回更新があればまた読むけど、それ以降は正直なところ分からない。
80, 79

  

「ぼくとヤムおじちゃん」 作者:まる結先生

【まえがき】
 魔法使いとショタの話。魔法使いはおじちゃんだから男? 口調からして女?

【ストーリー】
 魔力のないショタのマー坊が魔法使いのヤムといろいろやっている。マー坊は魔法使いになりたいらしい。でも魔力がないとなれない。でもなりたい。子供心がよく分かる。すとーりーがあるようだけど、日常モノ? いろんな伏線がちりばめられているようだけど、始まったばかりなのでまだわからない。

【キャラクター】
 ヤムはおじちゃんなのかおねえさんなのかホモなのか。明示されていないので分からない。故にどこに魅力を覚えていいかがわからない。キャラクターに重きを置いた話でこれは致命的。性別を出さなくても中性的だとかエルフのようだとか、そういうことを書かないと想像ができない。マー坊も同じ。セリフだけでキャラクター性を出すのには限界がある。

【文章】
 少しくどい。キャラクターに特徴を出そうとしているのかは分からないけれども、語尾が「ょ」になるのはあざとく見せるにしても頭が悪い印象がつくので、あまり良くはない。冒頭の「町から少し離れた森の中、二階建ての屋根に今時珍しい煙突の着いた家が一軒」という文章だけでも洗い出す部分が山ほどある(例:町とは? 少しとはどれくらい? 『今時』ってどの時代?)ので、一度客観的に読み直してみるといいと思う。

【総括】
 読み進めようとはあまり思えない。私自身も腕のある物書きというわけではないのだけど、それでも違和感を覚える部分が多々あるので、せっかく新都社なのだから色々な文章を読んでみて、良い部分を吸収して次作品に反映させて欲しい。また更新が来たらもう一度は読む。
「力を持ってる彼の場合は」 作者:ソルト先生

【まえがき】
 今一番期待している作品と言っても過言ではない。仮に自分が作家としてデビューするなら「僕はいいからこの作品を本にしてください」と懇願するレベル。書籍化はまだですか?

【ストーリー】
 酒呑童子と戦いが終わり、守羽はいよいよ本格的に己の力と、そして妖精・鬼・四門などといった脅威と本格的に立ち向かうこととなる。すごい少年漫画的な展開で面白い。ただ、由音の印象が強すぎて主人公入れ替わり始めてる。真っ先にトラブルに巻き込まれてるの由音だよね。守羽もようやく人外としての認識を持てたから、これからに期待したい。バーボンハイム先生の言い回しを借りるならば、我慢汁振り切ってガンガンにぶっちぎって欲しい。
 物語は終盤? 全面戦争的なものが始まりそうでなかなか気が抜けない。

【キャラクター】
 由音は何十回も「協力する!」って言ってるのに一人で戦いたがる守羽の態度はいただけなかった。流石にこだわり過ぎな気がする……けど、それも神門守羽というキャラを形成する上では必要なのかなとも思ったり。日昏のキャラクターもいい。というか由音と相性の良いキャラクターが多い。ほんとうに素晴らしいキャラだね、由音は。すごく関係ないけど守羽の脳内キャストは野島健児で由音は鈴木達央です。

【文章】
 エルフ三人組の描写に少し違和感あり。

(三十八話より引用)
 まず目が向いたのは、その長い髪。自分の友人にも黒く艶やかな髪を腰まで伸ばした者がいるが、この女性はそれよりさらに長い。膝裏にまで届きそうなほどの長い長い髪を、束ねるでもなく垂らしている。

 このあたり。音々の髪は赤色? 茶色? 中間? 三十八話の該当部分が少し理解に時間がかかった。分かりやすく説明してくれる描写は裏を返せば読者の想像の余地をなくすから、この辺りはシンプルに○色の髪の女性とだけ書けばいいと思う。女性の髪の色よりも先に「自分の友人にも黒く~」と書いてしまっているから混乱する。
 気になった点はそれくらい。

【総括】
 更新速度が早く内容も濃くて面白いけど、少し文章に違和感が出始めている? ここは省略してもいいという部分はバッサリ切ってしまってもいいと思う。個人的に副会長のエピソードは何の意味があったのか分からない。日常パートとして成立はしているので問題はないと思うけど、ここまできたらガッツリ戦いだけを描いてもいいような、微妙なところ。
82, 81

  

「きかんしゃトーマム」 作者:七面鳥先生

【まえがき】
 きかんしゃトーマs……トーマムのお話。今回更新されたのは「ツインビー伯爵の恐竜パーク」。感想執筆時点で終わっているのでこの短編そのものの感想になります。相変わらず皮肉が効いてて面白い。

【ストーリー】
 恐竜パークを作ったツインビー伯爵。作り物ではダメだと判断し、恐竜を復活させるも制御ができず……結局ハット卿の手でなんとかなったという話。コメントにもあるように「ほんとうに怖いのは人間だった」というにふさわしい短編。ジュラシックパークしか見てない(しかもほとんど見ていないのと一緒)のに復活させられたツインビー伯爵やばい。そしてそれをうまく利用するハット卿半端ない。キャラクターの扱い方に慣れている感じが伝わってくる。

【キャラクター】
 今回のトーマムは普通の機関車だった。序盤の印象が強いせい? マッドネス正木か何かがあっさり死んでたのは笑った。伯爵がモンハンタにハマっているっていうのがいい感じに後の展開の布石になっていて面白い。

【文章】
 必要な情報が不足なく散りばめられている感じ、とても良い! 小説と絵本の中間ともいうべき媒体になっているのでこれは中高生に読ませるべき。小説でも漫画でも出せないこの独特の雰囲気は流石の一言に尽きる。割と真面目に突っ込む点が見つからない。面白いと言ってスペースを埋めるしかない。面白い面白い面白い面白い面

【総括】
 一つの話がそれほど長くないので、好きなエピソードを好きなときに読むのがいいかもしれない。今回の「ツインビー伯爵の恐竜パーク」は今までのエピソードの中でもかなり面白い部類に入る。個人的に。次も楽しみ。
「混沌の学園」 作者:崩砂糖先生

【まえがき】
 この作品は特殊。登場人物が多いので一気に読むと混乱するため、対象になるたびに一区切りまでの感想を書くというスタイル。というわけで、今回は絆VS矛盾の終わりまで。先は長い。

【ストーリー】
 せつながトイレで変態に襲撃される。局部にカッターの刃入れてるってヤバイ。廊下に立ってるだけでバカにされるのに女子トイレに立ち入った星川くんのその後もヤバイ。謎の部屋に集結する猛者どもヤバイ。魔法使いヤバイ。矛盾姉妹ヤバイ。ヤバイ奴しか出てきてない。ストーリーってもう何だそれ。しいて言えば、ここまでくると学園舞台である意味あるのかってなる。授業風景とか出てきてないよね?

【キャラクター】
 レズ女もなかなか衝撃的だったけど、連合の四天王はキツかった。インパクトがあるから覚えられそうだけどなかなか覚えられない。ネーミングも頭に残りそうで残らない。中二病をガンガンに爆発させまくったかまちーを思わせるセンスに脱帽。若干ついていけなくなったけどまだ頑張りたい。一つ言うとするなら、キャラクターはある程度イベントに合わせて登場させたほうがいい。一気に四人とか五人出すと小物臭がすごい。覚えられない。魔法使いの超サイヤ人の印象が強すぎた。

【文章】
 ちょっと言い回しがくどい? 18話の冒頭の文章で重複文あり。
(18話より引用)
・まるで常にテレパシーで交信しているかのごとき阿吽のコンビネーションで戦う彼女らは、二人で一つと数えるのなら、陽光が丘でも五指に入る武闘派だ。
・そんな彼女たちが、強くないわけがない。
 実際、純粋な格闘技能ならば校内でも五本の指に入る。

 他にも「これ書く必要ある?」と思える文章が散見している印象。あと地の文と会話文の間に一行の間が空くのが個性的であり、少しテンポが悪さにも加担している気がする。空白を入れるのは印象付けたい時だけでいいんじゃないかなあ。あとは割りと「~することとなるのである」のような記録風の文章が多いので、なんというか現実味に欠ける。あくまでも淡々と進んでいるイメージが強くなってしまう。そんなところ。

【総括】
 実際書くのは好きなタイプの話なので、こうして読むと少し読みづらかったりする。ぶっちゃけ読むのは苦手なタイプの文章。学園バトルが神視点で書かれる事自体があまりないから違和感を覚えるだけかも? とりあえず読むのは読むのでまた対象になったら区切りのイイトコまでの感想を書く。
84, 83

  

■全体の総括

 遅れて大変申し訳ありませんでした。ちょい仕事で色々読んでるとその間に内容忘れて読み返さないといけなくなる……なんてこともあったので時間かかってしまいました。ごめんなさい。次からは全力で行けると思うのでヨロシク。
 感想項目の変更。【オリジナリティ・世界観】は不必要と判断し削除。感想の中身もできるだけレビューというより、本当に思ったことの羅列にしてみた。思ったままの意見言われたほうが良いに決まってるだろうから。僕自身の文章が読みづらかったらごめんなさい。精進します。蟲籠書けない。ヤバイ。

 まず文芸アワードの話を。
 突然だけど待ち望まれているようなので、本日月曜日の夜に感想企画ラジオ&文芸アワード発表を実施予定。感想は今回はおまけ程度? ゲスト呼べるかもわからないし、自身の書いた感想に沿って言いたいこと言っていく感じになります。あ、ゲスト募集中。
 票数については未公開の方向で。順位だけ確定させておきます。結果はラジオで先行発表、感想企画会場には翌日あたりに追記、といったところ。ラジオ聴ける人はいち早く知れるよだから聴こうみたいな心構え。最近鼻炎だけど頑張りマン。
 時間は21時くらいから予定。厳しそうだったら昼ぐらいに順延告知。

 んで、次回感想対象日。
 次は1月29日(金)に更新された文芸新都作品の感想です。ちょっと間が空き過ぎたのでテンポアップしていきたい。ただ、土日はイベントで忙しいから感想は多分早くても月曜日? 少なくとも1ヶ月はかけないようにするので見放さないでくださいね。

 あと、今日予定のラジオで文芸企画の話もする可能性があるので、できれば作者の方々には聴いて欲しい。それではまた。
85

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