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9章 妖の里

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 白い髪の女の子がメゼツの手を引いて連れてきたのは学校だった。校舎はなく、生徒たちは草っ原に体育座りをしている。木にかかっている黒板でかろうじてここが学校であることが分かった。黒髪の上に猫耳を生やした少年が筆記用具を取り出し、準備している。
「遊ぶんじゃなかったのかよ。ガキじゃあるまいし。何で、また学校に」
「うちの探検部は部員が少ないから勧誘するんだよ」
「探検部?」
「はじめまして。私は探検部部長のユイ・グロットーだよ」
 黒髪の少年がユイに続く。
「副部長のルドルフ・サドラー。といっても探検部はまだ2人しかいなんだけどさ」
「俺はメゼじゃなかった、イーノ。こいつらはシャルロットとルーだ」
 メゼツは自分がエルフの幼女になっていることを思い出す。
 シャルロットは「この私に教えを説こうとは、笑止」とか言うのかと思ったが、意外にも素直に座っている。かといって大人しく勉強するメゼツではない。授業が始まる前に逃げようと後ずさる。
「ダメ。私たちはフリオ君たちとは違う。 探検もするし、勉強もしなきゃ」
 どうやらライバルグループと張り合っているようだ。
「勉強なんて、なんの役に立つんだよ」
 子供以上に子供らしいことを言うメゼツの後ろに、青空教室のただひとりの教員ロンド・ロンドが立っている。
「やれやれ……こんな事聞いたら、先生泣いちゃうよ。 いや、泣いてちゃだめだ。勉強嫌い。それこそ、教えがいがある」
「はっ!?」
 メゼツは咎められたイタズラ小僧のように居直りながら振り返る。
「考えてください。君は何になりたい? 教えてください。君の夢を」
(俺はいったいどうなりたいんだ?)
 自問自答してみたが即答することができなかった。任務から解放されててみれば、メゼツにはやることはない。いや、生前だって自分の意志で目標を持つことはなかった気がする。ただ漫然と強くなりたいと思っていた。何のために?
「そんなに難しく考えなくてダイジョーブだよ。ロンド先生は生徒の目標に合わせた授業のために聞いてるだけだから。僕はイナオだよ。よろしくね」
 前の方に座っていた淡い緑色の髪の少年が煩悶するメゼツを気遣う。メゼツは観念してイナオの隣の切り株に腰を下ろした。
 ミシュガルドの深い森に上空から小さな影を落とす。赤ら顔に長い鼻、翼を大きく広げて羽ばたいている。鋭い目つきで森の一点を見つめて。常人では見逃してしまうほどのかすかな瘴気を嗅ぎ取って、上空を旋回する。
(大里が活動的になってるね、エンジ)
 エンジと呼ばれた|妖《あやかし》の頭の中に声が響く。一種のテレパシーだが、エンジが使っているわけではない。魔力を使って任務を補助しているのは地上から|妖《あやかし》の里を見張っているブロンドのショートカットの少女で、名をハナバという。
「なんでまた、|妖《あやかし》の里に人が迷い込まないように監視しなきゃなんねーんだよ。里に身寄りのない子供がが飲み込まれたほうが|妖《あやかし》が増えるってのによ」
 |妖《あやかし》の里には定住する子里と移動する大里の2種類がある。どちらも里自体が|妖《あやかし》であり、飲み込んだ子供を|妖《あやかし》にしてしまう。
(素質がある子といっしょに無関係な人間も迷い込むことがあるんだってさ。ビャクグンが言うにはね)
 いつもは甲皇国の乙家のために丙家を監視しているのに、今回はミシュガルドに出現した大里を監視する任務を任された。エンジはあまり乗り気ではない。とはいえこれは任務である。
 瘴気が吐き出されている谷間に向かい急降下。岩肌に触れる寸前ホバリングし、ふわりと舞い降りた。つむじ風が起こり、木の葉が渦を巻く。手に持つ錫杖で地面をつくと、|鐶《かん》が鳴り風が凪ぐ。着地と同時に羽はたたまれ、鼻は縮み、顔の赤みが引いていく。
 一見するととても|妖《あやかし》には見えない赤毛の少年の姿となった。
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 ロンドはまだ授業に不慣れなようで、太陽が一番高いところに昇ると子供たちの集中力が途切れた。
「ということで、気圧や温度でものは伸び縮みするんです。天井や壁が急に軋んだ音を立てることがある|鳴家《やなり》も、そのせいだから無闇に怖がらないように」
 ロンドは授業をそう締めくくると、生徒たちを家に送った。ユイとルドルフはここぞとばかりに下校中の生徒たちを勧誘するも、立ち止まって話を聞いてすらもらえない。ただひとり銀色髪の男の子がじっとメゼツを見ている。メゼツと目が合い男の子は目をそらした。
「なんだよ」
「わっ」
 急に話しかけられ返答に困っていると、チャンスとばかりにユイとルドルフが割って入った。
「探検部に入りたいんだよね」
「そうだよね」
 ユイとルドルフが銀色髪の男の子をはさんで交互に話しかける。2人の圧に負けてついに言わされる。
「はい! 探検部に入れてください。僕、|壱《アイン》っていいます」
 すっかり仲良くなったイナオにも探検部の勧誘をかける。イナオは「アマリ様もいっしょに行っていいなら」と条件を付けてOKしてくれた。
「なんだお前。親もついてくんのか」
 少し呆れ気味に毒づいたメゼツの前に、妖しい色香を漂わせながらオトナの女性が近寄って来る。今度はメゼツがどきりとする番だった。うっすらと茂った眉に、目元涼やかな薄化粧、ユイと同じくらい大きな獣耳。なんの亜人か分からないが、そのフカフカの耳からはキツネを連想させる。それより何より目を引くのは、帯で強調された大きな胸である。エドマチの着物では本来、体のラインを消してしまう。その着物の上からでさえはっきりと存在感を示しているそれにメゼツは釘づけになる。
「|妾《わらわ》がアマリじゃ。よろしく頼むぞ。親ではなく、師じゃな。イナオの保護者ではあるがの」
「僕は子供じゃないってば! アマリ様のバカ!」
「保護者がイヤなら夫婦が良いかえ」
 イナオとじゃれあうアマリ。教育上よろしくない人物のようだが、子供たちだけよりも大人がいた方が良いだろう。メゼツはアマリの同伴を許すことにした。けして誘惑にまけたわけではないと自分に言い訳しながら。
 まずは森に面している北門を目指す。大交易所は最近また再開発が始まり、道路などのインフラの整備が進んでいる。SHWはその財源を貴族からの寄付でまかなっていた。施設や道路の命名権は寄付した貴族にあり、例えばこのクノッヘン通りならば甲皇国皇帝クノッヘンの寄付によって造られたとすぐに分かる仕組みになっている。
 クノッヘン通り周辺はとりわけ乙家の私邸や別荘が多い。乙家はアルフヘイムとの融和路線を目指すハト派なので、自然とアルフヘイム人も住まうようになった。治安も良く、5年前まで両国が戦争していたとは思えぬほど、平和な空気が流れている。
「あの子の服かわいいなあ」
 兎耳の帽子をかぶった幼女にイナオの目が留まる。赤いマフラーに淡い青に染められた毛織物、もしかしたら手編みかもしれない。あの服なら自分が着ても女装とは思われないかも、などとついついイナオは考えてしまう。
 他の子供たちの目は幼女が連れている熊のような大きさの動物に集中している。
「いいなあ、犬飼いたいなあ」
 物おじせずに犬に近づくユイとは対照的にメゼツは遠巻きから疑いの目で見ている。
「本当にこれ犬か?」
「ペピトは犬だよ」
 ペピト。それがこの熊のように大きな黒い犬の名前らしい。
 子供同士すぐに打ち解けあい、北門に向かって話しながらあるいているうちに、兎耳帽子の少女ペピタも探検について来てくれることになった。
 北門を出ればもう森が迫っている。大交易所の南は海に面し、北には山岳と森が広がる。ミシュガルドの景観が凝縮された箱庭のようで、大交易所は観光地としても人気がある。
 しかし危険の多い森を巡る観光客はまれで、子供だけなんてもってのほかだ。
 森は薄暗く、瘴気のような霧がかかっている。探検というよりも肝試しのつもりなのだろう。ユイが声に抑揚をつけて怪談を話し始めた。
「ねぇ知ってる。ミシュガルドで死んじゃうとヒュームスになっちゃうんだって」
「ヒュームス?」
「幽霊みたいに青白く透き通ってて、よく分からないことを語りかけてくるんだって。それでね秘宝を守ってる手だけのヒュームスは秘宝を取ろうした人の体の中に手をつっこんで殺しちゃうんだって」
 ルドルフがブルブルと身震いする。それをめざとくみつけたメゼツがからかう。
「何、お前ビビってんのか?」
「びびび……ビビってなんかないですよ!」
 そこはルドルフも男の子、必死に虚勢を張っている。
 追い打ちをかけるように、負けじとペピタも怪談話を披露した。
「私もこんな話聞いたことあるよー。妖怪帰りたいおじさんっていうの」
 ミシュガルドの遺跡の目の前で、和服の男が途方に暮れている。彼こそはミシュガルドの謎に最も近い男だ。
「お家帰りたい」
 40代後半の気の弱そうな男はその銀白色の頭髪の上に、呪われた証である天冠という黒い三角形を頂いている。
「お家帰りたい」
 行きはよいよい、帰りは怖い。
「お家帰りたい」
 もし帰れたとして、彼を受け入れられる国はあるのだろうか。
「お家帰りたい」
 古今東西、英雄譚で描かれるのは旅の往路の話ばかりである。すべて者にとって秘境はゴールであるが、男にとっては苦難のスタートであった。男の復路の話が描かれる日が来ることを切に願う。
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 ペピタは歩きながら帰りたいおじさんの怪談をした。霧が重く立ちこめ、雰囲気をいやがおうにも盛り上げる。もはや百物語。なかなか探検の雰囲気にならない。
「ビビってんじゃねーよ」
「ビビってないですって」
 そうけだつルドルフをメゼツがまたからかう。
 メゼツも幽霊みたいなものだ。今だってイーノの体に乗り移っている。このまま体を借りていていいのだろうかとも思う。イーノの手から、霊体の手をすぅっと引き抜く。メゼツは霊体の手をじっと見る。きらきらと青く透き通った手を。
(俺はいったいどうしたいんだ?)
 エルフの幼子の体を借りてまで、生に執着する意味はあるのだろうか。
 ぼおっとしていたメゼツの両手が前を歩くユイとルドルフに触れる。
「きゃっ、誰かがお尻触った」
「ひゃあっ!?……しっぽは……握らないでえっ……」」
 ルドルフが背をのけぞらせる。
「でたああああ!---------!!!」
 ヒュームスが出たと探検部は大パニック。2メートル先も見通せない霧が拍車をかける。ユイとルドルフが深い森へと消えていく。探検部の子供たちは怖さを振り切るように走った。
「ちょちょちょ! ちょっと待って!」
 ペピタとイナオも同じ方向に逃げていく。ペピタを追ってペピトが、イナオを追ってアマリが森の奥に分け入っていく。
「おい、待てって。危ないぞ」
 霧はまるで冬の日の吐息のように、現れては消え、消えては現れる。
メゼツも森の中に飲み込まれていく。その後ろから追っていたシャルロットの目の前で、メゼツの背中は突如として霧散する。
 取り残されたシャルロットは呆然と立ち尽くした。
「うそ。消えちゃった」
 霧が晴れ、探検部らが見たものは木々生い茂る隠れ里。紫色の花が咲く低木からは芳しいお香のような匂い立つ。ペピトが鼻をクンクンと嗅ぎ分け知らす、沈丁花。メゼツはなぜか死んだとき味わった気分を思い出す。
 寺社楼閣が隙間なく迷路のように立ち並び、立体交差した橋が建物どうしを繋いでいる。一番大きな橋の先、最奥に社が鎮座する。うち捨てられた里なのか、人の気配がまるでない。
 探検しようということになって、社に近づくと遮るように突風が。
「痛いよ、痛い」
 ルドルフがひざを抱えてうずくまる。血は出ていないが、ぱっくりとひざに小さな傷がある。
「今、ルドルフのひざ小僧切った何かを僕は見た。イタチのようななりをした奴がギュルルとぶつかって、鋭いしっぽが触れたんだ」
「怖がらせたってダメだよう。私まだまだ帰らない」
 |壱《アイン》の言葉をユイたちは怪談の続きと受け取った。|壱《アイン》の他にはみな誰も、イタチのような生き物を見てないのだからしょうがない。暑くもないのにびっしょりと、|壱《アイン》は汗をかいていた。
 また風が吹き、幽谷を滑り|硲《はざま》を通り抜け、樹冠を走り、軒下の洗濯物を跳ね飛ばす。錫杖が鳴り、風がやむ。音の鳴るほう振り向けば、赤毛の子供が立っている。褐色肌にエドマチの行者のような格好だ。人の気配はさっきまでなかったはずだ。いつのまに背中をとられていたのだろう。
 錫杖を向け、にらみつけ「帰れ!」と一喝。
 親切で言っているのに子供らは聞かずにわがまま言っている。
「来たばかりなのに、帰れってなにさ。探検するんだい!」
「帰れなくなる。現世と地続きのうちに帰らんと」
 赤毛は空を仰ぎ見て、雲のゆくえを追っている。雲があんなに速いから上空はきっと嵐だろう。赤毛は飛ぶのを諦めて、嵐のように去っていく。一陣の風。
 子供らはあっけにとられて、その姿が小さくなるのを見送った。
 探検部の面々は渋面作り忠告を聞かずに、奥へと分け入った。目の前にあるこの秘境、探検せずにいられない。さっそく手近な家見つけ、あつかましくも上がりこむ。
 瓦で葺いた黒い屋根。漆喰塗りの白い壁、瓦を張ったナマコ壁。木造平屋の軒下にすだれのように干し柿が風に吹かれて揺れている。人の住んでいる痕跡があるのに、何故か人がいない。しかし手入れが行き届き、障子の破れひとつない。廃村というわけじゃない。
 ひときわ大きなお屋敷の障子戸に、ふと映る影。人がいるんだ。そう思い、戸を引き、入る家の中。
 ぎいっと天井踏み鳴らす。大きな音が鳴り響き、こわごわそちらを向いたれば、逆さに張り付く何がしか。目が合いとたんに逃げていく。
「皆さん、あれを見てください」
 |壱《アイン》の指さす方向に、すでに何かの影はなし。
「何もいないよ。ビビりすぎ。今度は何を見たんだよ」
 |壱《アイン》もよくは見ていない。小さな子供だった気がするが説明しようがない。
「聞こえないですか。この声が」
 欄間の陰からこちら見て、さっきの何かが笑ってる。
「怖い怖いと思ってちゃ幻覚だって見えてくる。大方ロンド先生が言っていた|鳴家《やなり》と言う奴だ」
 さっそくロンド先生の授業が役に立っていた。|壱《アイン》を安心させようと、メゼツはにこりと微笑んだ。エルフ幼女の微笑みに|壱《アイン》の心は千々乱れ、顔を赤らめ押し黙る。|壱《アイン》は自分の体から、水という水が消えてって、息をするのもつらくなる。
「幻覚でない。本物じゃ。|妾《わらわ》もこの目でしかと見た」
 アマリの口調は今までのおちゃらけたものと違ってた。
「怖がらせてもダメだよう。この里探検するまでは、お家になんかに帰らない」
 探検部部長の宣言に、アマリはたしなめるように強い口調で注意した。
「よく分からぬが、逆さまに張り付いていたのは|妖《あやかし》の類なのかも知れぬのじゃ」
 以前住んでたエドマチで目にした小鬼に似ていたと、説明するが子供らはいまいち危険に疎すぎる。
「逆さになっていたのなら私の仲間のコウモリの亜人の種族じゃないかしら」
 仲間に会いたい一心でユイはつぶさに見て回る。コウモリ亜人の声はおろか人っ子ひとり見つからない。
 探検部の面々は家の探検諦めて、社を目指し歩き出す。社の橋を渡ろうと。
 傾きかけた太陽が子供らの影引き延ばす。
「アマリ様もう帰りましょう」
 あんなに警戒してたのに、アマリはとろける表情で里をすっかり気にいった。どうしようもなく懐かしさがこみあげるのを止められない。かつて住んでたエドマチに雰囲気が似ているからだろうか。それとももっと奥底の記憶よるものだろうか。
「ここはいいところじゃのう……もう、ここで一生暮さぬか? ふふふ」
「いいね。お嬢さんとなら、こんな危ない村だって我慢できるし住めるなあ」
 誰もいなかったはずの橋、ボーイッシュな少女が欄干に腰掛け話しに割って入り込む。
「いいね。お嬢さんとなら、こんなアブノーマルだって我慢汁? は? すぺるま? お主、何をゆうておる」
「お前も何をいってんだ」
 子供たちは構わずに橋を渡り切っていた。
「興味本位ただそれだけで、聖域荒らしていいのかな。行きはよいよい、帰りは……ね」
 一瞥されただけなのに、|壱《アイン》はその場にうずくまる。腹の中から響いてくる。何かが暴れている音が。苦しむ|壱《アイン》の背中をメゼツがさする。
「吐いちまえ」
 ついに耐えきれなくなって、堰を切って流れ出た。それはよどんだ川の水。
「同期がすでに始まって、君は川を司る|妖《あやかし》だからミシュガルドの川の汚染できついだろ」
「|壱《アイン》が|妖《あやかし》? ふざけんな。|妖《あやかし》なんて、そんなもの見えないんだからいないだろ」
|壱《アイン》を介抱しながらも、メゼツは少女に居丈高。|壱《アイン》は吐いて楽になる。だが、頭からにょきにょきと珊瑚のように美しいとがった角が生えてきた。メゼツはそれでも信じない。
「風、音、心。見えないがと確かに存在するものだ」
 メゼツは少女の言うことに耳を傾けることもなく、大きな鳥居をくぐりぬけ奥の社の荘厳なしめ縄くぐり、境内の闇の中へと踏み込んだ。
 拝殿に入ると、ご神体とおぼしき鏡が鎮座する。鏡の前にお供えの大福餅が3つある。朝からなにも食べてないメゼツはひとつ手に取って、食べるかどうか思案した。
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┃>大福餅を食べる  ┃→最終章 世界を救う6つめ方法 へすすめ
┃          ┃
┃ 大福餅を食べない ┃→最終章 世界を救う7つめ方法 へすすめ
┃          ┃
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