秋からつくった短歌をまとめます。短歌の価値観わからない。作法もわからない。だけど自分は気に入っているやつもある。是非読んでください。感想くれたら嬉しいです。
歌集「資格とりたい」
「空あります」 そらとよみし 晴れた昼 夢のごとくに 思い出すこころ
SEIYUの 五千円の アディダスを 履くはらからは 東京に幾人
終わらない夕焼け空に 狂死せる 霊たちのみる 五時に夢中よ
人きえた 博物館で 夢をみる 琥珀かじれば 剥製くさし
夜の窓 額押しつけ 逆光の 黒に睨まれ わが顔を知る
洋モノのヌードの行進みんがため 動物殺し 毛皮着るべし
肥えすぎて よたりよたりと 歩む蝿 袋にとらえ はなつ夜寒よ
ふたとせを えし つぶやきを かえりみて わがくちぐせの はじまりをしる
電灯のヒモの先と 拳闘す 我らの強打 夜にめりこめ
夜更けすぎ 雪へと変わる 雨をきく わが耳穴に 冷たきイヤホン
到達と みなせすぎゆく 看板に 「ようこそ千葉へ」 成田空港
暑き朝 カーテンなき窓の鴨居に ズラリかけたる 冬の外套
遠い風 わたりくる河 白くけぶり 魚にはきこゆ 魚のしわぶき
食べ比べ コンビニごとの オニギリを ツナにまじりし 水銀に酔う
誰か死に 電車をとめし 晴れた朝 とろとろ歩く 遅刻者の群れ
思い出を思い出すてふ思い出を思い出すとき思い出になる
30の童貞 女を知る朝も あばれる君は 髪を剃るなり
彼もまた ウルトラマンを諦めて 野球選手の夢をかなえし
夏の野を いぶす日射しに まぎれたる 昼の満月の あかりつめたし
我がもし 漫才コンビを組むのなら たぬき・むじな事件を名乗らん
あ と が き
去年の思い出ベスト3
3位 某バンドのカメラマンにツイッターで怒られて(酔っぱらった俺が悪い)ライブ行かなくなった。
バンド名はぼやかす。真相ほっといてちゃん。
2位 親会社に詐欺師の方々(上司なので一応)がいらっしゃり、会社経営危機。退職強要なう。転職活動で某公共団体うけると優秀だから○○省に出向するつもりで頑張って!と応援されながら不採用。恨む。
1位 7月20日 失業して社会から捨てられて、年くってロクな人生送らないで死ぬという妄想におそわれながら小旅行した。宇都宮の中華料理(餃子より春巻きがうまい店)をゲロはく寸前まで食う。夕立が上がった空はオレンジがしたたるようで、友人と駅まで4キロ歩く途中はじめて「ああ、夏なんだな」と気づいた。頭ヤバすぎて季節忘れてた。
せーしゅんだね~