【雑誌】週刊少年VIP
【作品名】7つの美徳サバイバル
【作者名】滝杉こげお
【作品URL】http://takisugikogeo.web.fc2.com/
【リメイクに漫画化】
文芸ニノベ作品感想企画で原作の小説版の感想は一度書いた。
その時の小説版もリメイクしたものだったが、漫画化もしたというのはよっぽど思い入れのある作品なのかもしれない。
小説版の印象も別に悪くはなかった。良くもないけど。
あと滝杉こげお先生といえば「万・負け」というヒーローと怪人系の漫画を描いていたが、それよりも見やすい絵になっている。
相変わらずの低画力だが何が描きたいのかは分かるので、前よりは成長している。
【キーワードが効果的に配置】
UPされていたのは1話までなので、まだ何も始まっていない。
でもこれから何かが、恐らくデスゲームが起きるのだろうなという雰囲気は分かる。
1話の招待状のあたり、「美徳プロジェクト」「忠義」「分身を付き従える力」「望む過去」といったキーワードが効果的に散りばめられている。
更にその後、主人公の内藤のサラリーマン時代の回想シーンが出てくる。
ここでも「期待に応えたかった」「責任を果たしたかった」「皆に認められたかった」などといった主人公のモノローグが出てくる。
低画力でも物語に引き込ませるような上手い文章の使い方であり、文章もそれほど詰め込まれてはいないので普通に読みやすかった。
明らかに前作「万・負け」の頃より漫画が上手くなっている。
ただ、これからバトルを描いていくことになるだろう。
1話のサラリーマン時代の話は別に画力は必要ない展開だったが、バトルは文章ではごまかせない。
この低画力でどう見せてくれるのか期待したいところ。
【まずは完結】
小説版もほんの冒頭しかUPされていなかった。
小説でも漫画でもいいが、まずは完結を目指して頑張って欲しい。
同時並行連載には限度がある。
色々と試してみたいのだろうが、多作でも投げてばかりではそういう目で見られかねない。
いくら新都社が投げ作家に寛容でも、滝杉こげお作品というだけで内容に触れられなくなったり読まれなくなるのは辛いだろう。
完結実績を作って欲しい。