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2 おひさまとくもさん

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 おひさまがやさしくかがやく ハワイとうも
いつもいつも はればれとした まいにちというわけではありません。

くろくんとしろくんは
てぃーりーふ というはっぱのしたで
あめかぜを しのいでいました。

それでもふたりはびしょびしょです。
いくら とこなつのらくえんの ハワイでも
さむいときは さむいのです。

「さむいなぁ・・・くろくん。」
しろくんはふるえながらいいました。
くろくんもさむさでふるえています。

「でも、ふたりでいるからあったかいね」
「うん そうだねぇ」

しろくんとくろくんはそういいながら
まんまるとからだをふくらませました。

こうしてみると ふたりともゆきだるまのようです。
おきているとおなかもすくし、つかれてくるので
ふたりはめをとじて からだをくっつけて 
はれのひまで ねむることにしています。

「・・・どうして おひさまでてこないのかなぁ~?」
しろくんはつづけます。
「ぼくたちがこんなにさむいさむいしているのに・・・
おひさまは ぼくたちのことがきらいになったのかなぁ・・・?」

しろくんはすこしかなしげにたずねました。
くろくんはほほえみながらこたえます。

「おひさまもたまには おやすみがひつようなんだよ。」
くろくんはつづけます。

「ずーっとずーっと おひさまも おしごとしてると
あつくてあつくて ぼくたちが しんどいしちゃうから
こんどは くもさんがかわりにしごとしてるんだよ。
あめあめふると すずしくなるしね。」

くろくんはやさしく
しろくんにかたりかけます。

「ぼくたちが さむいさむいすると こんどは
おひさまがでてきてくれるんだ。」
くろくんがそういうと、 しろくんはたずねます。

「・・・・・・また ぽかぽかできる?」
「・・・できるよ きっと」

しろくんはくろくんのことばをしんじました。
あめはかならず やむと。

どれぐらいのときがたったのでしょうか?
しだいに しだいに あめはやんでいきます。

ふたりは おもたいまぶたをそっとひらけます。

「うわぁぁ~・・・」
しろくんはおおきなくちばしをひらけながら
うみのかなたをみつめます。

うみのかなたには みかんのようにかがやいた
ゆうひがみえます。

「きれいなゆうひだね~~・・・」
「・・・そうだね」

かなしげだった しろくんのめに
かがやくゆうひのひかりが あたっています。 
しろくんのうれしそうなめは
ほうせきばこのようにかがやいています。

「あしたは きっとぽかぽかできるよ しろくん」
くろくんもしろくんがうれしそうなかおをしていて
じぶんもうれしくなりました。


じんせいには はれないあめなどないのです。
たとえ あまつゆのように さむくてつらいきょうでも
ぽかぽかとした たいようが ぼくらをあたためてくれるあしたがくるのです。
2

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