一月十四日更新ニノべ感想
一月十四日のニノべ更新・三作品
うーんこれは由々しき事態。
どうも鹽竈です。第十回感想ということで、とうとう二桁台にまで到達してしまいました。
しかしこれはどうしたものか。前回も少なかったですが、今回はこれまでに比べ圧倒的なまでの少なさ。以下更新作品なのですが、
・『約束の地へ』
・『サイバードラゴン伝説カズキ』
・『家路のクオリア』
これはヤバい。まさかの三つ。
でも今日に限らずですが、全体的にニノべの更新は随分少なくなってきました。次に活性化するとしたら学生にとっての春休みとかその辺りでしょうか。非常に残念でなりませぬな!
でまぁ、これもコメント欄で見かけた案なのですが、更新作品が少ない今回、さほど時間が掛からなかった前回の余裕も込みで今月一杯くらいは第十回に費やしてもいいかなと感じまして。せっかくだから過去に投稿更新された作品の感想でも…と思いました。
望まれてもいない感想を断りも入れず勝手に書くことには若干抵抗というか申し訳なさもありますが…大丈夫かな?
今回の三つプラスでもう三作品くらい見て書いてみようかと。こっちもコメントで募集してみたいところですね、皆さまのオススメでもあれば是非に教えて頂きたいです!
というわけでお願いします!とりあえずゆったり三つ読み始めていこう。
「約束の地へ」 作者:藤沢
【作品内容】
もうこれドラマ化してくれません?ってくらいに面白いです。色々とレベルが高い作品なので、是非ともオススメしたい作品ですね、マジで!競馬知識皆無な鹽竈がそう思うくらいですから、おそらく競馬に少しでも触れている人ならかなり楽しめるんじゃないでしょうかこれ。
ちょっと遅れてしまったので、最新話の十七話まで読みました!
【人物】
ここ最近は主に新人アリスにスポットが当てられていました。何か安斎騎手とも関連を思わせるシーンがありましたが、どうやら二人はかつての顔見知りであり、アリスは彼に少なからず想うことがあったようです。
最初は恋愛要素の話かと思いきや、案外そうではなかったのですね。いやこれからそうなるのかもしれませんが。
鹽竈のような無知の為に用意された競馬用語解説要因としての登場だと認識していたアリスですが、ここにきてただのマスコットキャラに留まらない事情が明かされました。その内面、非常に人間臭いキャラクターであることが分かり、可愛い可愛いと感じるだけだった小さいアリスへ途端に親近感が湧いてきましたね!
こういう葛藤を抱えながらも現実から目を逸らさない強さ、からの盲目的なまでの安斎騎手への過信。そしてそれを打ち破る経験豊富なベテラン朝川との対比で新人と古株の年季の違いがよくわかるワンシーンとなっていました。ここからアリスはより成長していきそうです。それはそうと羞恥に染まりながら口上を捲し立てるアリスちゃん可愛い。
【文章】
凄い、とにかくすごい。
人物の心情もとても丁寧に描写されているし、だからこそ朝川の言葉の重み深みやアリスの揺れる感情もよく読み取れる。『駿馬』のメンバーも深い競馬愛を感じさせる良キャラ揃い、皆がいい味を出している。
そして何よりは競馬に関するとてつもなく深い造詣。特には十六話の実況アナウンスなんかは、本当にテレビで見ている時の競馬の実況そのものであったし、そのリアルタイムの白熱っぷりが文字でもって表現されてしまっているのが読んでいて伝わりました。まさに手に汗握る、といった具合の場面をアナウンサーの台詞が如実に表しています。
【ざっくり感想】
一話一話の引きも上手くて次が早く読みたくなる。なんでこの作品こんなにコメント少ないのもっと皆見てほしい絶対面白いから一緒に競馬行こ?
次辺りでいよいよ朝川の回想編が始まりますね。例の、朝川の今に繋がる重要人物らしき『あの人』との邂逅?逢瀬?とにかく何かが語られそう!
主人公だけでなく、それぞれの人物にもきちんとスポットが当てられているので色んな人に興味が向いてしまうのが困りものですねっ。はてさて朝川の昔話とはいかなものなのか。次回を期待して待て!しかして希望せよ!!
「サイバードラゴン伝説カズキ」 作者:越野
【作品内容】
何度かコメントでお見掛けしていた方で間違いないですね、なんだか無理を申したようで些かながら罪悪感が…。でも投稿してくれたことは純粋に嬉しいです、ありがとう!
【ざっくり感想】
人類が八人きりになろうと電脳人になろうとも、人間の浅ましさはそう変わらないという感じですね、社会の縮図を見た気がします。
カズキも他の生き残りも、なんだか幼い?若い?イメージ。まあいい歳こいて集団でイジメとかしたりしているのも変ですしね。空き地を縄張りにしているところといい、どうもGORI山君はジャイアン、カズキはのび太の印象が強い。ってかもうほとんどそのまま頭の中でキャラを置換して読んでおりました。
前々からタイトルだけは判明していましたが、サイバードラゴンって改造された股間のことだったのか…。カズキもそれでいいのかよ…電脳世界だから如何様にも出来るのかもしれないけど。
イジメっこ共をあっさりデリートして終了、次は電子世界で原始時代からやりなおすんでしょうかね?
トップ絵の段階で既に七割ほどやり切った感を思わせる今作品、投稿されるまで何かあったのかな仕事忙しいのかなとか考えていましたが、これ描いてたんですね。すごいどっかで見たことあるような顔形ですが、元ネタは誰なのでしょうか。
よし、どうやらコメントによれば某カカロットも何か仕上げてくる様子ですし、越野先生は引き続き続編をお願いしますね!
「家路のクオリア」 作者:宮城毒素
【作品内容】
はい、いつもありがとうございやす!もうここまで来ると作品内容語る必要性皆無ですよね!鹽竈も言うことありませぬ!
【人物】
新登場の輝石はヒロイン枠?今のところは弟と上手いこといきそうでいかなそうな感じ。恋人というよりかは作品内でも言われているように家族に近いポジションかも。
大方主要キャラは出たっぽいですね。両親も亡くなってしまったし、あとは兄弟と輝石と自称高性能ポンコツオルトシアでストーリーは構成されていきそう。
【文章】
基本は兄視点で物語は進んでいきます。彼らの不遇な環境や心境は前回の感想で書いた通り、痛いほどよく伝わって来ます。描写においては宮城毒素先生にはこれ以上何か言うことがおこがましく思えてきましたね…。
【ざっくり感想】
依然として状況はさして変動無し。でも終点の死にそうな彼は弟の方だったのかな?てっきり兄だと思ってました。聞き手であるオルトシアの言葉から察するに、語る彼は弟っぽい。
あとはやはり輝石の存在が気になりますね。スラムに逃げたあとどうなったのか。兄弟はもう破滅の道に進んで後戻りできなさそうな雰囲気出てますが、彼女は無事なのか。
それと気になるのは、兄弟の母親に笑顔が似ているという描写。あれは何の伏線なのでしょうか。何かしら意味がありそうな気がしないでもないですが気のせいなのかもしれませんねはい。
次はスラム編かな。あのポンコツオルトシアではないですが、こちらとしても彼の語るお話を同じような気持ちで聞き入っています。せめてなんか一欠片でも救いがあれば何よりですが、どうもそれも怪しいですな……。
「チンコマン」 作者:チンコマン
【ざっくり感想】
コメントで書いてくださった作品ですね、短かったのですぐに読み終えました。
うん、酷い!だたの自称ヒーローの犯罪者だこれ。
残念ながら更新は随分前に止まっているので投げられた線が濃厚ですが、続いていたらいたで大変な変態に昇華していたのは間違いないでしょう。
まず主人公がチンコの形をしているという段階で既にグレー。猥褻物そのものである主人公があたかも正義かのような態度で性犯罪を起こす時点でもうアウト。
しかも一般人や警察程度の力ではまるで取り押さえることも不可能なほどのパワーを持っているという。手の付けられない変態ほど厄介なものはいません。なんでそこだけヒーロー要素持ってるんだよお前!!
さらに恐ろしいのは作者が文章の合間に差し挟んでくるgifアニメ。その技術をもっとまともな作品で活かしてほしかったものです。変態が高度な技術を持つことでここまで難解な作品が出来上がることになるのを鹽竈は初めて知りました。
ところで口やアナルだけを狙って女性を襲う強姦行為はレイプという言葉に該当されないの?いや強姦ってレイプのことですよね?じゃやっぱりアイツ性犯罪者だろ!
短い内容だったのであまり頭を使わずにさくっと読めたのは良いですね。まぁ、これまでの経験上この手の作品に思考を費やすのはあまり得策ではないのは知っていたことなのです。
一見の価値ありではあると思います。特にgifとか。内容の酷さもあって非常にもったいない技術の使い方をされているのが残念でなりません。まだ間に合うからちゃんとしたお話作って改めてgifやろう?
「レイプレイプレイプ!」 作者:あざらい マチ
【作品内容】
コメントでお勧め頂いた作品二つ目!チンコとかレイプとか、どうして僕にこういうタイトルのものをお勧めしてくださるのでしょうか!?まったくもって謎です!
……とか思いながら読み始めたのですが、初めに言います。これやばい面白い。
【人物】
主には対立する二つの勢力のお話。人とは相容れない人ならざるモノ、妖魔とそれを退治する式者と呼ばれる人間達の闘争の物語。
結衣という若き式者がとある通り名を持つ妖魔に敗北するところから話は始まります。タイトル通り、まるで薄い本のように妖魔に捕らえられた巫女の少女は凌辱の限りを尽くされ自尊心と自我を引き剥がされていきます。普通に興奮する。
相手が人外であること、異常なシチュエーションのもと行われる凌辱。どことなくエロ内容がえろま先生の作品と通ずるものがありますね。後述しますが文章力においても卓越したものがあり、単純にエロが楽しめます。強姦NGな方は駄目かもですが。
この手の作品では通常敵として明確に描写されるはずの妖魔側ですが、ぶっちゃけ鹽竈は妖魔達の方が好きです。人間より人間らしいというか、憎めない連中が多いんですよね。
妖魔サイドはカイが主人公っぽいですね。毎回酷い目に遭ってますが、あの面倒見の良い兄貴肌の妖魔は毎回決して強くない実力で計略を巡らせて戦況をひっくり返していきます。狙撃阻止とか震えましたぜ旦那!!
妖魔達の頂点に位置する妖鬼も歴戦の猛者たる風格を宿していて格好いい。ホウキ様とか仲間想いだし、是非とも生き残ってほしい…。
と、こんな感じで妖魔サイドは色々感じ入るものがある中、人間サイドはどうもきな臭さマックスで今一つ好きになれない。鶴陵を筆頭に、全体的になんか統率も取れていないしこれといって感情移入の出来るキャラが少ない。結衣ちゃんと菊里ちゃんには非常に興奮させられましたがね!
不気味なのは矢部彦麻呂。明らかに人間ではなさそうだけど、妖魔でもなさそう?妖鬼をすら動揺させるその正体は一体なんぞや?
【文章】
何から何まで丁寧な描写で驚愕しました。タイトルで判断しがちになる早計っぷりは鹽竈の悪い癖ですな…。
登場するキャラクターの外見はもとより、着物の柄や帯や着方までしっかりと書いてくれているのでとても簡単にその人物像を想像することが出来て凄く助かります。FAのイラストもかっこかわいくて羨ましい。
タイトル通り物語のメイン(?)たる凌辱シーンも力が入っていて、捕らわれた少女や妖姫が堕とされていくまでの過程がねっとりたっぷり描かれていて実用性充分。
それだけに留まらず、妖魔と人間との間で展開される戦闘にも余念が無い。バトルをぞんざいに扱わず互いの心理状況を事細かに挟みつつの戦闘は読んでいる側も手に汗握る白熱したものとなっています。何せ人間側が完全な正義と描写されておらず、一方的に妖魔が殲滅されるだけの話ではないのが面白味をより引き立たせていますね。
時折接続詞が妙だったり欠如していたりというのがありますが、それ以外はほとんど何も気にならないレベルですいすい読めるので、量は結構ありますが読むこと自体はさほど苦にならないかと思いますです。
【ざっくり感想】
続き、続きを早く見せてくれぇ!!
非常に残念なことに、最後の更新がもう三年も前となっておりまして。続きが絶望的な状況となっているのがまことに残念で仕方がありません。
未だ明かされていない部分があまりに多過ぎて、最新話まで読んだあとのこのむず痒さが半端じゃありません。これどうなるのねぇ続きどうなるのー!?
なんとも鶴陵がラスボスになりそうな雰囲気はありますが、それはそうとして彦麻呂もヤバそうだし、結衣ちゃんも闇堕ちしそうになってるし菊里もどうなるかわかんないし妖魔達の存命を掛けた大勝負もまだ終わってないし気になることがほんとに多い!
未完ではありますが名作であることには違いありません、極めて高い文章力に圧倒されるこの作品は、お勧めされて読んだ身ではあるものの、それでも他の方々に勧めてしまいたい一作でございました!
一月の内に終わらせようと思っていたのにこのザマか!!何を呑気に追加作品をコメントで募集してんだこのボケは!はい鹽竈のことでございますねッ!」
申し訳ありません、こんなに時間が掛かるとは思っておりませんでした。言い訳ですね、鹽竈は言い訳ばっかりですね。死ねばいいのかな?
本当は、チンコマンとレイプがコメントで上がった時点でかつて読んで面白かった作品『ドラゴンズペニス』の作品感想も一緒に乗っけようと思ったのですが、切羽詰まっていたので断念しました。チンコレイプと来たら、ペニスをタイトルに混ぜたこの作品も載せぬわけにはいかないと考えていたのですが、無念です。今度また感想日の作品が少なかったら書きますね。
よーしもう二月入ってますね、急がないと。
今度は九日木曜日!ちょっと中途半端な曜日ですが、今からなら三日ほど間が空くのでちょうどいいかなと!
次は作品多いといいなー。