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ダーファル・シキの狩り

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アルフヘイムの貴族の男、
ダーファル・シキは、
オーク一家がピクニックをしてると、
下僕から話を聞くと、すぐさま、
馬を走らせて、
「おーい、わたしも混ぜてくれないか」
「やや?どこの名士の方だべか?」
オークの一家は、
ものものしい格好をした、
男に怯えた、

武器という武器を馬に携えて、
やってきたのだ。

「いや、
 やっぱり狩りにしよう」

父を銃で撃ち殺し、
母はボーガンで、
息子達を刀で切り裂いて、
娘をヤリで貫いて、
悲鳴を上げる年老いたオークを、
馬の蹄鉄で踏みつけて殺した。

「おーい、
 豚が七頭も取れた」
「七頭ですかだんな・・・・・・」
「すぐさま支度をしてくれ、
 もうすぐ皆を招いての晩餐会、
 客人をもてなしたいんだよ」
アルフヘイムではオークの肉は珍しい珍味だ、
だって亜人を食べる習慣ってなかなか、
抵抗があってエルフが食べたりしないもの。

さて晩餐会の日が来た。
「みなさん、もてなしの準備ができました」
「おおーこれは豪勢な」
「豚ですね」
大皿には豚の丸焼きが乗っていた、
(・・・・・・中身はオークの肉だがや)
「お味はどうですかな?」
「いやとても良い、どこ産の豚ですか?」
「ええ、幸せそうな豚でしたとも」
「?」
私にとっては趣味なのだ。
「おいしいでしょう?」
「・・・・・・ええとても」
趣味でオーク料理をエルフに振る舞っている。
今までに披露したオーク料理は頗る評判だった、
人間にイヤップと呼ばれるエルフも、
オークを食べるのです、
とてもおいしそうに。
その時だけ皆と友達になれている気がした。
「わたしも大好きなんですよこの品種は」

わたしはダーファル・シキだ、
これからもダーファル・シキだ。
それはかわらないことだ父上、
「ダーファル、腕をあげたな」
「ありがとうございました父上」
父上はエイファル・シキだ。
これも変わらないことだ。
「お前の武芸の才に狩りの手際、
 すべてを考えても大戦の時に、
 若かったことが悔やまれるぞハハ」
「銃というものもいいものですね」
「甲皇国のか? よく扱いこなしたものだ」
武器は悪くない、狩りをするのに、
色んな武器があるのは良いことだ。

アルフヘイム大勝利、そういってるのは、
父上だけだったか、
「大勝利に勝利を重ねた我らのクラウス」
つらいことに昔のような自然が返ってくる、
こともないというのに、きままなものだ。
 狩りの季節があまり楽しめなくなったのも、
大戦で汚染されたからだというに。
さてと、本題、
「ミシュガルド行き、認めていただけますか?」
「ミシュガルドは最前線!よろしい!行くがいいダーファル!」
「そんなことはみとめません!おばあ様だって」
「母上」
母上はラーファル・シキだ、
おばあ様はレイファル・シキだ、
「おまえ、ついに巣立ちの時が来たのだよ」
「あなた、だって」
「許してやってほしい
 考えてもみなさい、
 あの英雄クラウスが、
 ミシュガルドにいるのだから
 ともに戦ってくれるだろう」

こうして私はミシュガルド、
の地に赴くこととなった。

ミシュガルドは未開地だという、
まだ自然が残っているというのなら、
家に引きこもるよりも船旅をこなしたほうが、
気楽というものだ。
「旦那、調子はどうですか!」
「悪くないよ」
下僕のなんといったっけ?
「下僕でよろしいですぜ、物覚えの悪いだんな」
「ああ、そうさせてもらうよ、下僕」
で、だミシュガルドでも一等地に越すことが、
出来て、何変わらぬ生活がおくれるわけだが、
客人を何でもてなしたらいいだろうか?
ローパー? ローパーを食べてくれるだろうか?
友達になれるだろうか? 不安だ。
ミシュガルドにはオークはそんなにいない、
狩れるのはなんだい?
「ウヌギなんてのはどうですかい」
「なんだいそれは?」
ダーファル・シキは、ぼぉっと
ミシュガルドで出来る狩りの事を、
考えるだけ考えていた。
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