カーリマーターは祝福する、
名もなき開拓民も、
名をあげようとするものも等しく、
我がもとに集うものを受け入れる。
来れ夢のフロンティアへ、
ミシュガルドにはそれがある。
「シヴァ、考え事か?」
「リザそれがさ」
賞金稼ぎのシュルツ姉妹は、
賞金首の貼り出しを見て思案していた。
「ニコラウスか」
「どうおもう?」
「首をあげるのも探すのが難しそうだね」
すでに獣神帝の凶行は知れ渡っており、
旧交易所を破壊したことなどから、
捕まえようとするものも多くいる。
リザ・シュルツは豊満な胸を見せつけるように、
腕組みをすると、
「腕っぷしだけでどうにかなる相手でも
無さそうだしね」
「賞金は悪くないよ」
シヴァ・シュルツ、彼女は相変わらず、
興味深げだ、
「また夢の話かとおもったよ」
「あんなのは無視無視」
「貴重な夢のサンプルじゃ」
あらゆる生物が同時に見るという夢の、
サンプルをDr.ゲコは取ろうとしていた。
「ワシの実験生物が
夢を見る波形をしめしたからのゲェコ」
「そうですか・・・・・・兄さん」
Dr.ノッポは自らが作った機械が、
うまく機能しないのをいぶかしげにしていたが、
やがて夢の影響があるのを知って、
「甲皇国では機械は重宝されてるものの、
自律式のデリケートな機体は相次いで、
夢の影響で整備が必要になってる」
「弟よ、生物学はそれと違ってよいぞ、
脳のダイレクトな波形をとりだすことも、
容易に出来るからの」
「兄さんの腕前にはついていけないよ」
「ゲコゲコゲコゲコ!」
二人が研究する先にあるものとは?
「ほら、とっとと歩け」
ガモ=ウヒロッシは、
アルフヘイム入植者を、
せっつくと、奴隷商人に売り渡した。
「だんな、いつもごひいきに」
「うむ」
代金を受け取ると、また再び入植者が、
フラフラしている、
夢のフロンティアへの道とやらを、
妨害しに行くのだ。
「なにがフロンティアだいいカモではないか」
夢を見たアルフヘイムびとも人間同様に、
各地に散らばっていったため、
奴隷にする仕事が捗るようになったのだ。
「しばらくは稼がせてもらう」
「あのね、危険があるの外出は禁止よ」
ラミー・ゴールドトリム、彼女は、
アルフヘイムから、
精霊を産むとされる木の探索に来ている、
はずであったが、今ではすっかり、
夢に踊らされたアルフヘイム入植者の、
相手をするのに手一杯になっていた。
(なんでわたしがこんなことを)
「でもしかし他に出遅れれば追いつけない」
「他って何よ?SHW?甲皇国?
今は停戦協定のさなかななのよ、
変に競争心を煽らないの」
自身の魔法研究の題材に生かす為にと、
神託さえも研究範囲に入れていたのが、
災いして、同じ夢を見たとされる人々から、
聞き取りを任されてもいるのだ。
「なんでこんなことを」
果たして精霊を生む木と関係あるのだろうか?
「ふんぬっ!」
獣神将ロスマルトが斧を振るうと、
大木がギギギと音を立てて倒れた。
すると息を潜めていた人間が、
わっと、逃げ出していった。
「人間どもめ、ゴキブリのように、
湧きだしてきおる」
馬頭の怪人ロスマルトは、
弱い人間がミシュガルドの奥地に、
進もうというのが鼻持ちならなかった。
「なにが理由のフロンティアだ、
何故、我にも夢を見せた?」
ロスマルトは自らが見た夢の意味は、
いかにしても屈辱を感じていた。
「我が人間と同じ夢を見るなど」
マギア・ゼクトは異変を感知すると、
「この神は危険だ」
自らも禁断の黒魔術を使う、
禁断の大黒魔術師である彼女は、
あまりにも広範囲に感応するその夢が、
もたらす運命を予見していた。
「戦いが、争いが見える、
また再びミシュガルドが」
ミシュガルド全体に広がった夢の行く先が、
危険を呼ぶものになると見知った彼女は、
ミシュガルドに赴くことになるのだった。
「夢の話であるか?」
宮本武美は極東の島国はエドマチの生まれ、
ミシュガルドの危険種との戦いに明け暮れ、
日々を過ごしていたが、
「小生の助けがいると」
夢のフロンティアを目指すにあたって、
どうしても危険な原生生物のいるエリアを、
通らなければならないとあって頼まれていた。
「よろしくねがうでありますよ」
快く承諾すると、
宮本武美は、戦いの地に赴くのであった。
フードの集団がざっざっと歩いている。
何処へ行くのか定かではないが、
彼らもまた夢のお告げから動きはじめたのだ。
中にフードを着せたカカシも混ざっていたが。
「まったく夢なんざに踊らされやがって」
甲皇国はミシュガルド調査兵団・小隊長、
ウルフバード・フォビアは、自国入植地の、
士気が下がっていることに頭を、
悩まされていた。
「どいつもこいつもここをなんだと
おもってんだかね?
ミシュガルドだぞ、古代の」
まるでピクニックに来たかのような一団、
さえ存在していることから、怒りは、
ピークに達し始めていた。
「ふんっ」
水魔法で瓶を破裂させると、
緊張感の無い一団を追い払ってしまった。
「まったく戦時中が懐かしいね」
ボゴヂ・ヴェニス・インケーノを祀る民は、
アルフヘイムからタルに積んで連れてきた。
魚介系の亜人である彼もまた、
草原の夢を見たが、
「ハラム・・・」
ただそうつぶやいたのみで、
あとは崇拝する民にひたすら祈願され、
ペタペタ触られるのを不快に思う日々だった。
「あの夢の環境ってどうも人間が育ててる、
ものとそう変わりが無いようだったけれど」
ナツ・ナチュア、彼女は、
ハーフエルフ、複雑な出生環境で生まれ、
現在に至るが、
もっぱらの興味はミシュガルドの動植物。
「新しいものが一杯なのは嬉しいけど、
みたことある自然が広がってるというのも、
妙だし、ちょっと郷愁かられちゃうかも」
例の夢は自然を愛するものには懐かしく、
うつるらしい。
「丙式乙女 伊一〇六型『逸江』もか!」
甲皇国の機械歩兵整備は難航していた。
どの歩兵も夢を見たことによる不安定化が、
否めなかったからである。
「クー君、あなたも夢を見ますか?」
相棒のクーゲルシュライバーを持ちながら、
喋ってみせた。
「今、夢の吐きだしをさせた、
我々と同じ夢を見たらしい」
「なんということだ!
夢の遮断を行うしかない、
薬剤投与」
「・・・・・・ッ!」
『逸江』は薬剤を投与されると、
沈静化し、立ったまま意識を失った。
「ホロヴィズ様がお悩みでらっしゃる」
アルペジオ、彼女は甲皇国の軍人、
ホロヴィズに絶対の服従と忠誠を誓っている。
「アルペジオ様も、機械兵の代わりに、
前線に立つのですか?」
部下に制止されるものの、
「夢に出たフロンティアの解明が第一だ、
悩みの種が一つ減ればそれだけ、
ホロヴィズさまもお喜びに」
だがあの夢はなんだったのだ?
「くっ・・・頭がっ・・・!」
軍規とホロヴィズの洗脳に縛られた彼女に、
自然の夢は堪えたようだ。
「この剣の半径10ウンチ以内は
立ち入り禁止だ」
「えええ?」
伝説の剣を引きずる男【レビ】は、
農家をやっていたが、
選ばれしものの剣で床に傷をつけて回る彼は、
その剣で復讐を果たすまで引きずり続けるの、
だろうが、どうやってアルフヘイムから、
ミシュガルドへ来たのだろうか?
「それはだな、海底を引きずって
ミシュガルドまで上陸したのさ」
なんという怪力と肺活量、いや、
伝説の剣の魔力というべきか、
この男の尋常でなさは理解できる。
「フロンティアに行ってもいいが、
本当に甲皇国の仇も来るんだな?」
そういうと床の剣を引きずるのを止めて、
「その話乗った」
と快諾した。
「いらっしゃいませ」
酒場のマリーアはいそいそと給仕、
お酒をお客に運んだ、
「またその噂ですか?」
「ああ、夢のフロンティアがあるんだ、
ミシュガルドには」
誰もが言って疑わなくなってきている、
なんでも見たというものまで出てきたの、
だとか、
「ミシュガルドは本当に不思議な、
場所なんですね」
マリーアは適当に相槌を打つと、
オフの日に何をしようかと、
考えていた。
「甲殻類系の魚人にとっては、
そんなのユートピアでも、
なんでも無いんだよな」
「どうして?食糧問題は解決するかも」
「そうかよ」
ガザミはアルフヘイム出身の、
甲殻類系の魚人である、
蟹のような甲殻を持つ彼女にとっては、
戦闘できるダンジョンのほうが、
向いていると思われたからだ。
「でも何をどうしても、
危険地帯は通るわけだ皆」
「それもそうか」
さいさん、説得されてようやく首を縦に、
振ると、傭兵仕事を引き受けに、
立つこととなった。
「それで私も傭兵仕事に?」
クロバはアルフヘイムからやってきた、
14歳の女性だが、
「儲かるんですかね?」
もちろん報酬はたんまりとである、
無論、夢のフロンティアが発見された暁には、
「ですけど私、逆に足引っ張ってしまうかもです」
大丈夫である、冒険者のほとんどが、
初心者なのですから。
「じゃあ行きましょうか!」
魔法使いと傭兵を兼任できる彼女は、
パーティーに最適であった故に、
半ば強引に引き入れたキャラバンの一隊は、
モンスターとの戦いで彼女の真価を、
眼にすることになる。
ハンドガンを素早く構えると、
「ヒャヒャヒャヒャ!さぁショータイムだぁー!」
と魔法を込めて撃ちまくり、
蜘蛛の子散らして、モンスターは立ち去った。
「なんだ、退屈しのぎにもなんねぇぞ!クズが!」
その実力のほどを目の当たりにして、
冒険者は一層、頼もしく思うのであった。
「丙家は混乱しているようですね」
乙家一族の娘、ククイは、骸骨のヘッドドレスを、
して、車いすの向きを切り替えると、
「いっそのことSHWとアルフヘイムとともに、
夢のフロンティアとやらを
開拓しにいけばよいものを」
甲皇国の素直になれなさを、
先の大戦の恨みをミシュガルドにぶつけることの、
愚かさを悟っている彼女は、
「時代は変わりました、
耄碌将軍には早々に往生して頂きたいものです」
車いすを回して窓辺から立ち去った。
「あそこには原生生物がいるのかなバグ」
「どうだろうなサイ、居なさそうな、
夢じゃなかったかな?」
サイ&バグはスーパーハローワークの、
薬学研究者である、
原生植物または原生生物の採取及び、
研究が目的の彼らにとっては、
開拓が進むことは同時に貴重な、
自然が無くなっていくことにつながる。
「サイ、開拓のおこぼれにあずかるより、
ひょっとしたら自然の保護を
考えたほうが良いのかもしれないね」
「ほんとミシュガルドは自然豊かだ、
都会とはえらい違いだもんねバグ」
バグは喋る小型ドラゴンであるゆえに、
「僕みたいな奴だってきっと一杯、
いるんだから、脳筋たちには
荒らしてほしくないもんだね」
「そう? バグ」
「よし探索に行こう、サイ」
「そうだね、バグ」
イシャは悩んでいた。
「膝をやられちまってな」
膝が治せるという看板について、
「おれも膝をやられちまって」
ここミシュガルドでは、
あまりにも膝を痛めてリタイヤする、
冒険者が多かったのである。
ほとんど休みなしに続く治療の日々、
「膝をやられちまってな」
同じセリフの繰り返し、
ほと夢のフロンティアの話以降、
増えに増えていた。
「膝、治せる?」
我慢の限界だった。
「エリザ、元気でやってる?」
「なによ、マキナいつも一緒なくせに、
夢だけは見なかったのね」
左半身が機械の少女は自らの左側と、
会話しながら歩みを進める。
左側に飾られた棺桶のような浮いている物体も、
またマキナの一部なのだ、
弓を得意とする彼女は、
元々、アルフヘイム出身なので、
機械改造は甲皇の技術でなったものだろうが、
「まったく難しいものよね、
マキナが勝手に推測するのだから」
「ダッテワタシは夢をミマセンデシタ」
「またそうやって機械ぶって」
「おおよそ疲労による幻覚のようなもの
だと推測されます」
「そら疲れるわよ、一人漫才みたいな、
ものだもの、マキナと話していると」
エリザ・アンド・マキナは、
会話を続けながら歩いて行った。
「またネズミ退治ぃぃぃ?」
抜天狂虎はエドマチからやってきたはいいが、
こなすクエストがあまりにも治安維持に、
向っているものであることにいら立った。
「ミシュラットごときに
あたいの包丁が使えるかってんだい」
もっと危険な原生生物を求めてと思っていた、
「こうなら夢のフロンティアとやらに、
随伴傭兵やるしかないのかねえ」
もともと軽々とした気持ちの彼女は、
さっさと生きてる肉を切りたかったのである。
「さてと、冒険者さまについていこうかいね」
「またカカシ用のですかい?」
ここのところカカシの中枢部分を、
運ぶ仕事が多い、カカシと言っても、
働くカカシだが、
なんでも夢のフロンティアに連れて行くため、
予備が大量にいるということらしい。
「まあ、儲かるならいいのですけどね」
ミーアは昼は街の運び屋、
夜は情報屋として働いてる女性である。
「情報筋によると、そのフロンティアと、
やら、既に上層部は掴みかけてるらしい、
から、今動いても無駄足かもしれません」
と、夜の顏を見せてみると、
代金を受け取り、生計を立てる。
「あの顔、この顏と、
見知った顔が次々と、
夢にのまれてしまってるんだもの」
内心、不安は隠せない。
「儲けどき儲けどき!」
ボルトリック・マラーはほくほく顔だ、
「今からが最盛期よ!
おーら、皆、
夢のフロンティアへご招待!」
上手い商売を考えたもので、
夢のフロンティアを煽る、
クラーケン新聞社とタッグを組んで、
フロンティアまでの行程を運ぶ、
護送業に手を出したのである。
といっても、奴隷同然の扱いを、
受けるわけであるが。
「へっへっへ、
あっちに行ったら、
収量は見込めるわけですぜ、旦那たち」
まるで天国などとうたって、
次々と入植者をおくりだす、
途中奴隷狩りに会う、
売り飛ばすまでのビジネスが確立されて、
しまっては、
「ひっひっひ」
夢の悪評ばかりが目立つようになるだろう。
「ますます地価が上がるオッホッホ!」
今やミシュガルドいちの土地持ちである、
ジュリアナ・ワーク嬢は、
SHW現大社長の親族、
「高いところから失礼!ですわ」
カカシに夢の話もあってか、
ミシュガルド入植はますます活性化し、
地主が儲かる方向で話が進んでいるのだ。
「ハイパーハイパーハローワーク!」
彼女を持ち上げる手下もまたやる気一杯、
「さあ!開拓してみせなさい!
この私のミシュガルドを!
おっほっほっほっほっほ!」
扇をはためかせながら、
ジュリアナ・ワークは高笑いしている。
ゲスライムは夢を見た、
しかし忘れてしまった、
ただ布を溶かすことのみに終始、
集中していた故に、
「あ、う」
冒険者の一人をとらえて、
素っ裸に溶かしてしまう。
かのものも同じ夢を見て、
ここまで冒険してきたというのに。
お星さまは星の綺麗な夜に現れる、
怪物である。
人型で目や鼻はなく、
じめんを四つん這いで徘徊して、
長い舌を垂らして嬉しそうに笑いながら、
何かを探し求めていた。
「クェクェクェ」
おそらく彼も夢を見たのだ、
皆が揃ってみた夢を、
そして夢の後味を反芻するように、
星空とともに去っていった。
「あれこんがらがってきたぞ」
全ての糸を統べる糸の魔女トマキ、
イート・マキマ・キィ・トマキは、
見た夢の真価よりも、
自らの状態の解除のほうが大事であった、
というのも野球ボールくらいの大きさの、
毛糸球のようになってしまったのだから。
「くそ、だれかほどいてくれ!」
「ビキニ拳法!はっはっセイヤっ!」
エリーザ・ブラックビキニは、
アルフヘイムの外れの海沿いの集落、
ビキニタウンに伝わるビキニ拳法を、
披露してみせていた。
「どうよ!?」
「やっぱり他の人を雇うよ」
「くっ」
それもそのはず、ビキニを着た軽装で、
冒険が務まるとは、周りの誰も思わない、
たといビキニ拳法が最強であっても。
「修行が足りないわね! ハッ!」
ミシュガルドのモンスターもまた、
その夢を見ていた。
モルダットは毛を逆立てながら、
草原を走り、かの地のほうに向きなおっては、
また戻ってくるを繰り返していた、
いこうにも行けないと知ったのである。
シェルギルは蜘蛛のような姿で、
闊歩すると、森林の中でひそみ、
あの夢を見た冒険者を狙っていた。
が、そもそも個体自体そこまで強く、
無かったので返り討ちにあってしまった。
フロパーは沼地でカエルの様に、
ふくらみながら、
息を吸ってはいてを繰り返して、
夢を反芻したが、
やがてその価値が無いと知って、
沼地に潜っていった。
ダルージャは遺跡内部で、
力を蓄えながら、成体へと、
成長を遂げる日を冒険者の遺骸を、
突きながら、夢見ていたが、
突然見た夢に誘われて、
外に出たところを、狩人の矢に撃たれ、
倒れた。
ピピポポは誰ともであうことなく、
翼をはためかせながら、
夢の続きはまだかと、
ぼぉっとしていた。
以上がモンスターたちの夢の顛末であった。
「ウォータージェットブレード!」
チャッカマンは水を噴射すると、
焚火の跡を消しとめた、
「まったくマナーがなってないな、
山火事になるというのに」
冒険者と開拓民が増えたために、
不意の出火による山火事が、
ここミシュガルドで瀕発していた、
そのたびに正義のヒーローチャッカマンは、
火を消してまわっていたので、
ここのところ働きっぱなしで、
水の補給がままならない。
「もっとマナーを徹底してくれないと、
こっちがもたないよ」
「オトーサンどこ?」
ファジュレイはその魔力を漂わせながら、
夢を見たことの整理をつけていた。
「オトーサンあそこにいるのね?」
ミシュガルドの秘境に住まう、
怖ろしい力を持つ精霊であるファジュレイは、
夢の干渉に対して答え、
神託に返答した。
「どうなの?」
いいえ、あなたのお父さんは貴方のものです、
とカーリマーターは告げると。
「そうよね、だって
あなたオトーサンの敵だもの」
敵意を示すファジュレイに、
これ以上の干渉をするのをやめて、
静かに意識の外側へと出ていった。
多くの人に緑の平原の夢を見せ、
また多くの人がそこに旅立ち、
思案したが、未だみつかることはない、
手がかりまで出すことは出来るが、
そこはミシュガルドの諸神に阻まれ、
中途半端な形でしかヴィジョンを練れない、
非常に悔しいものである。
カーリマーターもまた、
万能ではないのだ。
出典
ミシュガルド聖典キャラクター第二登録所
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=18143