”変異形種”
この言葉を耳にしたことは無いだろうか？
彼らはシーディアンと名乗ることもあるか
ただどちらにしてもミシュガルドの調査において
君が耳にしたものがなんであるかを
ある程度知っておいても良いとは思う
わたしには
この問題を解決するにあたって共有できる情報を厳選し
提供することが可能だ、君の進退にもかかってくるだろう
まあとりあえずそう固くならずに聞いてくれ
変異形種
シーディアンは一般的には奇病や変異とされるが
実際それが引き起こされる要因は数多くの変異との接触により
おおまかなあらましを知ることが出来た、今回はその一旦を話そう
☆シーディアンは魔素欠乏によって変異した個体である
魔素というもの自体が世界全体を覆っていることはたしかであり
それはパワースポットに特に多く存在しているが
甲皇国は大規模な開発によって魔素の供給源自体から魔導工学利用のため
各地からかき集める形になった、その結果として場所によれば
魔素が極端に低くなった地域があると魔道士たちが口にしている。
シーディアン自体も魔素欠乏、特に魔道士たちが魔力を消耗した時に見る
幻覚と似たものが変異兆候とされ、そこで変異を受け入れた時
魔素欠乏が解消され変異と共に魔素の供給を受けれるとされるらしい
☆シーディアンは変異による魔素の供給を得た異能者である
魔素の供給源は限られたものだとされるのだが変異によって魔素の供給を
受けることはこの魔素の根源自体が制限されるのを否定した働きといえる
すなわち極めて無に近い状態から魔素が生じる現象といえるのだ
またシーディアンは魔道士のする技術的な魔素の操作の鍛錬をせずとも
詠唱過程を飛ばして独自の異能魔法を行使することが可能とされる
シーディアン自体が受ける魔素の供給は変異の数が多いほど強くなる
☆シーディアンは多数の変異を抱えることで魔物になり得る
シーディアンは自らの持つ変異兆候を先鋭化させてより多くの魔素を使い
魔素を使ったことによる魔素欠乏からの変異幻想を繰り返して
どんどんと人間とかけ離れた存在となる、すなわち人が魔物に置き換わる
ということもあり得るのだ、また変異幻想を受けた時シーディアンは
正気を保つことが難しく理性が壊れればその時点で手が付けられなくなる
☆シーディアンは外部から魔素の供給を受けることで治療できる
シーディアンの治療法は主に魔素を多く含んだ物資による魔素供給で
変異からの魔素供給を抑えることが可能であり、変異を和らげ
また外部から魔素の供給を続けて変異部分の切除や薬剤の投与により
人の姿に戻すことが可能である。
だが魔物と化したシーディアンを治療するには莫大な魔素の供給を
必要としており、現状の資源環境では難しいとされる。
まあこれくらいのことはミシュガルドを冒険する上で
知っておいて損は無いだろう、もしよければ君が変異形種に接触する
ことがあったら報告して欲しい、我々はファニーボーン
変異形種特務調査機関
ではきみの今後の冒険に幸多きことを