--------------------------------------------------
◆ 3.ネタは何所から
--------------------------------------------------
人にもよるが、ネタを頭の片隅で考えれば、突然湧き出てくる。
それを暖めて、その世界観を想像し、そのキャラクターを想像し、その物語を想像し、その動機、理由を想像する。
そして、それらを創造する。文章にする。絵にする。
たとえば、今、何となく思いついた、キャラクタ一人でもそれに合う世界観。それに与える動機、それを考え出す。
動機を思いついたのであれば、どのようなキャラクターにその動機を与えるべきなのか、考え出す。
世界観を思いついたのであれば、そこに居る人々を考え出す。
動機がなければ平凡な箱庭に、人が考えもなく過ごしているものに過ぎない。
そこに動機という起爆剤をつける。
あとは動きつづける。動機は行動を生み出す。その動機から、行動の終着までを創造すればいい。
漫画も、小説も、全ては作者。つまりは創造主の生み出した箱庭に過ぎない。
箱庭の中。それは創造主が決めること。
だけど、そこに確かに命はある。そこに確かに物語はある。
それが生きるか、それが死ぬかは、創造主の動かし方にある。
創造主が一々考えなくては動かないのは失敗である。
創造主は人物を考え、舞台を与え、起爆剤を与える存在に過ぎない。
そこから、創造主の脳内という箱庭の中で、登場人物は確かに生きて、確かに存在する。
そして、読み手に感動を与えるには、平凡からの成功。失敗からの成功。そのようなものが必要だ。
厨二病と言われるのは、背景を持たぬ最強。つまりそう言うこと。
背景を持たせる必要がある。背景には物語がある。生まれたときから最強と言うものは、物語にならない。
なぜなら、そこに現実と、幻想の境というものをしっかりと認識させる物になってしまうからだ。
主人公に固有の特殊な能力は持たせてはならない。世界観に、自分自身が入っても、努力、運でできる物にしなくてはならない。
それが即ち最強が持つ、背景、説得力。
背景のない物語を薄っぺらいというのは、共感が得られないから。
共感が得られない物語は、面白くない。
ネタはネタです。かかない限り、物にならない。
書いてみて、作り出す。