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初日

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椅子に座る。
その部屋に置かれている机と椅子はどれも学校に置いてあるようなものと酷似していた。
目の前には教卓と黒板がある。

まさに教室のような作りだが、ただ教室と違うのはそれら以外のあらゆる設備は普遍的な学舎とはかけ離れており、真っ白な壁には窓がなく、天井に蛍光灯のランプ三つ、出入り口は白い扉が一つ、黒板側についているのみであった。
4×5で並んだ机にはその全てに見覚えのない制服に身を包んだ人達が座っていた。
ふと、隣の席の子が話しかけてきた。
清楚な着こなしの柔和な美少女。

「こんにちは」(にこりと笑う)

「はぁ、どなた?」
これは僕。

「えっと、 ここに来るのは初めてで……これからここで何が行われるのでしょうか」

僕も初日だったので無視をした。

ガラッ…っと教室の(正しくはここは教室ではないが)の扉が開いた。
扉の向こうから全裸の男が入ってきた。
全裸とは言っても身体中に傷があり、両手には大きな銃を二丁侍らせている禿頭の大男だ。
なのでその容貌は変態的と言うよりかは異常で危険な佇まいだった。
事実、誰一人声をあげなかった。みんな教室に入ってきた人間をじっと見つめ微動だにしない。
それとも、初日なのは僕と隣の子だけで
周りのみんなはもう慣れっこなのかもなと思った。

いや……もしかしたら隣の女も初めてではなく本当に初日な僕をからかう為、初日のふりをしているのかもなと思った。
この教室では少しの油断もできないのだろうと考えた。

隣の女が言った

「ねえ…なんであの人は裸なの?」

その直後、女の頭が弾けた。
入ってきた全裸の男が銃を撃ったのだ。
銃口に何かサイレンサーのようなものを付けているのかあまり大きな音は出ず、軽いパララララというような音が聞こえた。
それだけで女の頭は無くなっていた、顔も何もなかった。
僕は美人だったのにもったいないなぁと思った。
僕らは三列目にいたのだが彼女に当たるまでの射線上にいた人間にも弾は当たっていたらしく、苦しそうな声をあげ椅子から転げ落ちた。
先生は(正確には先生ではないと思うが)
「私語は禁止です」
と言った。
この教室では少しの油断も出来ないのだろうと考えた。

その後先生は椅子から落ちた生徒の(生徒ではないが)ところまでゆっくり歩いて行き、
銃口を頭に突きつけそのまま引き金を引いた。パララララと軽い音がなり生徒の頭が弾けた。その後もゆっくり処理を続けていき20人ほどいた生徒のうち6人ほど死んだ。

きちんと座らなかった生徒の処理を終えた後、先生は教卓の後ろに立ち
「初日ですがいきなり授業を始めたいと思います」と言った。
僕も初日なのでちょうどよかったなと思ったがもしかしたらみんなも初日なのではと思った。その割にはやけに落ち着いているが、本当に初日の僕も表面上落ち着いているのでみんなもそうなのだなと思った。
先生は黒板に授業の内容を書いていくが題名がすでに『その4』と書かれていた。
初日なのに4番はおかしいと思いさっきの初日という発言はジョークなのではと考えた。だとするとやはり本当に初日なのは僕だけなのだ。この教室では少しの油断も出来ないのだろうと考えた。

先生は一人の生徒を前に呼び出した。

「いいか?球の体積を求めるには3分の4πr3乗…」

先生は授業の内容を話しながら銃を乱射した。僕はかなり昔に習ったところなので逆に為になるなぁと思いながら聞いていた。
教室内のうち5人が死んだ。
さっきのと合わせると11人だ。
残りが半数を切った。
先生が一人の生徒を当てた。
生徒は答えきれなかった。
先生は生徒を撃って殺した。
残り8人になった。
先生が奇跡的に横の生徒達全てが被害に合わず残っている列の横に立った。
銃を乱射した。
横の列は全員死に流れ弾で一人死んだ。
残り3人になった。
先生が黒板に文字を書いてる間、一人がハンドガンを懐から取り出した。
そして一発、二発先生に向けて撃った。先生の体に新しい傷が二つ増えた。右の方の胸の間と脇腹に穴が空いた。先生が振り返って銃を撃った。ハンドガンを持った生徒は錯乱して銃を撃ちまくった。ハンドガンの弾は先生には当たらなかった。先生の銃は弾がなくなっていたらしくハンドガンの生徒は無事だった。先生は教卓の裏に銃をしまい、ボロボロになった長い糸ノコギリを取り出した。ハンドガンの生徒は青ざめた。自分のこめかみに向かってハンドガンを撃ち抜いた。つもりだったが弾は打ち尽くしたようで出なかった。先生がゆっくりと近づいてきた。ハンドガンの生徒は机の上にあったシャープペンシルを喉に突き刺して自殺した。生徒は残り二人になった。もう一人の生徒は先生の質問に答えられず糸ノコギリでバラバラにされた。
教室内に生徒は僕一人になった。
先生が僕に尋ねた。

「前回やったところの問題を答え合せします。答えを言っていってください」

僕は初日なので正直に言うことにした。

「すみません。初日なのでわかりません。前回は何をやったのでしょう」

先生は言った。

「さあ?私も初日なので」
3

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