動画はこちら
https://youtu.be/LzAIxiXzvzQ
以前より時々Twitterの方でBrass Againstの動画を紹介している。
ギターとドラムとブラスバンドの編成で様々なロックをカヴァーする人達である。
この作品集の中でも取り上げたアーティストの曲も多数カヴァーされている。
・Rage Against The Machine
・System Of A Down
・PANTERA
・AudioSlave
・Black Sabbath
歌い手は複数いるが、最近はほぼSophia Uristaという女性シンガーが歌っている。
彼女がオーディション番組でBeatles「Come Together」を歌った時の映像がこちら。
https://youtu.be/0o2hUExAglQ
そして最新曲、Smashing Pumpkins「Cherub Rock」のカヴァー動画がこちら。
https://youtu.be/rfyGADB76RI
私が一番気に入ってるのは、今回のタイトルにした、System Of A Downのカヴァー「Aerials」である。
会社での休憩時間中に、最新動画「Cherub Rock」を視聴した私は、続けて他の曲も聴きたくなり、Brass Againstの曲をシャッフル再生していた。何しろ大抵好きなバンドの知ってる曲のカヴァーであり、ハズレがない。知らない曲なら知らない曲で、新たな発見にも繋がる。好きな曲であるならなおさら、原曲にこだわらず、ライヴバージョンや、他の人のカヴァーを聴いてみるのがいい。カヴァーしている人達の事を好きになったり、原曲の良さの再発見に繋がったりする。
そんなわけで休憩上がりに私は「エアーリアールー、インザスカーイー、ホエンユールーズースマイルマインヂュー、フリーヨアーライーフー」と歌いながら現場事務所に入って行った。同僚が「またか」という顔をした。私は、休憩中に観たBrass Againstの最新動画の感想を述べた。彼らは自分の好きな「あの頃」のアーティスト達のカヴァーを多くしている事を述べた。ボーカルのSophia Uristaの巨大な胸が強調された衣装の事を述べた。胸の事だけ同僚が食いついてきた。実際に口ずさんでいたのは「エアーリーアー、フォーヨーラーイー」といった、適当極まりない鼻歌だった。
私は管弦楽器の音が苦手である。
マジックで何か書く時のキュッキュという音も苦手である。
爽やか青春ラブストーリーも苦手である。
だからきっと、管弦楽器とマジックのキュッキュ音だけで作られた爽やか青春ラブストーリーっぽい歌詞の曲を聴くと死ぬかもしれない。
死にたくはない。
苦手は克服していきたい。
でもマジックの音と爽やか青春ラブストーリーは克服しようがない。
でもBrass Againstを聴くのは苦痛ではない。いくつか理由を考えてみた。
・好きな曲をたくさんカヴァーしているから。
・ギター演奏が大人しい分、トム・モレロの変態ギターソロ部分をサックスなどが暴れまわっていたりして、聴いていて面白いから。
・苦手な管弦楽器への苦手意識を消してくれそうだから。
・次第に楽曲選択やアレンジの面白さだけでなく、Sophia Uristaの歌声にハマってきたから。
などなど。
今日も昼出勤で一番暑い時間帯に外を歩いていたが、日傘を差しつつBrass Against版「Walk」を聴きながらだったので、苦もなく歩けた。PANTERAバージョンなら熱中症確定である。
小説的な文章を書いてない。
The Birthdayのニューアルバム「サンバースト」ばかり三日間聴き続けた。
「ラドロックのキャデラックさ」と繰り返し歌いながら仕事をしていても、いつもの事かとスルーされた。
そろそろ他のを聴こうと思ったら、動画のサムネイルのSophia Uristaの顔が浮かんだ。
昼出勤の出かけ際、会社は休みだと勘違いしていた息子が号泣した。一日中遊べると思っていたらしい。そんな事もあったんだよ、と十年後にでも話せるだろうか。
退社時期を決定した会社の中で働いていると、過去の風景の中で動いているような錯覚に陥る。ノートパソコンも買ったし朝五時に起きて何かしら執筆するんだ、と目覚ましをかける。毎朝二度寝して六時半になっている。
(了)