不意にこの世の予定調和が乱れ
アリスとテレスがこの世によみがえりました
2人は超古代文明の学者さんで
アイスクリーム理論を世界に広めた人でした
しかし神様はそんな事は許さずに
アリスとテレスは魔物に変えられてしまったのです
人を食べないとおなかが減ってしまうので
アリスはジュンスカを好きな婦女子を食べました
人を食べないとおなかが減ってしまうので
テレスはイグアナが好きな女の子を食べました
2人は悩んで悩んでとても苦しみながら
「こんな事をするために蘇ったんじゃない」
とつぶやいた
ネズミが病になったらネズミ病院に行けばいいのです
ソラマメが死にたくなったらぱちんと弾ければいいのです
タンポポが飛びたくなったら綿帽子を飛ばせばいいのです
人が泣くたくなったら海が出来るまで泣けばいいのです
だがしかし魔物になった2人には人食べる事しか出来なかったのです
幸運はそれから28日後の朝に起きました
昔の綺麗な空気の中で生きていた2人は
現代の汚い空気の中では
生きられなかったのです
アリスは指先からドロドロ溶け出した
テレスは足先からドロドロ溶け出した
2人はコレで死ねることを喜んで
「人にとって死ぬことは喜ばしいものだな」
とつぶやいた
二人はドロドロと溶けて
もとの形が分からなくなった
その中から婦女子と女の子がゾロゾロと出てきて
こうつぶやいた
「アイスクリームみたい」
2人は帰りの駄菓子屋で
クリスピーナを2つずつ買った