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7月18日

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脳から溢れ出して

放火したい夜は

いつも通りの嘘で

被害者を取り繕う


カッターナイフ

野菜を切ってるのか

自分の指を切ってるのか

動物的錯乱


模範解答は得意

発言全部がごまかし

「将来の夢は」聞かれたら

「詐欺師です」答える 

剥き出しの憎悪


カッターナイフ

野菜を切ってるのか

自分の指を切ってるのか

動物的錯乱

生存本能

絶叫
幻聴 幻覚

「地獄に堕ちろ」

幻視 幻覚

「はやく死ね」


幸せそうに歩く親子

片手の風船

殴りたい衝動に駆られた

未来を奪ってやりたい


知ったかぶって

何様のつもりだよ

誇れるもんなんて

手首の傷だけだろ

くだらない不幸自慢


歪んだ自己愛

明日に走れって

明日なんて今日より

キツいだけだろ


消せるさ

消せるさ

未来は 消せるさ


夜の街 路地裏で

ゲロを吐いた親父

側の14歳の女の子


くだらない慈悲を込めて

思考を止めろと

自分の頭を殴るが


歪んだ自己愛

希望を求めろって

幸せなんて最初から

どこにもないだろ


消せるさ

消せるさ

未来は消せるさ

いつだって 
36, 35

  

俺は俺の心でいる為に

何人も人間を犠牲にしたんだよ

俺は俺の心でいる為に

君を蹴り落としたんだよ
国境で死んだアリ


あなたは羽虫に

感情移入しますか

羽音で叩いた羽虫に

お葬式はありますか

誰かが涙を流しますか


そういうことなんだろう


国境で死んだアリ
38, 37

  

光る雲

沈む海

「人間らしさって

 傷付けあうことよね」

叫びたいだけ


廃人も

口を閉じた

静かな地球儀

回す夜に


黒い心

引き裂いた

光の雲

操る人間の

腐ったプライド


「人間らしさって傷付けあうことよね

 だから私とあなたは、どちらかが諦めるまで

 口喧嘩すればいいの」

叫びたいだけ


「私とあなたは分かり合えないから

 どちらかが死ぬまで、お互いの欠点を挙げて

 責め続ければいいの、それが人間らしさなの」

叫びたいだけ
浮ついた 夜になる

頭が考え事をやめると

血湧き肉躍る 口笛を聞く

頭を青色に染めた

文学少年 若気の至り

通学路に刃物 そんな勢い


「生き残れ 刺すな

 生き残れ 刺すな

 生き残れ」


フラついた 夜になる

理不尽を嫌う空気

やり場のない 焦燥感

赤信号の通行路を

駆け足 車を潜り抜ける

迷惑な遊び 一瞬だけ笑う


頭を青色に染めた

放蕩少年 成れの果て

壁を殴りつける 穴を空ける

貫通した先から 誰か眺めてる


その空洞から

血湧き肉躍る

口笛を鳴らす

7th ジミヘン


「生き残れ 刺すな

 生き残れ 刺すな

 生き残れ」
40, 39

  

あなたみたいな人間と

喋ることなんてありません

そうなら最初から近づかないで


あなたみたいな人間に

堕落した人間になりたくない

そうなら最初から期待しないで


あなたみたいな人間に

ガッカリした自分が恥ずかしい

そうならもう話しかけないで
希望をよこせ

発狂したように

白い肌で君は

憎しみあう毎日


鍵をつけた部屋

ペンキの匂い

飛ぶ記憶

胃洗浄の日々


勝たないで

負けないで

そのままでいいって

勝手に押し付ける

そのプレッシャーで君は

いつもより多く飲む


木庭の色

鳴るのは木琴

日曜日を告げる

微妙な距離感

君の泣き顔

泣き顔
42, 41

  

説明を省いて

簡単に言うなら

生きているだけで

奪ってしまうのが嫌


僕の幸福が

誰かから奪った盗品

現実逃避のなれの果て

生きているだけで場所を取る


陳腐な話なんだ

透明になりたいな

あなたの迷惑にならず

透明になりたいな


色のない絵

文字のない小説

嘘のない会話

裏切りのない交友

兵器のない国交

悲鳴のない奴隷

怯えない人付き合い

無邪気な子供


透明になりたいな
忘れていく感性

古びた哲学

どこまでも続いてるようで

自分の中でしか完結してないな

なあ


青空と頭痛

後ろめたい行き道

どこまでも繋がってるようで

自分の中でしか完結してないな

なあ


気にもせずに

時間は僕を

置き去りにするだろう


盗み食いした子供

朝食を買う金がない親

痴呆症が進む老人

みんな 泣いてる


どこまでも続いてるようで

自分の中でしか完結してないな

なあ


気にもせずに

時間は 僕を

置き去りにするだろう
44, 43

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