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僕と僕のあいだで(あるいはパート2)

世間っていうのははみ出しものに厳しくできているらしい。特に僕みたいなろくでなしには。そんな世間にはゲロを吐きかけてやれと思ってるんだけど、胃の容量には限界があって、世間の全てを覆い尽くすほどには吐けないのがなかなか悔しい。
世間は世界より広い。世界は世界そのもので、世間は人の間で現象する場所だからだ。一人の現象は時には世界そのものより世界そのもので、世界より大きな世界になることがあるらしい。ヴァン・ゴッホの向日葵は実際の向日葵よりも向日葵らしい、とかそんな理由で。誰か偉い人が言っていたから、多分確かなんだろう。
じゃあ僕の世間は? 僕には誰もいない。何処でもない国の王様だ。王様は奴隷の奴隷だとか、これもなにか偉い人が言っていたけど、誰もいない国の王様は真に王様なんだろうか? 自分の影以外領地を持たない僕にはわからない。
そんなわけで、僕は誰かが憎いわけじゃないし、世界そのものに対しては悪感情を抱いていないんだけれども、世間ってやつがちょびっと嫌いだ。関係性ってやつが悪いのかもしれない。僕が変われば、世間も変わるけど、それはできない。なんたって僕は僕だからだ。そもそも生きるのが大変すぎて、そんな余裕もないし。
そうして僕は今日もお酒を飲んで、目に映る光景を変える。そうしなければ生きるだけでも大変だから。そうあるべきだから。そうしようとしたから。そうと決めたから。
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