待てど暮らせどゴドーは来ないから
あの時ああすれば、こうすれば、が、毎晩のように枕元でささやく。
それは今日のことだったり、10年以上まえのことだったり。
時間は経つごとに風化するのじゃなく、益々重荷になる。
何層も積み重なったあれか、これかは動かせないほど。
どんどんと上塗りされて真っ黒くなっている。
自分への不誠実さなのか、不器用さなのか。
兎に角自身への失望でどんよりした日々。
それは今日のことだったり、10年以上まえのことだったり。
時間は経つごとに風化するのじゃなく、益々重荷になる。
何層も積み重なったあれか、これかは動かせないほど。
どんどんと上塗りされて真っ黒くなっている。
自分への不誠実さなのか、不器用さなのか。
兎に角自身への失望でどんよりした日々。
月を撃つ。ばん、ばん、ばん。
月に吠えるよりは建設的に、月を撃つ。
ばん、ばん、ばん。
人々は見張っている---見据える人々を。
何かを待っている---既にそこにある何かを。
鈍重に光る月はのっしりとしながらも
幾分か陰りを見せてゆっくりとのしかかる。
こんな歌が流れている...あの夢と同じように、こう歌っている。
なんで僕らは眠っているんだろう?
そうしてまた月を撃つ。ばん、ばん。
月に吠えるよりは建設的に、月を撃つ。
ばん、ばん、ばん。
人々は見張っている---見据える人々を。
何かを待っている---既にそこにある何かを。
鈍重に光る月はのっしりとしながらも
幾分か陰りを見せてゆっくりとのしかかる。
こんな歌が流れている...あの夢と同じように、こう歌っている。
なんで僕らは眠っているんだろう?
そうしてまた月を撃つ。ばん、ばん。
やばい鬱が、やわらかい鬱が、やさしく伝染してくる。
鼓動がとにかく鬱陶しいから、うろんげに息をする。
煙草はやさしい香りで、空気よりはよっぽどマシ。
深刻な目つきであたりを見回す。
横になったって何も良くはなりはしない。
ただ安寧を求めてるだけ。具合も悪さは変わりない。
横を見ても前を見ても自分自身。さてもさても。
鼓動がとにかく鬱陶しいから、うろんげに息をする。
煙草はやさしい香りで、空気よりはよっぽどマシ。
深刻な目つきであたりを見回す。
横になったって何も良くはなりはしない。
ただ安寧を求めてるだけ。具合も悪さは変わりない。
横を見ても前を見ても自分自身。さてもさても。
あれこれ考えて生きることは、ただ生きることに対しての重荷。
シオランなら「それは投げ出せる覚悟だ」とか言うかもしれない。けど、兎にも角にも重い。投げ出せないほどに。
僕らが縛られている色々なものは、僕らにはもう把握しきれない。
魔術を学んだって無駄だろう。天候を変えて運命すら読んでも、自分は変えられない。
先日、空に浮かぶ鯨を倒した勇者も、落ちてきた残骸に潰されて死んだっていう話だ。
漁師たちはおこぼれに与かって、死骸を高く売りつけている一方で。
役割を果たすことが大事なのだろう。だから僕は兎に角飲む。足元の川が海になるまで吐いても足りないほどに。
シオランなら「それは投げ出せる覚悟だ」とか言うかもしれない。けど、兎にも角にも重い。投げ出せないほどに。
僕らが縛られている色々なものは、僕らにはもう把握しきれない。
魔術を学んだって無駄だろう。天候を変えて運命すら読んでも、自分は変えられない。
先日、空に浮かぶ鯨を倒した勇者も、落ちてきた残骸に潰されて死んだっていう話だ。
漁師たちはおこぼれに与かって、死骸を高く売りつけている一方で。
役割を果たすことが大事なのだろう。だから僕は兎に角飲む。足元の川が海になるまで吐いても足りないほどに。
無言。
煙草を吸う。酒を飲む。どんどん消費する。それが自分なんだろう。
煙のような一生、吐く息のような一生。
煙と酒混じりの僕の吐息。
本当に言いたいことは、きっと何一切言えない。
言える言葉が無いからだ。
道はできない。過去はただ在る。今に無い。海は常に、空は香り。
ここから遠くは今向こう。
煙のような一生、吐く息のような一生。
煙と酒混じりの僕の吐息。
本当に言いたいことは、きっと何一切言えない。
言える言葉が無いからだ。
道はできない。過去はただ在る。今に無い。海は常に、空は香り。
ここから遠くは今向こう。
書こうと思った言葉は、途端に耳の端からこぼれていく。
たまにはいい言葉があったりするのだけれど、酔っ払っているからその評価は不確実。
銀色に空はたちのぼり、とこしえはいまいずこ。
何を語っても何も語らず。
兎に角、眠気がひどいから、今日のところはおやすみだ。
たまにはいい言葉があったりするのだけれど、酔っ払っているからその評価は不確実。
銀色に空はたちのぼり、とこしえはいまいずこ。
何を語っても何も語らず。
兎に角、眠気がひどいから、今日のところはおやすみだ。