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カタレプシー

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カタレプシー

遠い道なりに歩んでいる
僕の爛れた内部へ蟻が湧く
消えた劣等感が君を撃つ
信じられないような嘘をつく

どうしようもないほど暗い部屋の中
誰も知らないそんな歌を吐く
一人傷の癒えない夜の淵
笑う気の無いため息を
つく

何でもないようなことばかり
窈窕目指す操觚の憂鬱
延々続く未来が底をつき
一瞥すらできない事象の顛末
連続性などとうに投げやりで
届く手を伸ばすほど馬鹿らしく
沈む朝日に弔い凛冽の
消えたいと願うのは君のせいだ

もういいよもういいよ
もういいんだもういいんだ
さあ
稚気な怨嗟を振り翳して
コンプレックス武器に踊り出して
眠気がどうにも覚めないようで
洒脱な真偽書き直して
鷹揚はためく邪僻に挙って
(言葉にならない事を吐く)

何でもありなこの煩雑の
見えすいた依拠に縋りついた
虚心坦懐に酔ひもせず
潜る傀儡と踊る蠢動の痴態
蓋然性すらすでに飽々で
不埒な鼓動など認めずに
昇る月に詠み上等の
誰もいない日に君を見た

もういいよもういいよ
もういいんだもういいんだ
さあ
断ち切れない過去振り返って
深々と吃る未熟の果てに
前頭葉から漏れ出てるようで
くだらない笑み合わせだして
誰にも見せない本心語って
(一人きりの夜泣きじゃくる)

遠い道なりに進んでいく
君の腐った身体に蝿が湧く
死んだ全能感が僕を笑う
信じられるような明日を向く
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