愛
親愛なる父上と母上が
今日も今日とておっぱじめる
ちんぽとまんこの大決戦を
静かな夜を切り裂くような
乱れ狂う両親の喘ぎ声は
扉と廊下に隔たれた
僕の部屋まで丸聞こえ
軋むベッドは愛の鼓動だ
肉は弾けて空気を揺らした
父はただただ規則的な運動を繰り返し
肉壺と化した母を突きはべらせる
布団を頭にかぶりながら
イクイクという叫びを聞きながら
暗闇の中、僕はこの世の真理と対峙する
おちんぽがおまんこに女の喜びを入力することにより
この世界には新たな生命が出力される
僕もかつてはエクスタシーに祝福されたひとつの命
誰もがかつてはエクスタシーに祝福された
エクスタシーに祝福された人々が学校に通い
エクスタシーに祝福された人々が会社に勤め
エクスタシーに祝福された人々がこの世の中を歩き回り
新たなるエクスタシーを求め交わるのだ
お父さんとは孕ませ済みおちんぽこの別名であり
お母さんとは出産済みおまんこの別名である
楽しいことも苦しいことも気持ちいいことの先にある
セックスとは通過点
本能に刻まれた折り返し地点
僕らはその絶頂を目指すようにできている
絶頂に達した後も人生は続く
成した子を育てる番が廻ってくる
イって帰ってくるまでが遠足だから
1+1が3以上になることが生命の本懐だから
すでにイってると泣き叫ぶ
母の雌穴を暴力的に突く父のムスコに思いを馳せて
息子の僕は愛を感じた
父のムスコの化身が僕だ
布団の中のまどろみは
まんこの奥の子宮のようだ
世界の仕組みはパンパンと心地よいリズムを刻みながら
胎児の僕を眠りに誘った
夢の中、大きくなった僕のムスコが
誰かのまんこに喜びを分からせる
自分のムスコの化身を作る
息子か娘をパコパコ作る
ブチまけた愛情には責任が伴う
僕たちは獣であり、同時に賢者だ
命の鎖はこうして明日へと紡がれる
世は全てこともなし