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キャラクター人気投票結果発表

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 ひっそりと始めたキャラクター人気投票の結果は以下の通りです。
117, 116

  

 この小説のUUで6名の方から投票をいただけたのは嬉しい誤算ですね。
 ただ、日付が変われば再投票できるシステムにしたほうがもっと票は集まったかなと少し後悔はしていたり。
 第七章から登場するキャラクターもたくさんいますので、完結までにあと一回は人気投票をしようかなと思ってます。

 以上の結果を踏まえて、まず6位の3名と9位の4名の簡単なキャラクター設定について。

■9位 最上環奈 1票
 ツボミ一派のヒーラー。北第一校舎編でも楽園編でも回復役として活躍。
 同じくツボミと行動を共にしている藍実に比べると、東城一派の毒牙にかかっていたこともあり消極的。そして自分だけがいち早くツボミに救出されたことに負い目を感じているというキャラクターでもあります。
 積極的に動くタイプのキャラクターじゃないので、ストーリー上は便利なヒーラーとしてのポジションから逸脱していませんが、今後彼女も決断を迫られる場面が出てくるのかなと思います。

■9位 根岸藍実 1票
 メタ的に言うと、北第一校舎編においてツボミ一派と東城一派が膠着状態にある理由付けとして彼女の『通行禁止』を出しました。
 お団子ヘアという分かりやすい外見的特徴があるおかげでFAにも描いていただけましたね。
 環奈が消極的でツボミは立ち位置としては敵に近いので、何気に陽日輝と絡ませるシーンが多くなりました。
 陽日輝に好感を抱きつつも、生徒葬会を生き抜くためにツボミに従うことを選んでいて、なおかつツボミに切り捨てられる懸念もしているリアリストです。

■9位 月瀬愛巫子 1票
 だいぶ初期から出してるキャラクターで、デスゲーム物における「ゲームに乗った」ポジションです。一応設定上は全校生徒中トップの美人。あとメガネ女子。
 初期から出したのは終盤の強敵枠として描写を積み重ねていくためだったんですが、正直初登場時がピークになってる感は否めない……
 『身代本』による膨大な残機で死ににくくはなってますが、本人の身体能力が高くないこともあり立花百花、楪萌、嶋田来海&御陵ミリアとことごとく辛酸を舐めさせられてます。
 早宮瞬太郎とのラブコメ路線も少し考えましたが、愛巫子が絆されるビジョンが浮かばなかったのでやめたりと、愛巫子関係はだいぶプロットを変更しています。
 百花と組むことになったので本格的に活躍させたいですが、美祢明との戦いでもやっぱりやられ役という……このままで終わらせたくはないキャラクターですね。

■9位 東城要 1票
 コンセプトは「主人公より格上の敵」「中ボス」。
 第三章におけるボスキャラのポジションであり、その後も複数の生徒にたびたび名前を挙げられるほどの強敵です。
 取り巻きを従えて女子生徒を奴隷同然に扱うという、やっていることの非道さは作中でも屈指ですが、陽日輝・クロエとのバトル自体は、フロア移動が頻繁に入ったりと書いていて楽しかったです。僕が個人的にベストバウトを選ぶならこの戦いですね。

■6位 久遠吐和子 2票
 仲良し三年生トリオの一人で、フィジカル面で頼りない二人に代わって前衛担当。
 背が高くて一人称が「ウチ」のバレー部女子、という属性は割と好きです。
 作中でも描写しましたが、本来なら来海やミリアとはグループが異なるタイプでありながら、来海やミリアと親友同士というのが個人的にはエモです。
 岡部丈泰、飛沢翔真、滝藤唯人と割と厳しいマッチメイクになりながら、ミリアの助力を得たり相討ちだったりしつつも実力以上の戦果を挙げているのは、友情の賜物といっていいと思います。
 ちなみに名前は「叶和子」のほうが漢字の意味合い的にも良かったかもしれないですが、字面が「吐和子」のほうがいいなあと思い初期設定から変更しました。
 糸を吐く能力持ちでもありますし。

■6位 御陵ミリア 2票
 仲良し三年生トリオの一人で後衛担当。
 自己肯定感が低くて日常的に売春を行っていた、色白で華奢な薄幸女子、という属性も割と好き。というか仲良し三年生トリオはみんな好きです。
 来海に売春現場を見られたときの回想は短いながらも気に入っているシーンです。
 吐和子、来海を失い、一人残されたミリアがこれからどう生き抜いていくか。
 そこは第七章でしっかり描かなければいけない要素の一つだと思います。
 ていうか生徒葬会以前のこの三人を主軸にした青春小説を単体で書きたいくらいなんですよね。
 もしかしたら書くかもしれませんが、「でもこの三人結局死別するんだよな……」って悲しくなりそうなので保留。

■6位 星川芽衣 2票
 第四章における重要キャラクターで、陽日輝の心に決して浅くないものを刻んだ人物。
 何気に、陽日輝と友人というわけでもないけどまったく縁が無いわけでもない距離感の、異性のクラスメイトというポジションは他にいないですね。
 個人的に、第四章での陽日輝と芽衣のやり取り全般は好きなシーンなので、決して出番が多いわけではない芽衣に2票入っていたことは嬉しいです。
 藍実とテニス部の先輩後輩で、「アイミン」呼びしていたりと親交があるんですが、そのあたりをもう少し描いていてもよかったかなとも思います。
 あと、実は第四章で死なずに本編における相川千紗のようなポジションになる案もありましたが、その場合は楽園編で陽日輝を庇って落命する予定でした。
 どちらにしても陽日輝の心に影を落とす立ち位置なので、悲しい役回りではあります。

 5位以上のキャラクターについてはより詳細な設定を公開すると予告しておりましたので、そちらは次話更新時以降に公開していきます。
 今後も生徒葬会をよろしくお願いいたします。
 今回は単独5位のツボミの詳細設定のみ更新します。

■5位 若駒ツボミ 3票
 中性的な容姿にショートカット、無骨な口調と、ビジュアルコンセプトは「男装の麗人」。
 北第一校舎編でも楽園編でも協力はしてくれているので、一応は味方サイドにいる場面が多かったですが、陽日輝たちが生還するためには、ゆくゆくは倒さなければならない相手です。
 生徒葬会以前は体育委員会所属(体育委員長)ですが、運動部には所属していません。とはいえ体育の授業では同学年の女子でも五本の指に入る成績なので、運動神経が良いことは周知されています。
 ボクシングジムに通っていますが百花に対して語っているように趣味の範疇です。
 精神構造はサイコパスに近いですが、情は希薄ながらあります。
 地力では上回る百花を二度敗走させているように、その精神性がもたらす冷静さと冷酷さが強みです。
 一方で、恐らく東城要との相性はあまり良くないと思われます。身体能力で負けているのに加えて、百花のように情で揺れるタイプではないため、『斬次元』を当てることができれば勝ち、その前に距離を詰められると負け、のようなシビアな戦いになることが考えられ、ツボミも環奈救出時の手合わせでそれを確信したため、東城との直接対決を避けました。
 ツボミにとって陽日輝はネギを背負ってきたカモだったわけです。
 立花繚とは元恋人であり、作中でも言われているように肉体関係もありました。
 とはいえ繚のツボミに対する感情は畏敬が強い感じで、ツボミのほうも、容姿が良く運動神経も良く「立花百花の弟」であるという点で繚と「付き合ってもいいか」くらいの感情で付き合っていたので、そう長続きはしていません。
 ちなみに繚が初めての恋人ではないです。プレイボーイの繚や、不特定多数と関係を持っていたミリアほどではないですが経験は豊富なほうです。
 とはいえ、異性だと繚レベルにスペックが高い相手としか交際はしていません。
 「異性だと」というのはどういうことかというと、恐らく本編で明かすことはなさそうな設定なのでここで公開しておくと、ツボミは両性とも性愛の対象です。
 同性の場合は年下の可愛い系がタイプで、スペックの高さは求めません。
 藍実とは成り行きで肉体関係がありますが、東城一派の慰み物にされていてそういった行為にトラウマがある環奈には手を出していません。
 凜々花のことは藍実や環奈とは違い「安藤」と苗字呼びですが、それは陽日輝との間に強い絆があることを見抜いていて自分になびかないことを理解しているのと、可愛い系ではなく美人系であるためツボミのタイプからは外れているのが理由だったりします。
 生徒葬会では機能性重視でスカートではなくジャージを履いていますし、休日もボクシングジムに行ったりジョギングをしたりして過ごしているのでジャージが多いですが、私服は意外とボーイッシュ系ではなくガーリーだったり。

 次回は2位の3名の詳細設定を更新したいと思います。
119, 118

  

■2位 嶋田来海 4票
 仲良し三年生トリオの一人で、中核になっていたのが彼女です。
 癖毛で手入れしていない眉、という垢抜けない容姿ですが磨けば光るタイプ。
 多分同級生男子に一人か二人、密かに来海推しって奴がいます。
 オカルト同好会所属という要素は、最近の話で夜久野摩耶視点でチラッとだけ出しましたが、本編ではあまり活かせてなかったなと反省してます。
 仲良し三年生トリオは、来海がミリア、吐和子とそれぞれ親しくなり、その後でミリアと吐和子を引き合わせた形なので、そういった意味でも中核となる人物です。
 彼女に与えられた能力『偏執鏡』はかなり便利な能力で、早い段階で全校生徒の顔と名前が載ったアルバムを入手したことで生徒葬会の参加者全員の状況が視認できる状態でしたが、同じ索敵系能力である相川千紗の『暗中模索』に比べると守りより攻めに向いた能力ですね。
 能力の関係で吐和子やミリアのように直接戦うことがなかったので、本編での描写が少なくなってしまった感はありますが、本編で描いていない部分で一番活躍していたのは彼女です。
 『偏執鏡』を活用して他生徒とのニアミスを回避したり、ミリアが峠練二らと接触する際に彼らを探したり、陽日輝たちと同盟を組むために彼らがどこにいるか探ったり……
 『楽園』から脱出することはできたものの、月瀬愛巫子の毒牙にかかって命を落としてしまいましたが、このときの来海の機転がなければミリアも十中八九死んでいたと思います。
 トリオの精神的支柱であると共にブレインでもあった感じですね。
 来海がいなければ、吐和子とミリアは本編ほどの活躍はしていなかったと思います。
 すでに死亡したネームドキャラの中では、一番もっと色々描写すべきだったなと後悔しているキャラでもあり、ミリアの回想等で少しはカバーできたらなと考えています。
 ちなみに私服は森ガール風。
 趣味はオカルト以外だと偉人の伝記を読むこと、自室に置いているサボテンの世話。
 夏休みには吐和子にミリアともども誘われてビーチバレーをしたり、逆に吐和子とミリアを誘ってB級ホラー映画を観たりと充実した高校生活を送ってました。
 生徒葬会がなければ、大学は学力的にバラバラになりそうですが、それでもそれなりの頻度で一緒に遊んでいただろうと思います。
■2位 四葉クロエ 4票
 銀髪美少女。
 主人公(陽日輝)とヒロイン(凜々花)に次ぐポジションのキャラとして登場させたので、2位タイに入ってくれて嬉しいです。
 バトル・ロワイアルでいうところの川田のポジションですね。
 書く上では割と書きやすいというか便利なキャラで、「ですわ口調なので他キャラとの区別が付けやすい」「能力の使い勝手が良いので戦闘でも活躍させやすい」「陽日輝や凜々花に言わせにくいドライな台詞を任せやすい」などの理由から重宝しています。
 特に戦闘面では、東城要戦・霞ヶ丘天戦ともに凜々花ではなくクロエがパートナーになっていますが、その代わりヒロイン的な側面は薄くしています。陽日輝にそういう矢印を向けていないのは、それやると相川千紗とも被るというのもありますが、一番は凜々花との役割分担ですね。
 クロエに関してはまだ内面の描写はあまりしていないですが、物語も終盤ですのでそのあたりはこれから描いていくと思います。
 ちなみに目を引く銀髪なので校内でも割と有名人ですが、同級生、特にクラスメイトとは普通に良い交友関係を築いています。クールキャラというわけではなく意外と親しみやすいタイプで、生徒葬会という状況でなければ陽日輝とのやり取りももっと柔らかくなっていると考えられます。
 キャラクター紹介のステータス表で生存術10ですが、実は料理や手芸、図画工作等の家事系スキル全般に秀でているほか、スキーや水泳も得意と割と万能タイプです。
 善良な人間に対しては呆れながらも内心好ましく思っていて、陽日輝や凜々花に打算を超えた協力をしているのもそのためです。
 逆に、一物を抱えている人間にも目敏く気付くので、ツボミのようなタイプとは相性が悪いです。
 あと、実は音痴という弱点(?)がありますが作中では触れることはないと思います。
 割と多趣味で、先述のスキーや水泳に関連してスノーボードやダイビングも嗜むほか、クラシック鑑賞からテレビゲームまで色々やっているので雑談のバリエーションは多く、クラスメイトと仲が良いのにはその辺りも関係しています。
 それでも入れ込みすぎることはなく周囲と一線は引いていたのですが、生徒葬会において陽日輝と凜々花に惚れ込んでしまった形です。
 まとめると、クロエは本人が思っている以上に真面目で、良い奴です。
121, 120

  

■2位 暁陽日輝 4票
 この物語の主人公。
 スポーツ少年からグレて喧嘩三昧という中学時代を経て、高校時代は相川千紗たち悪友とたまに学校を抜け出してラーメンを食べに行ったりゲーセンやカラオケに行ったり、ボイラー室や裏山の小屋を秘密基地にしてたむろしたりという、微笑ましいレベルに落ち着いています。
 作中で容姿の描写はあまりしていませんが、戦闘で活躍している通りフィジカルエリートではあります。スポーツも格闘も校内トップクラスには一歩及ばないだけでそれに次ぐレベル。
 生徒葬会では凜々花と行動を共にするうちに彼女を本気で好きになっていましたが、もし生徒葬会が開会されなければ学年も違えばコミュニティも遠い凜々花とは知り合うことすらないまま、悪友たちと怠惰ながらも楽しい高校生活を送っていたと思われます。
 その場合は、クラスメイトの星川芽衣あたりと付き合っていたかもしれません。千紗とは、一度告白を断っているのに加えて日宮誠の想いも知っているので遠慮すると思います。
 生徒葬会においては、自分たちを殺しにきた相手には割り切って手を下せますが、そうではない人間を見捨てたりするのは苦手で、凜々花やクロエよりもその辺りは甘いです。とはいえその甘さは優しさでもありますし、土壇場での爆発力にも繋がっています。
 その爆発力で時に格上にも打ち勝つ強さは、スポーツ少年時代から片鱗があったようです。
 とはいえ、生徒葬会のような極端な状況でもなければ本当の意味で本気になるタイプではないので、スポーツもそこそこのレベルで頭打ちしていました。何のスポーツをやっていたかはハッキリとは決めていませんが、サッカーあたりではないでしょうか。そこは決めとけよって感じですが、ストーリー上重要な部分ではないので……
 内面の話をすると、割とフェミニスト寄りではあります。特に下級生に対しては甘いところがあり、一年生女子を「ファーストネーム+ちゃん付け」で呼んでいるのもそのあたりから来ています。
 趣味はボウリングと釣りで、ボウリングは千紗たちとちょこちょこやっています。釣りは小さい頃に父親に連れて行かれたときからやっていて、休みの日に仲間と遊ぶ予定が無いときなどは一人でも行っていたようです。
 ちなみに、陽日輝が精神的に屈強なのは間違いないのですが、生徒葬会における活躍は凜々花との出会いが大きく、それがなければ、つまり『凜々花を守る』という目標を与えられていなければ、友人を手にかけた苦悩を今より強く感じることとなり、どこか精彩を欠いていたと考えられます。
 逆に言えば、自分が心から叶えたいと願う目標さえあれば実力以上のパフォーマンスを発揮するタイプというわけです。
■1位 安藤凜々花 5票
 この物語のヒロイン。
 茶色がかった黒髪をポニーテイルにしたツリ目の美少女で、身長は160cm。
 トップ絵にもたびたび描いてますので作品の顔といっていいキャラクターです。
 凜々花についてはぶっちゃけると最初はヒロインにする予定のキャラではありませんでした。陽日輝との殺し合いで死ぬか、もしくは逃げ延びてたびたび陽日輝の命を狙うライバル枠っぽいキャラになるかのどちらかで考えていて、描いているうちに「この子ヒロインにしたほうが面白そうだな…」ってなって処遇を変更しています。
 初期の凜々花見ると言動も今よりぶっ飛んでますね。少しズレたところがあるという設定は最近では死に設定になってます。
 まあ、凜々花の場合は陽日輝と恋仲になることで陽日輝以上に変わったというのもあります。それがなければ天代怜子の仇を討った後は殺し合いの渦中で死んでいたことでしょう。
 ゲーム部の部員で、カードゲームやボードゲームは基本的にどれも好き。中学時代からの親友である怜子とは、高校生になってからも仲の良い友達でしたが、テーブルゲームにはあまり興味がなかったため一緒にゲーム部に入ろうという凜々花の誘いは断られてしまってます。
 怜子は吹奏楽部に所属していますが、凜々花も中学時代は部活の選択肢が少なかったこともあり、吹奏楽部員でした。楽器の腕は凜々花、怜子どちらも可も無く不可も無く程度だったようです。
 好きな食べ物はシュークリームで、コンビニに寄るたびに買っているので怜子には呆れられていたとか。
 陽日輝と行動を共にする前は比較的積極的に殺し合いに参加していたように、割り切るということに関しては陽日輝より得意です。しかし陽日輝が逆境で爆発力を発揮するタイプなのに対し、凜々花はどちらかというと逆境は不得手です。根がネガティブ寄りなのでしょう。
 交友関係は狭いわけではなく、問題も抱えていませんが、怜子以外とは特別親しいというほどではなく、広く浅い人間関係でした。心を許した相手以外には一線を引くタイプです。
 四葉クロエとも生徒葬会以前は友人とまではいかない間柄でしたが、今では信頼しています。また、相川千紗とはお互いに姉妹のように思うほど打ち解けています。
 凜々花自身の『親友の復讐』という一大目標は楽園編で達成されていますが、ここから先は生徒葬会も終盤戦に入り、生き残っている生徒たちも次々に脱落していく展開となりますので、凜々花のヒロインとしての側面は強くなっていくかと思います。
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