50・楓ちゃんと朝チュン???
「……んンッ……」
重ねた唇の間から楓ちゃんの舌に押し出され僕の口にポカリが流れ込む。
ゴクリ
飲み込むと水分が体中に染み込むのを実感した。
「お兄ちゃんまだ欲しい?」
「うん」
チュ 「……んンッ……」 ゴクリ チュ 「……んンッ……」 ゴクリ……
と何度も口移しを重ねてようやくコップ一杯のポカリを飲んだ。
体の熱がやわらいだ気がするが、それでも体は動かない。
「お医者さん呼んでくる!!」と楓ちゃんが言うが僕は止めさせた。
こんな暴風雨の中を歩けばどうなるか分からない。
「ダメだよ、ハァハァ……楓ちゃんが……いないと……寂しい……」
「うん、じゃあずっと一緒にいるから安心して」と泣きながらぼくの胸に頭をくっつけて言った。
ザアアアアアァァァアア
いつの間にか寝ていたようで目を開けると夜になっていた。
窓からは暗い雨雲がかすかに見える。
まだ停電中なのだろう町は灯りも無く暗いままだ。
窓を背に楓ちゃんの影法師がすっと立ち上がる。
楓ちゃんはTシャツを脱いで、ブラを外す。
重力を無視したかのようなツンと上を向いた小学生にはあるまじきおっπがシルエットでもハッキリと分かる。
そして体を屈めて……パンツを脱ぎ捨てると……僕に近づいた!!
え!?え!?これ夢!?どゆ事???
楓ちゃんはベッドに上がると僕のパジャマのズボンを下ろして、Tシャッターをめくった。
いやァァァ///楓ちゃん!!!
僕の上に全裸の楓ちゃんが覆い被さる。
「かかかか楓ちゃん……」
まだ弾力に乏しい生πが僕の胸板に押し付けられる。
このコリッとした二つの小さな固い突起は……
「お兄ちゃん、起きた?」
「な……何してるの?」
「こうやって裸で抱き合ったら熱が下がるの。小さい時ママがよくこうしてくれた」
そう言って両腕を僕の首に優しく巻き付ける。
ひんやりとした楓ちゃんのスベスベの体は気持ちよく、僕の体温は奪い取られていくようだった……
チュンチュン
再び目を覚ますと朝だった。
薄日が差していて雨音は聞こえない。
視線を下げるとTシャツもズボンも元通り。
あれは夢だったのか? あんな恥ずかしい夢を見るなんてきっと熱のせいだ……
熱……熱はどうやら下がったようで頭のふらつきは消えていた。
起き上がろうとしたがやはり首から下は動かない。
はぁ、と大きなため息をつくとキッチンから
「お兄ちゃん、起きたの?」とエプロン姿の楓ちゃんがあらわれた。
「どう?具合は?
台風はもう抜けたみたいだから安心して」
「おはよう、昨日より楽になったけどまだ体が動かないみたい」
「ずっとお兄ちゃんを裸で抱きしめてたからね」
楓ちゃんがハグするポーズをとるとエプロン脇から何も着ていない脇からお腹が見えた。
よく見ると胸には揺れる二つの突起が!!
ノースリーブを着ているかと思ってたけど、え?え?え?これってまさか……まさか……
「じゃーん!!!
お兄ちゃんに元気になってもらおうと思ってね」と体をくるりと一回転させた。
後ろはきれいな背中と丸く可愛いおしり丸見え。
あぎゃー!!は……裸エプロン!!!!
「ね、男の人ってこういうのが好きなんでしょ?」
「かかかかか楓ちゃんにはまだははは早い気がするよよよ」
「もーせっかくお兄ちゃんを元気づけようと頑張ったのに」
元気ってどっちの意味??
いや、でもこれも楓ちゃんなりの気づかいだと思うことにした。
「はははありがと嬉しいよ」
「はい、梅粥つくったの。食べてね」
楓ちゃんは茶碗によそったお粥をスプーンで口に含み、僕に顔を近づける。
エプロンからはっきりと胸の谷間の稜線が見えりゅ……
そしてそっと僕に口づける。
……ンん……クチュ……クチュ……
明るい光の中での裸エプロンの楓ちゃんとの口移しは背徳感100京パーセント///
いや、僕を助けるためにしている事だ、よこしまに感じてはいけない。
トロリ
口移しされたお粥は丁度よい塩加減と梅干しの味で今まで食べたものの中でも最高の味だ。
さすが桜子さんの血を受け継いでいるだけある。
「美味しい……」
「いっぱい食べてね」
クチュ ゴクン クチュ ゴクンと続ける。
「んふふお兄ちゃん赤ちゃんになったみたい。
楓もおっぱい出たらいいのに」
ぶふぉッっっ!!!
思わず飲みかけのお粥を吹き出してしまった。
「楓ちゃん……」
その時
バタバタバタバタ
とヘリコプターが近づいてくる音がした。