カイジは利根川に連れられて、地下の奥深くにある部屋に入る。そこには、大きな円形の台があり、その上には様々なものが置かれていた。
「ここが何か分かるか?」
利根川はカイジに尋ねる。カイジは首をかしげる。
「何だこれ? おもちゃ?」
カイジは台の上にあるものを見る。そこには、メガネ、明太子、ウーロン茶、わりばし、雑巾、領収書、サングラスなどがあった。
「おもちゃじゃないよ。これがキバハゲデュエルだ」
利根川はそう言って、台の上にあるものを指さす。
「キバハゲデュエルとは、この台の上にあるものを使って行う、漢同士の生死を賭けた戦いだ。お前はこの中から一つ選んで、俺と勝負する。俺も一つ選ぶ。そして、お互いに自分が選んだものを使って攻撃する。どちらかが倒れるまで続ける。それがキバハゲデュエルだ」
「そんな馬鹿な……」
カイジは呆れる。利根川は真剣な顔で言う。
「馬鹿じゃないよ。これが真剣勝負だ。お前はこの中から一つ選ぶんだ。でも注意してくれ。この中には最強のコンボがあるんだよ。それが暗黒コンボだ」
「暗黒コンボ? それは何だ?」
カイジは台の上にあるものを見回す。どれも暗黒コンボという名前に見えない。
「それは教えられないよ。お前は自分で見つけるんだ。でも分かりやすいよ。暗黒コンボという名前が書かれているからね」
利根川はそう言って、ニヤリと笑う。
「さあ、早く選べよ。時間は無限にあるわけじゃないぞ」
カイジは焦る。暗黒コンボという名前が書かれているアイテムを探すが、見つからない。
「どうした? 選べないのか? それなら俺が先に選んでやろう」
利根川はそう言って、台の上から一つアイテムを取る。
「俺が選んだのはこれだ」
利根川はカイジに見せる。そこに書かれていたのは「暗黒コンボ」だった。
「見たか? これが暗黒コンボだ。お前はこのコンボに勝てると思うか?」
利根川は嘲笑する。カイジは驚愕する。
「まさか……本当にあるのか? 暗黒コンボ……」
カイジは混乱する。暗黒コンボが本当に存在するとしたら、それはどんな効果を持つのだろうか?
「暗黒コンボとは、明太子とウーロン茶を一緒に出すことで発動する、最強のコンボだ。このコンボを発動すると、相手の全てのアイテムが無効化される。そして、相手に無限のダメージを与える。これに勝てるアイテムはないんだよ」
利根川はそう言って、明太子とウーロン茶を手に取る。
「さあ、始めようか。お前は何を選ぶ?」
利根川はカイジに問う。カイジは慌てる。暗黒コンボに勝てるアイテムがないとしたら、どうすればいいのだろうか?
カイジは台の上にあるものを見る。メガネ、わりばし、雑巾、領収書、サングラスなどがあった。どれも暗黒コンボに対抗できそうにない。
「早くしろよ。時間切れになったら負けだぞ」
利根川はせかす。カイジは焦る。時間切れになる前に何か選ばなければならない。
カイジは目を閉じて、手を伸ばす。そして、何かを掴む。
「俺が選んだのは……これだ」
カイジは目を開けて、自分が掴んだものを見る。
そこに書かれていたのは「雑巾」だった。
「雑巾? それで何ができるんだ?」
利根川は嘲笑する。カイジは困惑する。
「雑巾……これで勝てるのか?」
カイジは自分の選択に疑問を持つ。雑巾が暗黒コンボに勝てる可能性があるとしたら、それはどんな効果を持つのだろうか?
「さあ、始めよう。お前から攻撃しろ」
利根川はそう言って、明太子とウーロン茶を持ち上げる。
「俺から攻撃する?」
カイジは戸惑う。自分から攻撃するとしたら、雑巾で何ができるのだろうか?
カイジは雑巾を見る。そして、思いつく。
「分かった……俺から攻撃する」
カイジはそう言って、雑巾を振り回す。
「これが俺の攻撃だ! 雑巾スイング!」
カイジは雑巾で利根川を叩く。しかし、利根川は無傷だった。
「くくく……それで何ができると思っているんだ?」
利根川は笑う。
「お前の雑巾なんて、俺の暗黒コンボにはかなわないよ。さあ、見せてやろう。これが俺の攻撃だ! 暗黒コンボ発動!」
利根川はそう言って、明太子とウーロン茶を一緒にカイジに向かって投げる。
「くそっ……」
カイジは避けようとするが、間に合わない。明太子とウーロン茶がカイジに直撃する。
「ぐあああああ!」
カイジは激痛に叫ぶ。明太子とウーロン茶がカイジの体に食い込む。カイジの全てのアイテムが無効化される。そして、カイジに無限のダメージが与えられる。
「これで終わりだ。お前はもう立ち上がれない」
利根川はそう言って、勝利を宣言する。
「負けたか……」
カイジは力尽きる。雑巾を持ったまま倒れる。
「やったぞ! 俺の勝ちだ!」
利根川は歓喜する。キバハゲデュエルに勝ったことを誇らしげに言う。
「俺はキバハゲデュエルの王だ! 誰にも負けない!」
利根川はそう言って、台の上にあるものを片付ける。そして、カイジの体を引きずって、部屋から出る。
「さあ、次の相手を探そう。キバハゲデュエルで俺に挑戦する奴はいないか?」
利根川はそう言って、地下の暗闇に消える。