「プロデューサーさん、大丈夫ですか?. お顔が真っ赤ですよ…」
橘ありすは、事務所で仕事をしていたプロデューサーが突然苦しみ出したのを見て、心配そうに声をかけた。
「ああ…ありがとな、ありす。実は…痔がひどくて…」
プロデューサーは恥ずかしそうに答えた。痔は長時間座りっぱなしの仕事が原因で、最近ひどくなっていたのだ。
「そうだったんですか…それは大変ですね。早く治さないと、もっと悪化するかもしれませんよ」
ありすは真剣な表情で言った。彼女はタブレットで痔の情報を調べてみたが、やはり専門的な治療が必要だと分かった。
「でも…今日は忙しいし…病院に行く時間もないし…」
プロデューサーは困ったように言った。今日は重要な打ち合わせやオーディションが控えていて、時間が取れなかったのだ。
「そうですか…じゃあ、とりあえず市販の薬で様子を見るしかないですね。私が近くの薬局に行ってきますから、ここで少し休んでいてください」
ありすは思い切って提案した。彼女はプロデューサーに頼られる存在になりたいと思っていたし、彼の苦しみを見過ごすこともできなかった。
「え?. ありすが?. でも…それは…」
プロデューサーは驚いて言った。ありすが自分の痔の薬を買ってくれるなんて、想像もしていなかったからだ。
「大丈夫ですよ。私はクール・タチ……ですから、恥ずかしがることはありません。プロデューサーさんのためなら、何でもします」
ありすは堂々と言った。彼女はプロデューサーに対して特別な感情を抱いていたが、それを表に出すことはなかった。クールで大人なアイドルを目指していたからだ。
「ありす…ありがとう。でも、本当に大丈夫か?. 痔の薬を買うのは…恥ずかしくないか?」
プロデューサーは心配そうに言った。彼はありすの気持ちに感謝していたが、彼女に迷惑をかけるのは申し訳なかった。
「大丈夫ですって。私は恥ずかしがり屋じゃありませんから。それに、痔の薬なんて、誰でも使うものですよ。プロデューサーさんだって、今使ってるんでしょ?」
ありすは笑顔で言った。彼女はプロデューサーの机の上に置かれていた痔の薬を見つけていた。
「えっ?. あれは…」
プロデューサーは慌てて言った。彼は痔の薬を隠そうとしたが、もう遅かった。
「ほらほら、恥ずかしがらないでくださいよ。私も同じものを買ってきますから、一緒に使いましょう」
ありすは楽しそうに言った。彼女はプロデューサーと痔の薬を共有することで、彼との距離を縮めるチャンスだと思っていた。
「一緒に…使う?. ありす…それは…」
プロデューサーは困惑して言った。彼はありすの提案に驚いていたが、彼女の優しさや可愛さにも心が動いていた。
「じゃあ、行ってきますね。プロデューサーさん、待っててくださいね」
ありすは元気に言って、事務所を出て行った。彼女はプロデューサーのことを思いながら、薬局に向かった。
「ありす…」
プロデューサーは呟いて、彼女の後ろ姿を見送った。彼はありすのことをもっと知りたいと思っていたが、彼女がクール・タチだということも忘れていなかった。
ありすは薬局に着いて、痔の薬を探した。彼女はプロデューサーの机に置かれていた痔の薬の名前を覚えていたが、それが見つからなかった。
「あれ?. ないな…」
ありすは困って言った。彼女は店員に聞こうとしたが、店員も忙しそうだった。
「しょうがない…他のもので代用しよう」
ありすはそう思って、他の痔の薬を選んだ。彼女は成分や効果をよく見ずに、パッケージが可愛いものを選んだ。
「これなら、プロデューサーさんも喜んでくれるかな?」
ありすは満足そうに言って、レジに向かった。彼女は痔の薬を買うことに恥ずかしさを感じなかった。むしろ、プロデューサーとの仲良しアイテムだと思っていた。
「お客様、こちらですね」
店員はありすに痔の薬を渡した。店員はありすの顔を見て、驚いたような表情をした。
「あの…この薬は…」
店員は言おうとしたが、ありすは聞かなかった。
「ありがとうございます。では、失礼します」
ありすは元気に言って、薬局を出て行った。彼女はプロデューサーに早く会いたくて、急いで事務所に戻った。
「プロデューサーさん、お待たせしました」
ありすは事務所に着いて、プロデューサーに声をかけた。プロデューサーはありすの顔を見て、安心したような表情をした。
「ありす…おかえり。無事に買えたか?」
プロデューサーは優しく言った。彼はありすが無事に戻ってきてくれて、嬉しかった。
「ええ、もちろんですよ。これです」
ありすは笑顔で言って、痔の薬をプロデューサーに渡した。プロデューサーは痔の薬を受け取って、パッケージを見た。
「これは…」
プロデューサーは驚いて言った。彼は痔の薬の名前や説明を読んで、目を疑った。
「これは…痔ではなくて… hemorrhoids cream ですよ!」
プロデューサーは声を上げて言った。彼は痔の薬ではなくて、ヘモグロビンクリームを買ってきたことに気づいた。
「ヘモグロビンクリーム?. それって何ですか?」
ありすは不思議そうに言った。彼女はヘモグロビンクリームという言葉を聞いたことがなかった。
「それは…血液中の赤色素のことで…このクリームは…肌に塗ると…赤くなるんですよ!」
プロデューサーは慌てて説明した。彼はヘモグロビンクリームの効果を知っていた。それは肌に塗ると、赤くなるだけでなく、熱を持ってしまうんですよ。それは、血流を促進するために使われるもので、痔には全く効果がないんです」
プロデューサーは苦笑いしながら言った。彼はありすが間違えて買ってきたことを責める気はなかったが、困ったことになったと思っていた。
「そうなんですか…ごめんなさい、プロデューサーさん。私、間違えて買ってしまいました」
ありすは申し訳なさそうに言った。彼女はプロデューサーの痔の薬を買ってきたつもりだったが、ヘモグロビンクリームを買ってきてしまったことに気づいた。
「いやいや、気にしないでくださいよ。ありすは悪気がなかったんですから。ただ…これを使うと…」
プロデューサーは言おうとしたが、言葉に詰まった。彼はヘモグロビンクリームを使うとどうなるかを想像して、顔が赤くなった。
「どうなるんですか?」
ありすは興味津々に言った。彼女はプロデューサーの反応に不審に思っていた。
「それは…その…」
プロデューサーはどう言えばいいかわからなかった。彼はヘモグロビンクリームを使うと、肌が赤くなるだけでなく、感度も上がってしまうことを知っていた。それは、性的な刺激に対する反応を高める効果があるからだ。
「もしかして…このクリームは…エッチなものなんですか?」
ありすは勘づいて言った。彼女はプロデューサーの顔色や言葉遣いから、何か隠していることがあると感じていた。
「えっ?. あの…そういうことでは…」
プロデューサーは慌てて否定したが、説得力がなかった。彼はありすに真実を言えば、彼女に嫌われるのではないかと心配していた。
「ふふふ…プロデューサーさん、嘘つきですね。私に隠し事をするなんて、許せませんよ」
ありすはニヤリと笑って言った。彼女はプロデューサーの困惑した様子を見て、楽しくなってきた。
「ありす…どういうつもりだ?」
プロデューサーは不安そうに言った。彼はありすの目つきが変わっていることに気づいて、恐怖を感じていた。
「私はクール・タチですから、恥ずかしがることはありません。それに、プロデューサーさんのことが好きですから、何でもします」
ありすは堂々と言った。彼女はプロデューサーに対して特別な感情を抱いていたが、それを表に出すことはなかった。クールで大人なアイドルを目指していたからだ。