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#4

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◯廃コロニー内

 二つのMSの集団が対面し、コックピットからパイロットが身を晒している

 皆一様にクセの強い顔つき

 1人がアタッシュケースを持って進み出る

 ケースを開ける男

 中には延べ棒にされた金塊

 もう一方の集団から女が進み出る

 女は延べ棒の刻印を読み取り、腰に下げていた機器で一本ずつ調べる

 女は後ろを振り返りコクリと頷く

 両集団の首領が進み出て握手を交わす

 突如、爆発がして振り向く一同

 警戒していたザクの胴体が吹き飛んでくる

 それを押しのけるようにジム・コマンドがなだれ込む

 機体にはUNITSの文字

ドムA
「連邦の情報機関だ!」

ドムB
「応戦しろ!

ボス達は早く逃げて!」

応戦しているドムの背後で、一味の幹部らしきゲルググの一団が逃げる

 ゲルググ達が通路を抜けようとすると見えない壁にぶち当たる

ゲルググA
「何!? ガラス?」

ゲルググB
「透過装甲だ!」

 銃を見えない壁に向かって撃ち込む

 眼の前の風景が四散して盾を構えたジム・コマンド部隊が現れる

ゲルググB
「クソッ!」

 銃を構えているジム・コマンド達に囲まれる

 ゲルググ達は観念し銃を手放し諦めて手を上げる

エシラ(安堵の表情)
「こちらタンゴ・フォー、 アルスタン他4名を確保……」

 突如エシラの額に閃光が走る

エシラ
「サーシャ ! 右へ避けて!」

 サーシャ機が振り返った途端に頭部が吹き飛ばされる

 1機のドムが斜向かいの物陰からエシラ達めがけて銃を撃っている

 盾で防御体制を取ろうとする中、エシラは振り向きざまにドムを撃つ

 閃光はドムのコックピットに吸い込まれ爆発する

サーシャ(冷や汗をかきながら)
「ハハハ、さすがニュータイプ

 炭鉱のカナリアくらいには役立つね」

 エシラの周囲には黒い怨念が纏わりつき体をすり抜ける

 その途端、吐き気を抑え込もうと口に手を当てて体を折り曲げる

 通信にエシラの吐瀉音が流れ、タンゴ・チームの嘲笑が響く

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