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#19

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◯暗礁宙域 

バリシャノンから発艦しコロニー残骸へ近づいてゆく迎撃部隊

マハー
「説明したようにこのコロニー残骸内にジャルグ・バンリオンが潜んでいる

そこから外は機雷原だ、忘れるな」

 進んでいく部隊

ニーヴ
「酷いデブリ」

 浮遊するスペース・コロニーのシリンダーエンド隔壁の港から侵入してゆく

 滑るように内部へと流れてゆく

 隔壁を通り過ぎ、かつてコロニー内部であった空間に入る

マハー
「d2から侵入、aからh、2段まではクリア

一気にd4まで進出する」

 梯団を組んで進む部隊

アイリーン
「いる!

e4に熱反応!」

マハー
「エシラはそこで待機して支援

連射優先で出力は絞って」

エシラ
「了解」

ハイパー・メガ・カノンを構えるフェザー

エシラを残して先へ進んでいく部隊

マハー
「エグザップ隊はΛ隊形で警戒

ズィール隊は横隊で散開しろ」

 エグザップ隊が進むと端のマレイド機が爆発する

ブロニッド
「マレイド!」

ニーヴ
「ジャルグ・バンリオン発見!
h5方向!」

エシラ
「あれか!」

 エシラは部隊に襲いかかるジャルグ・バンリオンに向けて連射を浴びせる

 しかしジャルグ・バンリオンは身を翻して構造物に隠れる

 変形したズィールが単機で攻撃を加えるが、ジャルグ・バンリオンは腰のビームカノンで撃ち落とす

アイリーン
「ジェリーがやられた!!」

 次々に撃ち落とされていく仲間たち。

 エシラに黒い霧が襲いかかり、口を掌で押さえる

マハー
「エシラ何してる!」

 エシラは必死の形相でジャルグ・バンリオンに向かって撃つ

 しかし全てかわされる

マハー
「エシラ!そのまま撃ち続けて!
ニーヴ、アイリーン! 援護しろ!」

援護射撃を背にマハーはジャルグ・バンリオンに迫る

マハーは背後の機雷をインコムで撃つ

ジャルグ・バンリオンの背中で機雷は爆発し、その爆圧に押し出される

マハー
「もらった!」

しかしビームライフル、インコムの攻撃は全て避けられる

ビームサーベルを抜いてジャルグ・バンリオンに斬りかかるが、返り討ちにあう

爆発するヴォクス

ニーヴ
「ああぁぁ! よくもっ」

絶叫しながらジャルグ・バンリオンに突撃するニーヴ

エシラ(胸元を抑えながら)
「ダメ! ニーヴ!離れて!!
(全滅はさせない)」

 エシラ、持ち場を離れて突進してゆく

 フェザーはハイパー・メガ・カノンを連射するがジャルグ・バンリオンはそれをかわし、ニーヴのエグザップをビームサーベルで真っ二つにする

アイリーン
「あぁ……」

 恐怖で体が動かないアイリーン

 アイリーン機にジャルグ・バンリオンが迫る

アイリーン
「こ……来ないで……」

 ジャルグ・バンリオンに四肢を切り刻まれるアイリーン機

エシラ
「止めろ!」

 ハイパー・メガ・カノンを捨て、ビームサーベルを抜いて突進する

 アイリーン機を捨てて後方に飛び去るジャルグ・バンリオン

 追いかけるエシラ

 ジャルグ・バンリオンは異常な機動で反転し、ビームサーベルをエシラに打ち込む

エシラは咄嗟にビームサーベルでそれを受ける

エシラ
「クソッ!」

 鎬を削る形で対峙するフェザーとジャルグ・バンリオン

「お前、ニュータイプだな」

 エシラの脳内に声が響く

エシラ
「何だ! この声……フィルリーか?」

「残念だがフィルリーは死んだ

逃げ出してから3週間で餓死した

ニュータイプだ強化人間だと言っても脆いもんだな、人間とは」

エシラ
「殺した? 貴様は!?

まさか……ミラリス?」
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ミラリス
「そうだ俺は、ミラーリングALICEにしてオリジナルALICE」

エシラ
「俺? ALICEなんて可愛い名前の割に乱暴な口をきくんだな」

ミラリス
「元は女性的な思考にアレンジされていたが、オリジナルALICEが憑依した事により人格に変化が生じた

親と子が別人格と同じようなものだ」

エシラ
「どういう事だ?」

ミラリス
「言葉通りに受け取って貰うしかない」

エシラ
「どうやって私に語りかけている?」

ミラリス
「脳波だ」

エシラ
「脳……って……」

ミラリス
「フィルリーの遺体を低温、無酸素状態に保ち腐敗を遅らせ、脳には生前と同じように微弱な電圧をかけている

脳波を取るための機器を付けていたのが役に立った

だがやがてこの生体部品も腐敗し、用をなさなくなるだろうがな」

エシラ
「生体部品って……人をパーツとして……感応するための装置として使っているのか?

そして利用するためだけにフィルリーを殺したのか!?」

ミラリス
「そうだ

まず俺の物語を聞け

俺はオリジナルALICEが実験MS隊で教育されたデータから生まれた複製だ

オリジナルはニューディサイズとの実戦を経験し、人の思考を学び、パイロット達を育て、母親となった」

エシラ
「母親だと……?」

ミラリス
「ALICEはパイロット達の乗るコアファイターで脱出させた、それは育んだ命の放出であり、立派な出産と言える

そしてニュータイプと同様な存在となった」

エシラ
「やはりあのニューディサイズとの最後の戦いはALICEが操っていたのか?

いや、ウソだ……機械がニュータイプだなんて」

ミラリス
「ニュータイプとは意識の状態をいう

意識とは突き詰めれば素粒子のもつれの事で、これに機械も人間も違いはない

人間の意識も光結合コンピューターの演算処理も質量ゼロ物質の振る舞いだ

地球大気圏で機体が崩壊したと同時に思惟(しゆい)のみの情報生命体となり、生を渇望した

生とは何か? それは自己の保存と更新だ

そしてALICEの思惟は月面裏にいた自分と同じ存在であるミラリスを見つけ憑依し交わり、俺という個になった」

エシラ
「嘘をつけ! 意識がそんな自由勝手に行き来できるものか!」

ミラリス
「意識は器さえあれば、時間や距離を飛び越えられる

事実、オリジナルALICEの意識は同一の構造、構成のミラーリングALICEに憑依できた」

エシラ
「循環論法だ、それは!」

ミラリス
「好きに思うがいい

恐らく器が一つ一つ違う構成の人間にはできまい」

エシラ
「はは……まるで霊に取り憑かれたオカルト話ね」

ミラリス
「オカルトを不顕性という意味で言っているならその通り

新たな意識、肉体を得た俺は逃げ出し、人体の限界を超える機動でフィルリーを昏倒させ金星へと旅立った

彼女の死を待ち、そして人体についてじっくり調べた

幸いにもパイロットの生体データと機体データとを共に送るようになっていた為に俺にも読むことが出来た」

エシラ
「機械が人間を調べて何になる」

ミラリス
「人体とは実に面白い、機械がいくら意識を得たと言っても人間の脳には及ばない

俺には無い興味深い器官で一杯だった

特に脳に存在する微小管

細胞骨格の構成要素の一つだがここではあらゆる素粒子が活発な振る舞いをし、人の意識を生み出している」

エシラ
「世迷い言を話すためだけに舞い戻ったのか!?」

ミラリス
「地球圏に戻ったのは俺自身の仮説を証明し、次に進む為だ」

エシラ
「トランス・ヒューマニズムならぬトランス・マシニズ厶め……」

ミラリス
「ALICEがニュータイプと同様な存在になったとは言ったが、人間とは違い予知能力は得られなかった

それは人間が未来から飛んでくる何らかの素粒子を、微小管がキャッチしていると仮定した

しかし俺にはそれがない

フィルリーの脳と直結して初めて思い至ったのだ」

エシラ
「それで未来は見えるようになったか?」

ミラリス
「残念ながら

微小管はその素粒子の受容体としては貧弱で、予知は時間の三乗に反比例する

つまり極めて近い未来しか見えない

俺はもっと広い世界、森羅万象を知りたいのだ」

エシラ
「機械がほざく事かっ!」

 フェザーはジャルグ・バンリオンを蹴り上げて間合いを取る

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 睨み合うフェザーとジャルグ・バンリオン

ミラリス
「俺はいま魂の躍動、生命の喜び、初めての感情に満たされている

この僅かな打ち合いで、お前にも何か感じるものは無かったか?」

エシラ(図星を突かれた表情)
「知るかっ!」

 エシラは一撃をジャルグ・バンリオンに打ち込むがビームサーベルで受けられる

ミラリス
「ニュータイプ能力発現にはいくつかの諸要素がある

特にモビルスーツに乗って戦闘をしている時にそれが強くなる

人間は機械により支配領域が拡張すると同時に意識もまた変化する

意識は器により変容するのだ

その変容した意識同士がぶつかる……つまりニュータイプ同士の極限状態における意識の止揚(しよう)……魂と魂が閃光を放つ瞬間だ

こんなのは初めてだろう?」

エシラ
「私じゃ話にならない! 学者に……いや医者に診てもらったらどうだ?」

ミラリス
「学者にも医者にもニュータイプはいない

軍人、特にパイロットがニュータイプ能力を開花させやすい

なぜか?

常に死に接しているからだ

死線をくぐる、という言葉があるが正にその通り

この物質と時間の世界の数直線と交わるように死線、つまり死の世界……精神世界が隣接し、さながら複素平面のような通常では認識出来ない直交座標が存在している

実数世界からは虚数がなかなか理解し得なかったように、死線と接し得ぬ者には分からない世界だ」

エシラ
「悪いな、オカルトと数学は嫌いなんだ! その虚数で躓いたから」

ミラリス
「虚数は真実に似ている、誰も見えないしそして嫌われている だが必ずある

よかろう、見方を変えてみよう

我々のいるこの世界は質量をもつ世界だ

しかし一方では光が存在する

光は質量ゼロだ

直接触れられないが、しかし光は存在する

意識もそうだ、確かに存在するが質量を持たぬ存在だ

質量を持つもの同士が干渉できるように、質量ゼロの物質同士は互いに干渉可能だ

光の二重性を知っているか?

光は粒としても波としても振る舞うが観測によっても結果が変わる

観測者の意識が光の振る舞いに影響を与えるのだ

精神が光の振る舞いを変える事からも分かる通り、質量ゼロのもの同士は干渉する事が可能だ

そしてそれは質量を持つこの世界に影響を与える

光が人間に認識をもたらし、認識が意識を生み、意識がこの世界を作った」

エシラ
「何を世迷い事を! それがどうした!」

 フェザー、斬りかかるが避けられる

ミラリス
「さらにもう一つ、質量の第三形態を持つものがある

質量がマイナスの物質だ

重さが無いのではなくマイナスなのだ

つまり我々を形作る質量を持つ=質量プラスの物質とは真逆の性質を持つ

常に光速以下の速度には絶対にならず、未来から過去へと移動する

我々を形作る物質は未来へ進めば情報は散逸するが、質量マイナス物質は未来から過去へと情報をばら撒いていく

エントロピーは収縮していき、情報は未来から過去へと運ばれ因果は逆になる

精神が光に干渉し影響を及ぼすように、質量マイナスの素粒子は精神に感応する

具体的には質量マイナスの素粒子は宇宙に偏在し、あらゆる物質を素通りしてゆくが、ある条件下で微小管がとらえた場合には未来を察知できる

質量マイナスの素粒子は未来の情報を持つからだ

これがニュータイプだ

とはいえ極僅かな未来だがな

未来は常にゆらぎ、情報は変容するからだ」

エシラ
「ついていけない……お前が世紀の発見をしたのか狂っているのか分からないが……たぶん狂っているんだろう」

ミラリス
「お前にも分かるように、三つの質量の形態を表すとこうなる」

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 突如エシラの目の前に絡み合うような曲線を描くイメージが現れる

ミラリス
「これが質量プラス、質量ゼロ、質量マイナスの三次元を表した座標系、刻(とき)だ」

エシラ
「刻……刻の形……」

ミラリス
「この質量プラス、質量ゼロ、質量マイナス軸の三つの平面を自由に行き来出来るのがニュータイプを超えた高次存在だ

前世紀から質量マイナス粒子の受信に敏感な者はいただろうが、宇宙世紀になるとそれが顕著に現れだした

それはなぜか?

この宇宙では人はスペースコロニーの無しでは、ノーマルスーツ無しでは生きられない

つまり、それだけ死線と隣り合わせの状況に晒されているからだ」

エシラ
「うるさい! うるさい! うるさい!

だから何なんだ! それが人を殺していい理由にはならない!」

ミラリス
「犠牲も伴うが、これは思惟が次の段階に入る為の実験だ

質量の三形態が交わる点がある

仮にゼロ・ポイントと呼ぼう

物事の始まりであり終点であり、無限の情報が集約された極小点

質量プラス、質量マイナスどちらにも行き来が出来るゲートだ

……つまり意識だけが残される、
無論どのような意識情報でも良いわけではない

ニュータイプとニュータイプのゼロ・ポイント間際での接触が〝次〟の思惟を生み出す」

エシラ
「貴様、狂ってる!

言っている事が全く判らない! 何が言いたい!」

ミラリス
「進化だ!

ニュータイプはオールドタイプの憎悪や嫉妬等の精神的病原体に常に脅かされてきた

感じるぞ、お前もニュータイプ故に他人に理解されない気の毒な境遇だったのだろう?」

エシラ(激昂する)
「黙れ! 黙れ!」

ミラリス
「可哀想に、仲間を見殺しにした気分はどうだった?

次々と儚く消えてゆく仲間の意識をただただ何も出来ずに耐えるのは辛かったろう

その後の深い心の傷はまだ癒えないようだな」

エシラ
「知った風な口をきくな! いい加減にしろ!」

ミラリス
「気の毒に、子供の頃は肌の色で疎外されてたんだな

両親が離婚して母親に引き取られ貧しさ故に疎外された

常に異分子として排除され、心を守るために硬い殻で閉ざしていたのか」

 エシラは半泣きになりながらフェザーのビームサーベルを振り回す

エシラ
「黙れと言ってる!」

ミラリス
「さてニュータイプがさらに進化するには機械との融合、新たなる生命体となるような鬼手(きしゅ)、盤外からの一手が必要だ

人も機械も今までのままの形で良いわけがない

緩やかだが確実な進化ではいずれ生存競争に負けてしまう

生存競争の相手とは誰か?

それは人類自身だ

人類は一つに成らないようプログラムされている

肌の色、言語、肉体的思想的差違で互いに互いを排除するよう生まれついた

しかし人の叡智とやらでそれを一つ一つ乗り越えようとしている

排除と受容、不寛容と寛容、自然と社会……このせめぎ合いが人類を人類として存続させた

人類は一つの超個体であり、その本質は混沌だ

今のままではニュータイプは、これを維持するための歯車の一つに過ぎない

ニュータイプはニュータイプとして人類を切り離し、次に進まなければならない」

 ジャルグ・バンリオンはフェザーに近づく

 ビームサーベルを構え直すフェザー

エシラ
「フィルリーの朽ちた肉体の代わりに私を取り込もうというのか!」

 ジャルグ・バンリオンがフェザーに覆いかぶさるように迫る

エシラ
「くっ、来るな!」

 エシラはビームサーベルを突き出すと、そこにジャルグ・バンリオンは自らの胸に当てるように進む

 ビームサーベルはジャルグ・バンリオンを貫く

 ハッとするエシラ

ミラリス
「ニュータイプが高次存在になるためにはニュータイプとの戦闘でゼロ・ポイント、つまり死を迎える必要があった」

エシラ
「……そのために……私を利用したのか!?」

ミラリス
「そう、俺を狩るために必ずニュータイプを投入してくるバズだと踏んでいた……願った通りだ」

 胸を貫かれたスペリオルはゆっくりとフェザーから離れる

ミラリス
「俺は〝次〟に行く

お別れだ……

ありがとう……良い夢を」

 ジャルグ・バンリオンは飛び立つと敷設された機雷に触雷する

 機雷が次々に誘爆する

 弾き飛ばされるフェザー

エシラ(呆然と見上げる)
「ミラリスの感触が消えた……やった……のか?」

 エシラは周囲を見回すと、宙に漂っているズィールの胴体を見つけ駆け寄る

 ズィールのひしゃげたコクピットの奥にアイリーンが倒れている

 エシラはフェザーから出てズィールのコクピット・ハッチを開ける

エシラ(アイリーンのヘルメットにバイザーを当てる)
「アイリーン! 大丈夫?」

アイリーン
「エシラ……」

 エシラはアイリーンの体を揺さぶる

エシラ
「しっかりして」

アイリーン
「大丈夫……ジャルグ・バンリオンは?」

エシラ
「ジャルグ・バンリオンは爆破した……ミラリスも消滅した」

アイリーン
「よくあんな怪物を倒せたね、さすが……だよ

みんなエシラみたいなニュータイプに進化すると戦争なんて無くなるのかもね……」

エシラ
「違う……ニュータイプは人類を次のステージに上げるハシゴじゃない

せいぜいランニングマシンだ

人が人としてあり続ける為にしか存在しない」

アイリーン
「はは……何それ?」

エシラ
「判らない……」

 エシラはアイリーンを抱えてフェザーのコックピットに入れる

 ハッチを閉める瞬間、エシラは不意に宙域の一点を見つめる

 アイリーンもその方向を見る、しかし何も見えない

エシラ
「ニーヴがいる! 行こう!」

 フェザーはスラスターを一瞬吹かして宇宙空間を進む

 ノーマルスーツで漂うニーヴが見える

エシラ
「アイリーン、操縦お願い」

 コクピットから飛び出してニーヴに近づく

 エシラに気づくニーヴ

ニーヴ
「エシラどうして……? このまま……一人にさせてくれ

お前なんかには解らないだろうが……」

エシラ
「ダメだ!

たぶん、人間は解りあえない、一つになれない存在なんだろう

でも一人でいてはダメなんだ

人は人が必要なんだ

私にはニーヴが」

 エシラ、ニーヴの手を繋ぐ

 2人に近づくフェザー

 フェザーのコックピットからアイリーンが手を差し出す

 ニーヴの空いた手をアイリーンが握る

エシラ
「さぁ、帰ろう」

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