act.3「ネクロフィリア」全五話
・十一月中期―文化祭―
須賀の殺害、そして雪野事件の全貌。杉原は全てを警察へと吐き出した。その罪から逃げるかのように。
そんな中、クラスメイトの山下由佳から「助けてほしい」という言葉を受ける杉原。ストーカーまがいの出来事、そして「十人目はお前だ」という言葉を受け、不安になっているという。
だが守るといったにも関わらず山下はいとも容易く誘拐されてしまう。
不意に思い出す須賀の発言。それはもしかして雪野が寄りを戻そうと提案してきた事にもなにか繋がりがあるのではないかと考えた杉原は校内で、あの夜(act.2)最後まで残っていた人物、山木保へ罠を張り、夜中の学校へとおびき寄せる。
すんでの処で死を免れる杉原。だが山下由佳は既に精神的なショックを受け、暫くは回復しないといわれる。
確かに感じた死の恐怖に怯えるも水島は「まだ終わらない」と、このどす黒い狂気の世界がまだ続くことを彼に告げたのだった。