あとがき
ここまでお付き合い頂いて本当にありがとうございました。
これにて、深淵の瞳の物語は完結となります。
思えば約二年半近くにわたって連載を続けてきました。正直なことを言えば、途中で投げて終わるだろうという気持ちも僕自身の中でありました。
けれどもこうやって、終わりの三文字でこの物語に終止符を打ってやれた。それは自分にとってとっても大きいものになった気がします。
初めの頃はこの作品は中編連作で、気分気ままに事件モノを書いていけばいいかな、そして途中で登場人物二人の恋愛を書いていければいいかなという気持ちでやっていました。
けれども、ラストシーンが頭をよぎった瞬間に、これを長編として書きたいという気持ちが生まれ、そして試行錯誤しながらもこういった物語として進めて行くこととなりました。
正直設定はめちゃくちゃだし、プロットなんてものも何度も変わっていて僕自身物語を見失いかけることもありました。
けれどもそれでもちゃんとここまでやれたのはその時思い浮かんだラストエピソードだけはけして曲げずにやってきたからなのかな。と思います。
文藝新都の作品としてはどちらかといえばコメントも少なく、読者数もそこそこという程度の作品でありましたし、人気作でもなければ文藝の人気作家となれたわけでもありません。
けれども、これを完結させられたということは本当に僕の中で大きな一歩になった気がします。今後何をすべきかの一つの指針になったと思っています。
なんだか非常に重苦しい後書きになってしまいましたww
長期ながらも、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
この作品で経た経験を持ってこれからも文章を書いていきたいと思います。
では、また次回作でお会いしましょう^^
硬質アルマイト