小説1・第5話
俺は図書委員に入っているので、図書室の本棚整理に駆り出された。面倒だが北条に会えるのでやる気が出る。
しかし、俺と北条以外、サボっているのでかなり大変だ。
沙織:「ちょっとー、橋本くんー。これ取ってー」
一樹:「はい。」
沙織:「ありがとー」
一樹:「ゲホッゲホッ」
物置はホコリがすごい。長年、掃除されなかったのだろうな。
沙織:「よっっと」
ドサッ
一樹:「高いところは俺がやるから」
沙織:「あ、大丈夫だから心配しないで」
女の子なのでますます心配になってくる。 お、ハタキがあった。これでホコリでも落とすか。
バフバフ ホコリがどんどん床に落ちていく。 後で、ホウキで掃かないとな。
ミシミシ と、そういう音がした。床が軋む後だと俺は思いこんでいた。
ベキッ
本棚が倒れて俺たちに襲い掛かってきた
一樹:「うああああああ」
沙織:「きゃあああああ」
ドーンドサドサドサドサ
俺と北条の体が重なり合った。俺は本棚側なので北条にケガは無かったが、俺は捻挫をしてしまった。
一樹:「大丈夫?」
沙織:「大丈夫。それより橋本くん、足が...」
一樹:「大丈夫。イテテテ...」
一樹:「助けが来るまでなんか話さない?」
沙織:「そうだね」
俺と沙織は長時間いろいろな話をした。その時間はあっという間に過ぎた。
榎本:「おい、大丈夫か?」
一樹:「おーい」
ガッターン
俺は早速病院行きになった。
<第6話へ続く>