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なにも信じていない

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ところで私は神である。生まれ故郷の神九一色村職員に村民登録を拒否されたために、戸籍謄本には登録されていない。

それでも私は神である。上の理由によって甲乙も男女も区別がつかないために、性別もなければ再審請求も棄却される。

芸の幅だけは超広い。戸籍が無いから超広い。世俗の風は超サムいけど、ゲイの肥やしと拾い食い゜+.゜(´っω・。`)゜+.゜。

かつては農夫から成り上がりロマノフ王朝に仕えたことも、フランスのメゾンから飛び降り果てた鉄の肺を抱えた哲学者だったことも、「ある」疑いのため富士山に身を投げたことも、理想の世界を信じて師に身を任せてしまったことも、あることはある。

なぜなら私は神である。誰にも理解されないし、その存在さえ怪しい。時間も空間も、理屈も、私には通用しない。

ところが最近、私の存在を怪しむ者がいる。そんなふうに思われたら、私……。

(*/ω\*)
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