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6.ドッペルゲンガー

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6-1.おとうさんどうしたのおなかいたいの?

怖くて震えて立てなかったけど気のせいだと思ってニヤニヤ笑った。ニヤニャ。
怖いし痛いしなんか血ィ出てるし疲れちゃったしめんどくさくて今すぐベッドでオヤスミたいんだけどあと10分だけよって身体動かして言うよおとうさんどうしたの?
ニヤニヤ。あーニヤニヤするのも疲れるよまったく。ニヤニヤ。おとうさんどうしたのニヤニヤ。どうしたニャー。
ああでも10分経ったらどうなるのかな僕爆発するのかなぴこんぴこんウルトラの星じゃないおうちに帰らなければ死んでしまうのだなにーそうだったのか急いで帰らないと!!
急いで帰らないといけないから悪いけどまたねバイバイさようならってやっぱりだめか僕に気づいて近づいてきた。
一生懸命立とうとしてるのに足は反抗期みたいでがくがくぶるぶる言うことを聞かない。そんなに怖いのかよ。怖くないよ。いや、やっぱり怖い。
せっかくニヤニヤして上げたモチベーションも台無し。台無しニャー。
どうしたのおとうさん。それともおとうさんじゃないの?どうなのそこんとこ。アジュー。

おかあさんどうしていないの僕って誰の子なの?
おしえてアデュー。

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6-2.僕はどうかしてるおなかいたい。

ガクガクブルブル震えてる間にドッペルゲンガーが目の前にいて僕を見てた。僕は声も出ないし倒れたまま悩殺上目遣い。
えっでもなんか言った方がいいかなーって思ったけどわかんなから黙ってることに決めて待機中肉棒が飛んできたらすぐにでも避けられるように構えるんだけどおなか痛くて動けないから無理です。
ドッペルゲンガーはお父さんにそっくりで背が高くて股間で肉棒が光っている上着に隠れて半分しか見えないけど。そんなドッペルゲンガーっていうかおとうさんの第一声「おまえはなにをしているんだ」

僕はどうすればいいのかわからなくてなんて答えたらいいのかわからなくて幻覚に助けを求めるうさぎさんうさぎさん僕を守ってうさぎさん。でも駄目なんだわかってるうさぎさんは来てくれないわかってるでも大丈夫。僕は森に置いてきた幻覚を忘れられないんでも乗り越えたんでもなくて飲み込んで消化してこの場所に持ってきた。だから大丈夫。

「僕は山菜を採りにきたんです」

知ってるよおとうさんはこういうことを聞いてるんじゃないんだよねわかってるよでもふざけて言ったわけじゃないんだよ他に言葉が見付からなかったって云うかだから怒らないでよそんな恐い顔しないでよところで僕の山菜どこ?
兎のことを考えて山菜の事を考えたら僕は勇気を取り戻した。震えは止まらないけど大丈夫もう立てる、僕の涙よエリクサーとなって腹の傷を全治一ヶ月。

「おとうさん、なんだろうあれ、ほらあそこの、」

殴った。

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6-3.腹から流血。

眩暈がしてよろめいて木にもたれかかってとうさんはどうなったか知らない僕はもう死ぬんだろう。地面は真っ赤でお空は灰色にんじんは飛んでない。
「あれちょっとまって、」僕は違和感に気づいた。父の肉棒は背中から僕を貫通し腹から流血背中はどうして痛くないのだろう。
「うわあああああ!!!!」一生懸命封じ込めた恐怖と一緒に痛みと赤い血と刺さったままだった父の肉棒が僕の背中から飛び出してこれはもうだめかと思った「痛い痛い痛うぇうぇえうぇうああがっがががdえ、おとうさんの肉棒脱着可能なんですか何で僕立ってられるんですかあれ?立ってる?
足の裏に地面の感触がないこれなんて幽体離脱そりゃないよまだ10分経ってない10分?経ったかな。ぴこんぴこんぴこん僕の胸が光ってる。実は僕アンダーラカボチャ星で産まれて平和を守るため地球にやってきたアンダーラカボチャ星人だったんだアンダーラカカボチャ星人の胸には熱い想いがたくさん詰まっててピンチになると愛や勇気がカボチャと一緒に飛び出して僕を救ってくれる救ってくれる救ってくれるんだあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
敵発見!僕の父で森になったドッペルゲンガーは世界を破滅へ導く暗黒大魔王だった!やっちまえ!身体から溢れ出る愛や勇気が暗黒大魔王に突き刺さって深刻なダメージを与えるその間に僕はそこら中に落ちてるカボチャを食べて元気100%!うそだまずくて食えないよこんなもの
しゅるしゅるっ何かが僕の後ろを通って父の股間に戻った上着で隠れてた方の半分長い鞭のような肉棒がのた打ち回りながら収縮した。信じられないけどこういうこともあるんだろう父親の肉棒が触手だったなんてあるわけないだろそんなこと「僕はアンダーラカボチャ星人だ!お前は誰だ!!」父は答える代わりにすごい勢いで迫って来た速すぎて避けられないアンダーラカボチャ星人の僕でさえ拳が顔に、当たる。「うぁっ!」僕は知っているその拳の感覚を間違え様も無く父のハリケーン・パンチ
知らなかった僕のおとうさん股間に触手が生えてるんだ!触手を生やした僕のおとうさんは殴った腕を伸ばしたまま上体を捻って左足を地面に踏み込むハリケーンからの連携技上段回し蹴り⇒スパイラルキックのコンボだ僕はアンダーラカボチャ星人の12の特技の一つによって父の動きを見切っているから回し蹴りを避けられて無防備になった下半身に突撃☆アタックでもだめだ目の前に鋼鉄のような肉棒が現れて咄嗟に進路を変えるので精一杯空いてる両手で肉棒を取り出し足を振り上げたまま軸足を回転させてショートカットで繰り出した父のスパイラルを避けられない。
スパイラル・キックが僕の腹を裂き骨を砕き肌寒い森に落ち葉が舞った。だが僕はえっとアンダーラカボチャ星人の12の技の一つである「すごい防御」によって全ての衝撃を受け流したからあっやっぱりだめだこれ死ぬ。うさぎさんうさぎさん。うさぎさんの想いが具体化したUSAGI・アーマー。これを身に纏って僕はすごい力を手に入れる。傷はタチドコロに治り僕の息は空気を裂き僕の一歩は地面を割く。「オラオラオラオラオラオラァ!!!」あっキャラ間違えた。「くらえー☆」うん。これならいいか。USAGI・アーマーを身に纏うと性格が変わるってことにしておこう
僕の深呼吸と全力疾走で森はズタズタになって地面はボコボコになった父さんは無傷肉棒が大きくなった僕を殺す気だ僕の想像力はもう限界みたいどうしようお腹と背中の傷が開いた。

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6-4.父は右足を前に出して構えた。

「どうしようどうしようもうだめだよ」吐き気して頭が割れそう死ぬ死ぬ死ぬだけど大丈夫なんだそんなのは気のせいで気のせいじゃないよ痛いよ死んじゃうよだけど平気そんなのは全部ゴミ箱にぶち込んで何重も蓋して見ないフリ大丈夫じゃないって全身の感覚がない止まった血が流れ始めただけど大丈夫なんとかカボチャ星人の僕はそれぐらいなんでもないでも僕地球人だよなにいってんだお前だって僕は地球人だ黙れよ僕はこれから父に殺される大丈夫ダッテ言ってんだろうがふざけんなよぐじぐじぐじぐどうしてかわからないしなにもわからないけど誰も教えてくれない。黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ本当は山菜なんてどうでも良くてここから逃げ出したくてドッペルゲンガーって何亜qwせdrftgyふじこl;p@:「」


僕は言った。
「父さん、山菜を採りにいくのを邪魔するって言うなら僕は許さないぞ!!ギタギタにしてやる!!」

でも心の声が聞こえない父は何も言わずに走り出すとすごい速さで距離を縮めて巨大な肉棒で僕を貫こうと迫って来る。

「いいことを教えてやる!」
ポケットからライターを出してカチカチやるけど点かない。

300円を投げつけてやろうと思ったけどあるはずのそれが見付からない。

ぴこんぴこん。


胸のアラームが鳴ってる。アンダーラ・カボチャ星人は10分しか本来の力を発揮できなくて10分経つと普通の地球人に戻ってしまうのだ。
ぴこんぴこん。ぴこんぴこん。

もうだめだ。








衝撃が僕を襲った、腹の傷口をえぐる肉棒が温かくて心臓が潰れそう。ボクの身体を支えるのは父の大きな両腕で「おまえは何をしているんだ」
僕?僕は山菜を採りに来たんだよ。ぴこんぴこん。ところでおとうさん何しに来たの?僕を殺しに?でも、僕もう死んでるよ。



山菜が大好きでときどき肉棒を見せてくれた父僕は父が大好きだったけれど去年の秋に死んでしまった。
僕はこんなところに来るべきじゃなかった物語は終わってしまったんだがんばったけどだめだった倦怠と言う名の物語は終わってさようなら僕こんにちはニュー僕
やるべきことをしなくちゃぴこーん!爆発した。

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6-5.メニィミメネェフェティジ・ネィメニィナヘニェメフェ

呪文を唱えるとバラバラになった僕の破片が一箇所に集まって元の姿を取り戻したみたい。復活した僕は目からビームを出して僕の敵を焼き払うと一目散に駆け出した。
家に帰るんだ。「これに乗れ!」トム!トムじゃないか!!僕はトムのにんじんに飛び乗る。「みんなは?」「ジージーは死んだよジョグリーは見つからない」「元気出せよトム!」「どこへいく?」「僕の家だよ決まってるだろあっ途中で街に寄ってくれ」
トムとぼくとにんじんはあっという間に街に到着。「このエリクサーってのをください」あれ?お金持ってたっけ?300円は見つからない。「トム、君お金持ってる?」「もってないよ」チッどうしよう途方にくれたそのとき豆腐の汁が目に染みた「目がッ!」ジージーに投げつけられて頭の上に乗ってた豆腐の汁だ。「どうしたのそれさっきから気になってけど」「実はジージーのなんだ」ピカー「豆腐が光ってる!」ビワージョワーネチャー「300円も持ってないなんてだらしないわね」「ジージー!」「いったいどうして」「実は私豆腐の精だったの詳しい話は後よ家に行くんでしょう」「うん」僕はエリクサーを飲んで元気100%でにんじんに乗り込んだ。
でも家に着いた時にはすっかり疲れていたエリクサー台無しニャー。僕は眠気を堪えてふらふら歩き玄関の扉を開けてキッチンを通ってリビングに入った。

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6-6.傷だらけで泥だらけで血まみれの僕を見ても父は何も言わなかった。

僕は「生きてたのかよ!」ってすごい驚いたけど声に出したりはしない。
「話があるんだ」「ああ」僕は自分の肉棒を握り締める心の中で。「山へ行こう」父が言った。

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6-7.それから僕と父さんは森を焼いて消防車を呼んでかぼちゃを拾いながら山の頂上に着いた。

それで、すごく疲れてて300円もライターもなかったしトムもジョージもいなかったけど、僕は震えたりしなかったし股間から肉棒を取り出したというわけさ。

拾い集めたかぼちゃは全部で311個もあったから全部終わったら見晴らしの良い所に兎や父や死んだみんなのお墓を作るつもり。

これで話はお終いなんだ僕そういうわけでこれからやることがあるから悪いけどまたねバイバイさようなら!

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++......//6-8.

~前回までのあらすじ~
「お前は草だ!ハハハハハ!」
「違う!草じゃない!!」
「だったらなんだっていうんだァ!シーチキンだとでも言うのか!」

「山菜だ。これは山菜なんだよ」........



○Oo
ニョビ太は全ての話を終えると山菜を指差した。

「そしてこれがそのときの山菜というわけさ」

「ニョビ太くん、君心が病んで」

「ジスカちゃんは僕の血のつながらない妹と言うわけあっジスカちゃんいたの」

「ニョビ太さん私聞くつもりじゃなかったのでも知らなかったわあなた心が病んで」

「何言ってるんだよマイシスターまあ急に言われても信じられないのはわかるけど人間いつか本当の」

「ニョビ太くん、ほら行こうよ。ごめんね冷たくして悪かったよ。千里眼鏡返すからさ、ね、ほら、行こう」

「なんだよのらえもん放せよねえ今日から僕のことはお兄様って呼んでよマイシスター」

「ニョビ太くんお願いだからこんどやきとりおごってあげるから大丈夫だよ怖くないよ」

「のらちゃん私も一緒に行くわ。さあ、行きましょうニョビ太さん」

「え?どこに行くのマイシスター、ちょ、何で、ちょっ、トム助けてトーム!」

「みんな集まってどうしたんだ何をえ、ニョ、ニョビ太、おまえ心が病んで」

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6-9.

―数年後

「ニョビ太くんどうしたのさっきから山を見て……(ハッ!)ぼ、ぼく山菜を採ってくるよ今夜食べようねニョビ太山菜が大好きだもんねハハハ」

「え?うん行ってらっしゃい(何言ってんだこのタヌキ頭おかしんじゃねーの)」

-Fin-
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