まおちゃん、がんばる！（作：まお）

　こんにちは！
　わたしの名前はまおっていいます。小学二年生でーす！
　今日はわたしの友達をみんなに紹介したいと思います。
　ジャン！　みかちゃんです！
　かわいいでしょ？　ショートカットがまたそそるよね！
　え、なぜ目を瞑ってるのかって？
　うん……実はみかちゃんは目が見えないんです。
　小さい頃に事故にあったってお母さんが言ってました……。
　でもそんなの関係ねえ！　みかちゃんはわたしの大切な友達です。
　話も面白いし、習ってるピアノもすごく上手なんです！
　たまにえっちなのが玉にキズだけど……あ、だじゃれじゃないよ！
　教科書はすべて点字がついてるチューンナップバージョンを使ってます。
　わたしたちは日本語しか使えないけど、みかちゃんは点字も使えてスゴイです！
　きっとこういうのをバイリンガルって言うんだと思います。
　こんなすごいみかちゃんと友達なわたしはきっと特別な存在なんだと思いました。





　おはようからこんばんはまで！　まおでーす＾＾
　今日はみんなに言わなきゃいけないことがあります……。
　実はまお、事故にあって……目が見えなくなってしまいました。
　そのせいで学校もしばらくお休みしちゃったけど、落ち込んでばかりはいられません！
　お母さんと一緒に点字を覚えて、義務教育にリベンジです！
　それにわたしには頼もしい味方のみかちゃんがいます。
　これからはみかちゃんのことをお姉ちゃんだと思って、頼りにしちゃおっと＾＾
　みかちゃんは頭のキレる子なので、学校の手すりに点字を打った紙を貼り付けてるんです！
　初めて来た人が、ここはトイレとか、教室とか、わかるようにするためなんだって。
　余ったスペースには、退屈しないようになんとみかちゃんのポエムが！
　目が見える頃はわからなかったみかちゃんの気配りあったかいナリ……。
　ではさっそく、みかちゃんが貼った点字を読みながら教室を目指しましょう！

















ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ

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「まおちゃん、がんばる！」採点・寸評
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１．文章力
　７５点

２．発想力
　８０点

３. 推薦度
　８０点

４．寸評
　ちょっとした不条理系です。
　文章、面白いです。細かいところにおかしな表現を入れ込んでいてその貪欲さには好感が持てますね。小学生の女子に「ショートカットがまたそそるよね！」とか。面白いです。
　書くべきことは書いた上で短くまとめられており、なかなか出来の良い作品だと感じました。強烈なオチもキチンとついていますし。

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１．文章力
　50点

２．発想力
　70点

３. 推薦度
　50点

４．寸評
　もう一歩ですね、惜しかった！こういう展開はショートショートとして好きです。
　何が足りなかったかというと、「説明」です。目が見えなくなるなんてよっぽどですから、なぜ突然そうなったのかとか、本人が落ち込んでいる部分をもうちょっと加えるとか、最後のオチがどこの点字を現しているのかとか、そういった部分が不足しているため作品として未完成な印象があります。
　漫画と違い文章で初見の人に理解させなければいけないのがこの世界ですので、「読者の想像にお任せ」にぶん投げず完成させて頂きたいです。（意図的に省いたにしては省きすぎです）

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1．文章力　0点
2．発想力　10点
3．推薦度　0点
4．寸評
　なぜ、ユルサナイのか？　という疑問から始まり、その他、構成など諸々何がしたいのか分かりませんでした。

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１．文章力　60点
２．発想力　40点
３．推薦度　30点
４．寸評

　なんとなくやりたかったことはわかるのだが、正直に言って意味不明。
　まおがみかに対して何をやったのか、なぜ恨まれていたのか、その説明が全くないまま、ただインパクトだけを残していく終わり方はとても不可解だ。
　そういう意味では後を引く終わり方だと言えなくもないが、消化不良という一言で済ませてしまえるものでもある。
　少量の情報で深読みさせる見せ方は確かにあるが、それにしてはヒントらしいヒントもない。これでは読者からは、作者の独りよがりにも見えてしまうだろう。
　こういうタイプの作品は情報のさじ加減が難しいところだと思うが、足りなすぎて後に残らないものになってしまったような気がする。

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１．文章力　３０
２．発想力　３０
３. 推薦度　６０
４．寸評
　これぐらいがさっぱりしていていいですね。きちんとオチているし、魅力もある。
　もう少し説明してしまっても……という気はしますが、好きな作品です。

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１．文章力　(70)

２．発想力　(70)

３. 推薦度　(60)

４．寸評　
ごく短い文章で読ませる工夫があり、オチも綺麗だと思います。ただ、最後にまおちゃんが辿り着いた場所が男子トイレしか思い浮かばなかった俺は病気だと思います。
えっちなみかちゃんの設定がもっと活かされていたら満点を付けました。きっと。

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各平均点
１．文章力　43点

２．発想力　46点

３. 推薦度　44点

合計平均点　133点